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ママたちの働く理由ナンバーワン、 <br>「お金」について考える。

2020.02.28

ママたちの働く理由ナンバーワン、
「お金」について考える。

編集部がママたちに実施したアンケートによると、仕事を続けたい、仕事をしたい一番の理由として挙げられるのが、「世帯収入を増やしたいから」。そこで、働きたい女性をトータルサポートする新事業「Match work」との連動企画の第4回目は、他人にはなかなか聞きづらい“子育てにかかるお金の話”にズームアップ。ハッピーライフコンサルティングのファイナンシャルプランナー・幸賢俊さんに、子育て世代が気になる教育費や医療費、住宅購入費から、将来のための貯蓄の方法までを伺いました。「お金のことを考えると不安で…」そんなママたちのために、プロの目線で押さえておきたいポイントをお伝えします。

気になるお金について教えてくれるのはこの方


大分市出身。大分県立大分商業高等学校卒業後、営業会社に就職。売り上げ全国1位で表彰される。21歳の時、税理士事務所に転職し、税務、会計、経営コンサル、保険など 個人・法人の資金に関する知識を学ぶ。26歳でファイナンシャルプランナーの資格を取得し、30歳で独立。住宅を中心とした相談を請負、年間150組ほどの実績を誇る。




教育資金を考えるうえで大切なのは、最低このくらいは必要かなとミニマムで考えるのではなく、何があっても大丈夫なようにマックスかかるかもしれない金額で考えておくこと。子育てにおいては、習い事や塾、部活の遠征費など、小学生高学年あたりから明らかにお金がかかりはじめます。また、大学に行く場合も国立と私立では必要な金額が大きく異なりますよね。そうなると貯蓄のタイミングを逃してしまいます。子どもが生まれてから、できるだけ早めに将来、必要となるだろうお金についてシミュレートしておきましょう。




一般的に子育てにかかるお金は、高校卒業までに500万円程度、国公立大学に進学した場合、仕送りを含まずに4年分で320万円程度と言われています。ちなみにこれは仕送りなしの金額で、仕送りまで含めると、大分では戸建住宅が建つぐらいの金額になります。2019年10月からの幼児保育無償化によって、3〜5歳の保育料が無料に。小学校にあがる前から教育資金を準備しやすくなりました。




教育資金を捻出する手段の1つとして教育ローンが挙げられますが、これは最後の切り札にしましょう。また、多くの学資保険商品も展開されていますが、賢くお得に貯蓄したいなら「ジュニアNISA」や「投資信託」を選択してみてはいかがでしょう。投資要素を持つので、当然下落リスクも考える必要はありますが、投資信託の場合は資産運用の専門家によって運用され、さまざまな商品に分散投資しますので、他の投資に比べてリスクを軽減・分散させることができます。




扶養に入るためには、配偶者の収入は130万以下に抑えなくてはいけません。実際、多くの女性が収入を抑えながら扶養内でパートとして働いています。しかし、世帯収入を増やすという点では、130万円という壁にとらわれるのではなく、正社員として多くの収入を得て家に残るお金を増やすほうが得策なのです。キャリアもあってやる気のある女性が扶養に入れるよう、自分の力をセーブしながら働くのは、非常にもったいないことです。




収入源を1つでも多く持っておくことはとても重要です。上から降ってくる滝の本数が多ければ川はより潤う、とイメージすればわかりやすいでしょう。給与所得という1本の滝では、会社が潰れたら、体調を崩したら、退職したら、川は干上がってしまいます。給与収入をはじめ、事業所得、不動産配当など、上から流れ落ちる滝を何本も増やしていくことがポイント。また、夫の収入が多くても、万が一、夫の会社が倒産したり、体調を崩したりした場合の場合の備えもしっかりと考えておきましょう。




「早めにライフプランの組み立てを!」とお伝えしましたが、実際20年後の計画を立てても、どうしてもズレが生じてしまうことも多いもの。一度計画を立てたからその通りの人生を歩まないといけないということではありません。1年、3年、5年ぐらいのスパンで見直しをかけていくことも重要なのです。アップデートや、変更を恐れず、そのときの状況に合わせて、いかに臨機応変に対応していくかということもポイントです。計画を立てたら、見直し、さらに見直す。トライ・アンド・エラーの繰り返しですね。




現代の日本では、共働き世帯が増え続け、夫婦のスタンダードともなりつつあります。もちろん、子どもが3歳までは子育てに専念したいという人もいるでしょう。その場合、3歳から、6歳から、12歳からで、貯蓄総額も変わってきます。何にせよ、「子どもが高校を卒業までにいくら貯めておきたいけど、何歳まで自分で子育てしたい」など、総合的に考えながら今後の暮らしを考える必要があります。漠然としたお金の不安はあるけど、何も行動せずに時間だけが過ぎていくということは避けましょう。まずは、行動してみる。これが一番大切です。

まとめ
他人にはなかなか聞きづらい“子育てにかかるお金の話”。ファイナンシャルプランナー・幸賢俊さんに、子育て世代が気になるお金について7つに分けて紹介してもらいました。「教育資金の貯蓄や生命保険のことなど、わからないことも多い」というママも多いはず。お金について知りたい人はもちろん、子どもが生まれた、保育園に行き始めた、進学した、などライフステージの変化が起こったら、まずはファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。


ハッピーライフコンサルティング
http://happylife-oita.com/

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