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2019.12.12

九州電力のファンをつくる、「チャレンジCafé」

九州電力のファンをつくる、「チャレンジCafé」

まずは、どのような方法でこの場所を最大限活用するか。

九州電力大分支社の中にある「きゅうでんCafé」は、地元の方々が自由に利用できるIHキッチンが完備されたフリースペース。
IHキッチンを使ってクッキング教室が実施できたり、最新家電を試せたり、キッズスペースや授乳室もあるので、子育て中のファミリーに、この場所を知ってもらい大いに利用して欲しいという九州電力。
一方で、立派な建物の中には、何か用事がないと行けない雰囲気。そんなクライアントと市民の意識のギャップを埋めるために提案したのがママ向けの「チャレンジCafé」。
「場所の提供」という観点から、ひとつの目的を設定しそれに集った人たちがSNSで拡散するという流れを創り出すためには、「何かしたいけど何をしたらいいかわからない」という子育て中の女性から多く聞かれるこの言葉をヒントに、「チャレンジができる場」としてコンセプトを設計しました。

九州電力のファンをつくる、「チャレンジCafé」

ママたちが一歩を踏み出すためのチャレンジの場所として。

ママたちが、結婚や子育てなどで一旦仕事を離れた状況の中で、自分の強みや得意を再認識するのは、自力では難しい部分があります。
だからこそ、彼女たちが「やってみよう!」という気持ちに寄り添って、それをしっかり実現させるまで伴走し成功体験を積んでもらいたいという願いから「チャレンジCafé」はスタートしました。
「起業」はハードルが高いけど、自分のスキルや特技が仕事として実際に成立するのか、何を必要とされているのか、などプチテストマーケティングの機会として、最終目標を春に開催予定だった(コロナの影響で中止)ままいろフェスタでの出店と定め、10名の参加者が5回の勉強会および「講師デビュー」にチャレンジしました。
講師デビューするにあたり、講座の構成はもちろん、自分の講座に来てもらうための集客、実施後のアンケート等、一から自分で企画し運営しました。
初めてのことばかりのため、実施してみると準備不足や告知不足で100%の完成度ではなかったけど、100%以上の達成感はあったのではないでしょうか。

九州電力のファンをつくる、「チャレンジCafé」

「きゅうでんCaféとはなにか」を知ってもらうこと。
そしてプラスの印象を持ってもらうこと。

無料で開放してくれたきゅうでんCafé。
ここでは、全ての勉強会のあとに「IHクッキング教室」を行い、参加者同士で親睦をはかりました。
きゅうでんCaféのスタッフが終始ついてくれ、調理のアシスタントやIHの説明など、事細かく対応していただき、IHクッキング教室もスムーズに行われました。
勉強会の後の解放感と、一緒に料理を作るということで、参加者の距離も縮まり、修了式までこの団結力は変わることはありませんでした。

勉強会や各自の講師デビュー、修了式など15回全てにおいて、きゅうでんCaféを利用し、それぞれの告知、事後レポートには共通タグ「#きゅうでんCafé」を入れ、各自のSNS上で拡散したことで、今まで知らなかった層にも認知が図れたと感じます。

九州電力が掲げている「地域貢献」として、ママたちのチャレンジを一緒に応援したことがきっかけで、自由に利用できる「きゅうでんCafé」のPRができ、問い合わせや利用者数が増えたとのご意見をいただきました。
販促という直接的なプロモーションではなく、「企業のファン育成」を目的とした企画は、ローカルサイズのイメージ戦略につながったのではないかと考えます。

チャレンジCaféのレポートはこちら
https://mama-no-mama.jp/report/014/

九州電力のファンをつくる、「チャレンジCafé」

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