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「こそだち」を支える<br>「けいちょう」のすすめ

2023.08.15

「こそだち」を支える
「けいちょう」のすすめ

御手洗 洋子/元大分県こども未来課長、チャイルドラインおおいた運営委員

あの手この手の「子育て」支援に、大分県こども未来課長として全力で走り続けた2年間。
結婚したいが出会う機会がないという声をうけ「出会いサポートセンター」を。



子どもを授かりたいという声を受け「不妊治療費助成の拡充」を。
子育てはお金がかかるという声を受け「保育料の無償化」「子ども医療費助成」を。
少子化は、確かに大きな問題です。けど、ずっとモヤモヤした思いが。
隣の課から聞こえてくる、子どもの貧困、ヤングケアラー、虐待、若者の自殺…。



児童相談所の職員を大幅に増やして体制強化ももちろん重要なんだけど…。
せっかく生まれた子どもたち一人ひとりが笑顔で暮らせる社会を作るために、私たちは、もっと手前でできることがあるはず…。
さらにその後、県庁勤務最後の2年間「人権」を担当し、生きづらさの背景を学ぶにつれ、その思いは益々強くなりました。
そんな私は、今、「チャイルドラインおおいた」の運営をお手伝いしています。
「チャイルドライン」ご存じですか?電話やチャットで「子どもの声を聴く」活動です。



直接サポートできないのに、いったいどれだけ効果があるの?そう疑問に思う人にこそ、ただ「聞く」のではない「傾聴」を知ってほしいんです。だって、私も疑問に思う一人だったから。

自分の話を対等に否定せず、説教抜きで聴いてくれる、気持ちに寄り添ってくれる大人がいる、その経験の積み重ねが「子育ち」のベースなんです。子どもが自分を肯定できる、自分を大切に思えるからこそ、他者も大切に思えるんです。「傾聴」にはそんな力があるんです。もちろん簡単ではないですよ。私も学びの途中です。

時間に追われ余裕のない毎日、子どもの声をついつい後回しにしてしまいがち。自ら考える力が大切ってわかっていながら、大人の言うことをきく素直な子どもを褒めてしまいがち。
だからこそ、大人の都合優先の「子育て支援」から、子ども主体の「子育ち支援」へ。
まずは子どもの声を「聴こう」とする大人が増えたら、きっと子どもの笑顔も増える!
「子育ち」を支える「傾聴」。まだ何だかよくわからないなぁ…、そんなあなたも一緒に、楽しく学んで実感してみませんか?自身の子育て、孫育てにも、きっと役に立ちますよ💛

PS 8/19、9/9のチャイルドライン公開講座も、良かったら聴講しませんか?

チャイルドラインおおいた
▼HP
http://childlineoita.littlestar.jp/

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