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(後編)家事の分担や会社からの理解…。<br>イクメンパパが本音で語る<br>パパ座談会Vol.1

2019.03.05

(後編)家事の分担や会社からの理解…。
イクメンパパが本音で語る
パパ座談会Vol.1

今回は、子育の悩みを話し合い、情報交換するサークル「おおいたパパくらぶ」に所属する子育て中のパパ3人を迎えての開催。“パパの育児”をテーマに、子育てのこと、家事の分担、仕事との両立、ママへの想いなど、日常の中でパパが感じるさまざまなことを前編・後編に分けてお届けします。

前編はこちら

パパも「仕事」と「子育て」を
両立させるという新しい価値観

甲斐
僕は医療関係に勤めています。毎日定時で退社できるというわけではないのですが、上司が子育てに対してすごく理解のある人なんです。子どもの迎えは僕の担当なので、できるだけ定時で帰れるように配慮してもらったり、子どもの体調が悪くなったときも早退させてもらったりとすごく恵まれた環境で働かせてもらっています。「今できることを最大限にやってくれればいい。子どもが少し大きくなれば熱を出す頻度も低くなるし、この状況がずっと続くわけじゃない。子育てが落ち着いたら、下の世代が子どもの都合で急遽早退しなくてはいけなくなったときにフォローしてくれればいい」という上司の言葉にすごく救われましたね。



幸野
「男は外で仕事」「女は家で家事育児」という昔の価値観は確実に変わりつつありますよね。男性が、女性が、ではなく、全体で子育てを考えていかないといけない。そういう風に、人間の常識はどんどん変わっていきます。10年前の非常識が今では常識になっていることもたくさんある。僕らも価値観をどんどんバージョンアップしていかないといけないんですよ。

甲斐
僕の定時退社や早退に関して、職場の方は笑顔で「大丈夫だよ」と言ってくれるものの、やっぱり申し訳ないと思うんです。でもそんな気持ちは僕の妻をはじめ、多くの働くママが抱えている悩みですよね。育児に参加することで、物理的な大変さだけじゃなくて、そういった精神的な大変さを理解することができました。

丸田
共働き家庭が増えたことで旦那さんと奥さんの関係がどんどんフェアになっていって、本音で向き合えるようになってきました。でもそれって子どもにとっても家族にとっても、すごくいいことなんじゃないかと思いますよね。

(後編)家事の分担や会社からの理解…。<br>イクメンパパが本音で語る<br>パパ座談会Vol.1

パパは社会の風潮と自分の希望の
“板挟み”状態

甲斐
男性の育児参加が少しずつ理解されつつある世の中ですが、まだまだ「子育て=女性」というイメージが根強く残っているのが事実です。例えば、子どもの体調不良のときの保育園のお迎え要請もまずは妻を第一連絡先にしている夫婦も多いでしょうし、男性の育児参加を認める意識改革が追い付いていない企業も多いですよね。

幸野
そうですね。ママ社員の早退・急なお休みには寛容になってきたけれど、パパの育休や時短勤務はまだまだ浸透していません。イクメンになりたくても仕事との間で折り合いがつかず、板挟みの状態。「育休は奥さんが取るものでしょ」と上司に言われたり、残業をしないから評価されなかったりと、そのギャップの中で苦しむパパも多いようです。その風潮を40代の僕ら世代が変えて、若いパパたちが働きやすい会社にしていかないといけないと常に思っています。

丸田
サラリーマンの場合は時間のコントロールが難しく、育児にコミットできないのではと思い、僕は自営業を選択しました。朝早く仕事を始めたり、仕事を持ち帰って夜作業したりと、自営業なら臨機応変にできますから。子育てを自由にできるという部分で、起業する女性も多いようですしね。

(後編)家事の分担や会社からの理解…。<br>イクメンパパが本音で語る<br>パパ座談会Vol.1

育児をする男性が特別じゃない
世の中になってほしい

幸野
イクメンという言葉が浸透してきていますけど、僕はイクメンと言われるのは嫌なんです。そもそもイクメンという言葉自体、男性が家事育児をしないから生まれた言葉。その言葉がなくならないと「男性が当たり前に家事育児をする、女性も当たり前に働く」という時代にはならないんじゃないかと。だから僕はイクメンという言葉がなくなって、育児する男性が特別じゃなくなる時代になってほしいと思っています。



丸田
僕は、イクメンという言葉に関しては、幸野さんと逆でアリかなと思います。妻と友人の話の中で「丸田さんの旦那さん、いいお父さんだね、イクメンじゃん!」って言われたりするの、嫌いじゃなくて(笑)。褒められたい願望もありますからね。

甲斐
自分のイクメン度合いを自己採点するなら、行動できているから僕は80点かな。あと20点は詰めの部分ですね。「なぜ妻がそう感じているのか」「子どもはどうしたいのか」ということをしっかりと理解できるようになったら100点満点に到達するかなって。あとの20点は行動というよりも、気持ちや意識の問題ですね。

幸野
“ダイバーシティー=多様性”が重んじられ、あらゆる家庭のスタイル、それぞれの生き方が尊重される時代になってきました。男性が育児に関わることが当たり前になるよう、「パパくらぶ」でもさまざまな活動を続けていけたらいいなと思っています。

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おおいたパパくらぶ
https://yukinon740506.wixsite.com/papaclub

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