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「ママのまま」ができることって、何だろう。

2018.04.01

「ママのまま」ができることって、何だろう。

「ママのまま」プロジェクトは、仕事も、家事も、子育てにも全力投球するママたちの本音、悩みを共感し、お互いがささえ合い、ありのままの姿で輝くためのきっかけをつくるサイトです。ママとママ、ママと社会がつながることで、一人でも多くのママが笑顔になり、自分らしく人生を歩めるように…。そのために、できることを代表の矢野茂生と佐藤宝恵が語り合います。

ママは忙しい、悩みも多い。だから「共感」できる場を。

矢野
「僕はさまざまな環境に置かれた子どもたちの支援に取り組んでいます。そこで感じるのは、子どもだけではなく、ママがたくさんの悩みや困りごとを抱えているということ」

佐藤
「正社員でもパートであっても、育児や家事を担当するのはママの役割…という家庭は多いですよね。パートナーや会社から理解が得られずにずっと悶々とした気分で日々過ごしているママは少なくないと思います」

矢野
「そんなママたちに、たくさんの選択肢や世界を伝えていくことは、ママのままサイトの役割だと考えています。それが悩み相談でも、働く女性のキャリアアップでも、とにかく分かりやすく、忙しいママたちが“探しやすい”ことが大切。主人公はママなので、結論から言うと『ママたちの選択肢を広げるのはママ自身だよ』ということなんです。同じ悩みを持つことや想いを共感できることが大事なんです」

佐藤
「そうですね…正直、私が順風満帆に子育てと仕事を両立できた10年を過ごしていたら、このプロジェクトに取り組んでいなかったかもしれません。子どもが度々熱を出して『すみません、お休みをください』のひと言を上司に言うこともためらったり、それがストレスで辞めたくなったり。だからこそ、これから女性が何の気負いもなく、子育てをしながら生き生きと活躍できる環境が生まれる、きっかけづくりをしたいなと思いました」

矢野
「ご主人にも子どもにも言えない悩みを抱えているママにとって『お母さんだからこうあるべきだ』という価値観を押しつけられるのは辛いことかもしれません。そんなとき誰の手が必要なのかを考えると、やはりママの手なんですよね。同じように痛みを抱えたり、同じように悩んでいるママたちが、その時の自分のストレスに対して共感してくれたりとか、自分の視点とは違うアドバイスをしてくれたりとか。僕はいろんなタイプのママがいることが素晴らしいと思います。だからこそ、ママのままサイトを通じて、自分たちでつながるコミュニティを創って欲しいですね」

佐藤
「将来的には『ママのまま』を一緒に創っていくアンバサダーがたくさん生まれてほしいですね。彼女たちがしっかり『ママのまま』の世界観を豊かにしてくれると嬉しいです。そのためにも、まずはみんながそれぞれに持っている情報や考え方を、たくさん発信することが大切だと思います。育児のことだけでなく、働くということ、社会の取組など、色んなものが百貨店のように揃っていると良いなと」

「ママのまま」ができることって、何だろう。

ママとママがつながりながら、いろんな花を咲かせてほしい。

佐藤
「女性が働くことを考えると、就職してファーストステージと言われる2~3年の間にキャリアを積んで、それからチームリーダーとなるセカンドステージのあたりでちょうど結婚適齢期を迎えます。そこで結婚する時、会社を辞めるのか仕事を続けるのか。もし続けた場合、重要な仕事を任されたタイミングで妊娠して、ここでまた辞めるのか続けるのかという選択に直面してしまうのです。女性は変化に応じていつも選択をしていかなければなりません。私がこのプロジェクトを通じてお伝えしたいのは、様々な選択がある中で、迷って悩んで決めた道が、『あの時この道を選んでよかった』と、子どもが大きくなってふと立ち返ったときに素直にそう思ってもらえることです」

矢野
「とにかく一歩を踏み出そうよという!シンプルなメッセージですよね。このサイトをきっかけに半歩でも踏み出した人が、そのことをたくさんの人に伝えて欲しいですし」

佐藤
「そうですね。実は一歩踏み出そうとするママがいる一方で、戦闘服に身を包み、仕事と育児の両立に奮闘しているママもいるのです。そんな女性たちが、なんかスッピンの自分でいられる、自然と落ち着くっていう存在にもなりたいですね。忙しいママたちは泣きたい時もあるし、ダメダメママだなって自己否定しがちですが、『そんなことないんだよ』というメッセージも伝えられるような役割を果たしたいです」

矢野
「今の話は佐藤さんそのものじゃないですか(笑)。現役のママはもちろんですが、子育てを終えた人、これから社会に出る学生の皆さん、さまざまな世代の人に交流してもらうことも面白いですよね。行政や企業の皆さんにも参加してもらって、そこから新しい女性の働き方や社会のシステムが生まれるかもしれません」

佐藤
「今後は、情報発信だけでなく様々なイベントも考えています。『先輩ママと後輩ママ』『ママと大学生』など座談会を開き、様々なライフステージに立つ女性たちのリアルな意見を届けていきたいですね。あと、企業や行政との交流会を実施することでママを社会へつなげていきたいです」

矢野
「人と人が交わることで、どんな化学反応が起きるか楽しみですね。ママのままを花を育てることに例えるなら、こんな花を咲かせましょうではなく、『どんな花が咲くんだろう?』というワクワク感があります。その花を、自分たちだけが育てるのではなくて、ママ、行政、企業、学生の皆さん…いろんな人たちで育てていければいいなと思います」

佐藤
「ママのライフスタイル、考え方は十人十色です。ママのままというサイト名の通り、たくさんのママが、ありのままに、自分らしく毎日を送ることができるためのお手伝いをいろんなスタイルでチャレンジしていきたいですね」

「ママのまま」ができることって、何だろう。

プロフィール
矢野茂生・・・ママのままプロジェクト 代表/おおいた子ども支援ネット 専務理事・事務局長・統括所長
大学卒業後、中学校教員として9年間公立中学校に勤務後、県立の児童自立支援施設に赴任。13年間児童自立支援専門員として勤務。児童自立支援施設で直面する「こどもや家族の問題」に社会的な課題を感じる。その後、仕事をしながら40歳で大分大学大学院に進学。困難を抱えるこどもや家族について研究を重ねるなかで、仕事、子育てに奮闘するママのこころのサポートの重要性を改めて認識。「ママのままプロジェクト」の立ち上げを決意する。

佐藤宝恵・・・ママのままプロジェクト プロジェクトマネージャー/ニッコン株式会社 代表取締役社長
1990年大手測量機器メーカーに入社し、その後結婚を機にニッコン㈱へ派遣社員として入社。2度の出産を経て正社員となり、営業として各種広告戦略・プロモーションに携わるほか、企画全般のプロデューサーやディレクターも務める。主婦、母親の経験を基に、女性が動かすマーケティングに着目し、これまで培った企画力を活かしたプロモーションチーム「ITAJOMA」を発足。企業と女性チームで創りだす新たなPR 戦略は、多くの支持をいただき実績を重ねる。「ママのままプロジェクト」のプロジェクトマネージャーとして、「働くママのサポート」「女性の活躍」を軸とした活動に積極的に取り組む。

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