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(前編)家事の分担や会社からの理解…。<br>イクメンパパが本音で語る<br>パパ座談会Vol.1

2019.02.26

(前編)家事の分担や会社からの理解…。
イクメンパパが本音で語る
パパ座談会Vol.1

今回の特集は、子育ての悩みを話し合い、情報交換するサークル「おおいたパパくらぶ」に所属する子育て奮闘中のパパ3人を迎えての開催。“パパの育児”をテーマに、子育てのこと、家事の分担、仕事との両立、そしてママへの想いなどママたち必見の本音座談会。日常の中でパパが感じるさまざまなことを前編・後編に分けてお届けします。

パパも子育てについて相談する
“横のつながり”が欲しい!

幸野
「おおいたパパくらぶ」は、男性の子育てを推進する目的で2010年に大分県の事業で始まった企画。当初は2年間限定だったんですが、その後も有志のパパたちで活動を継続することで、パパ同士の絆は深まってきましたよね。



甲斐
パパもママと同じで子育てをしているといろんな悩みが生まれるんですよね。妻を少しでも休ませてあげようと思って子どもと2人で出かけたんですけど、家を出た途端に子どもが「ママー!ママ―!」って。「俺といても楽しくないんだ…」と悩んでいるときに、大分市が開催しているパパ向けのワークショップで幸野さんに声をかけていただき、「おおいたパパくらぶ」に参加しました。いろんな仕事を持つパパ達と本音で話せることが嬉しいですね。

丸田
僕も「おおいたパパくらぶ」の存在は知っていました。参加したいなぁとずっと思っていて、2ヶ月ほど前にメンバーに。月に1回開催される「パパテーブル」というイベントで、先輩パパたちと「こんなときどうだった?」とか「もっとこうだったら子育てしやすくなるのに」とか、熱く議論を交わしています。30代から40、50代まで幅広い世代のパパがいて、さまざまな考え方も聞くことができるので、とても勉強になります。そこから新しい繋がりが生まれたりもしますしね。

幸野
育児で悩む男性は多いものの、なかなか周りに相談できる人は少ない。男性の場合、学生時代や会社の先輩後輩といった“縦のつながり”はすごく得意だけど、“横のつながり”をつくるのが苦手なんです。例えば、女性だったら保育園や子どもルームで他のお母さんともうまくコミュニケーションが取れるんですけど、男性はそうはいかない。パパくらぶはそういう横のつながりを大切にしたいと思っています。横のつながりがあれば、育児のことをもっと気軽に相談できますから。

(前編)家事の分担や会社からの理解…。<br>イクメンパパが本音で語る<br>パパ座談会Vol.1

ママの自由時間をつくるために、
パパができること

幸野
現在、小学5年生・2年生の娘が2人いますが、結婚後しばらくは夫婦2人の生活が長かったんです。お互い自由な時間を過ごしていて、丸1日顔を合わせないこともあるぐらい。そんな生活が子どもが生まれてからガラリと変わりました。妻は育児で疲れがたまるし、僕は仕事も忙しく自由な時間がない。お互いにストレスで喧嘩ばかりしていましたね。今考えればもっと妻の話を聞いてあげたり、早く家に帰って手伝ってあげたりすればよかったんですが、当時はそれができなかった。それが今、いろいろ悩みながらも家事をシェアするようになるなど、徐々に自分たちのスタイルを見つけられたという感じ。今では自分の時間よりも子どもとの時間のほうが大切だと感じるようになりました。

丸田
結婚前はけっこう自由気ままな生活を送っていたんですが、結婚してからは家族の方に気持ちが完全にシフトしましたね。僕は家事・育児は率先してするタイプなんですけど、それに対して妻は申し訳ないと思う気持ちもあるみたいで…。例えば、週末の朝、早く起きて1歳7ヶ月の子どもと一緒に遊んでいると、妻がすごく申し訳なさそうに起きてくるんです。疲れているだろうし、気にせずゆっくり寝てていいのになぁって思うこともあります。

甲斐
僕も、結婚して間もない頃は妻と2人で遊びに出かけることも多かったんですが、子どもが生まれてからそうもいかなくなりました。子育てって、自分の理想に到達できないのが何よりストレスなんですよね。何をするにしても子どもの相手をしながらになるから、思うように進まない。子育てに積極的に参加するようになって、「妻も誰にも邪魔されずに自分の好きなことをする時間がほしいんだ」と気づきました。良い家庭を築くためには、奥さんが自由になれる時間を少しでもつくってあげることが重要だと思いますね。今では、妻と3歳の子どもが遊んでいる姿を見ると「平和だなぁ…」と幸せな気分になります。

(前編)家事の分担や会社からの理解…。<br>イクメンパパが本音で語る<br>パパ座談会Vol.1

家事分担は夫婦間の
コミュニケーションとバランス

幸野
うちの家事分担の比率は、妻が6割:僕が4割。でも、恥ずかしい話、子どもが生まれたばかりのときは、家事や育児なんか全然しなかったんですよ。それで、いつも妻がイライラしていて…。気まずくてほんと家に帰りたくないぐらいでした。あるとき、妻のストレスの原因が料理を作る大変さにあることにに気付いたんです。そこから徐々に僕が料理を担当するようになって、自然と子育てに関する意識も変わりましたね。

甲斐
うちの場合は、基本的に妻が娘の保育園関係の準備、僕がお弁当作りを担当。それ以外の家事はできる方がやっています。特にルールは決めていなくて、フレキシブルに対応していますね。僕が「ごめん、今日は仕事を頑張りたい!」というときは、妻が夕飯作り、お風呂の準備までやってくれますよ。ルールに縛られるより、お互いにそっちの方が気楽なんです。

丸田
僕は一人暮らしが長かったので、ひと通りの家事はできます。毎週末ガスコンロの周りから排水口、洗面台まで徹底的に掃除しちゃう。水周りを綺麗にしておくのがデキる男だと思っていますから(笑)。でもあんまり家事をやりすぎると、妻から「私の立場がないからやらないで」と言われることもありますけど…。



幸野
でも、中には「キッチンはわたしの城だから入らないで!」という奥さんもいるので、そこは夫婦でじっくり話し合って決めればいいと思いますね。奥さんが苦手な家事を旦那さんがやってみるとか、そういうバランスが一番必要なんじゃないかと。

甲斐
たまにふと思うことは、やっぱり奥さんがうまく僕たちをイクメンにしてくれているのかなと。手のひらで転がされているというか、すごく寛容な気持ちを持ちながら褒めて伸ばしてくれる感じ。

(後編へ続く)

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おおいたパパくらぶ
https://yukinon740506.wixsite.com/papaclub

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