FEATURE「今」伝えたい旬な内容を特集します

ママの持つチカラや可能性は無限に広がる。<br>“ママの力を社会につなげる”新しいチャレンジを。

2021.01.05

ママの持つチカラや可能性は無限に広がる。
“ママの力を社会につなげる”新しいチャレンジを。

「ママのままプロジェクト」がスタートしてから3年間、試行錯誤しながらも、おおいたのママたちに向けて役に立つ情報を発信しつづけている。2021年最初の特集は、プロデューサーの佐藤宝恵が、自身の子育て経験や仕事と家庭との両立、「ママのまま」が生まれたきっかけなどを語ります。プロジェクトの「今までとこれから」をつなげることで、未来に向けてのビジョンをお伝えします。

一歩を踏み出せない
ママたちのお手伝いを

イメージとは違った、育休後の職場復帰


24歳の頃から広告代理店に勤務し、結婚後は不妊治療を行いながら29歳で第一子を授かりました。そして会社初の産休・育休を取得しました。育休期間を経て、職場復帰するにあたり「きっとこれからハッピーな日々が過ごせるんだろうな」と思っていました。しかし、当時は「3歳児神話」の影響もあり、「子どもを保育園に預けて働くなんてかわいそう」「旦那さんの稼ぎだけじゃやっていけないの?」などと言われることも正直多く、働く女性に対しての風当たりは今よりもかなり強かったことを思い出します。



「頑張りすぎない」ことの大切さ


子どもを授かったときに辞める選択肢もありましたが、母親とは違うもうひとつの自分を持っておきたかったのです。しかし、子どもの体調不良で1ヶ月の稼働日が10日に満たないこともしばしば。周囲に迷惑をかけることも多く、「なぜ私はここまでして働いているんだろう」という自問自答が常に頭の中を巡り、ネガティブなスパイラルに入ってしまい、精神的にも肉体的にも限界がきました。子どもを産んで働くことは不可能なのでは?と疲弊していたところ、あるクライアントの女性課長に「子育てはどう?子どもはかわいいでしょう?大変だろうけど、仕事は辞めようと思えばいつでも辞められるから、1人で頑張りすぎないで」と言われて、その場で号泣してしまいました。



女性のチカラを発揮できるステージづくりを


周囲には「頑張れ」と言われ、これ以上何を頑張ればいいんだろうと思いながら、自分で自分を奮い立たせて頑張っていました。そんなときに投げかけられた「そんなに頑張らなくていいよ。肩の力を抜いて。」という言葉は、今でも私のお守りです。何かに行き詰まるとその言葉を思い出すことで、「大丈夫!なんとかなる!」と前向きになれます。

そこからは、「私自身がロールモデルとなり、さまざまな環境で一歩を踏み出したくても踏み出せない働く女性たちのために、私の経験や人脈を活かして何かお手伝いしたい」と思うようになりました。それが「ママのままプロジェクト」を立ち上げた理由のひとつです。



女性は、子どもを産むことで、それがさまざまな障壁となり、キャリアをあきらめなければいけないことも多いです。それまで自律した女性として社会経験を積んできたのに、子どもを産んだ途端に戦力外通告を受けることもあります。彼女たちには、ずっと積み上げてきたスキルと経験があり、その力を発揮するステージがあれば、本来の実力を発揮し活躍することができると感じています。

ママが自己肯定感を持てる場所
それが「ママのままプロジェクト」

情報の発信とチャレンジの場を届ける


現在、「ママのままプロジェクト」では、ママに役立つ情報をはじめ、ママたちのライフスタイルも発信しています。一番伝えたいことは、“ママという立場を悲観しないで”ということです。「ママのまま」を通して、ママたちがママのままで自己肯定感を抱いてほしい。それが働くことや、ボランティアなのか、子育てに専念することなのか。その答えはママによって異なりますが、すべてのママがそれぞれに輝けるステージをつくることが本プロジェクトの目的です。

当初、情報の発信とママのチャレンジの場の創出の2つのプランを立てていました。情報発信に関しては編集部一丸となって定期的に発信しています。これからはママアンバサダーさんたちと一緒に、彼女たちの感性を大切にしながら、必要な情報を届けていきたいと思います。



ママたちとつくりあげた宝物たち


チャレンジの場の創出については、働く女性の意見を汲み上げ、それをしっかり社会や企業へフィードバックしていく仕組みをつくる「おおいた働く女性応援プロジェクトWoman NEO」や、子育ての悩み、時短テクや習い事、お金事情など、ママたちが本当に知りたい! と思う情報を、ママスタッフ自ら集め、取材し、発信する「ままともラジオ」など、働くママをはじめ、すべてのママの交流の場を生み出すこともできました。プロデューサーである私の想いに、たくさんのママたちが賛同してくれ、一緒につくりあげたと手ごたえを感じています。

ママの力を社会につなげる
取り組みに積極的に挑戦したい



女性の発想や視点をアウトプット


これまで、「ママのままプロジェクト」を通してさまざまな取り組みを行ってきましたが、まだまだママの持つ力や可能性を社会に伝えきれていないと感じます。次の4年目では、企業が抱えるプロモーションの課題・悩みを解決するための糸口として、女性の視点や発想をロジカルに考え、女性の感性とクロスオーバーさせて解決に導くマーケティングチーム「ITAJOMA」に力を入れていきたいですね。女性たちがこれまで積み重ねてきた経験や感覚・知恵など、全ての女性のポテンシャルを積極的にアウトプットしていきたいです。



ママが培ってきたスキルはたくさんある


例えば「魚嫌いの子どもを減らしたい」というある業界の課題があるとします。その課題を解決しようとする場合、子どもの食事を毎日作り続けているママの力がきっと役立ちますよね。ママだからこそ生まれたアイデアもたくさんあるでしょう。そのアイデアをしっかりとカタチにしていき、それをひとつずつ丁寧につなげていく。それが私たちの役割だと考えています。このように、女性が結婚、出産・育児で培ってきたスキルはまだまだあります。時間やお金、健康の管理能力や、友人や家族を巻き込んでいく力であったり…ママのままプロジェクトで「ママになったからできるようになった」ことを武器にして、社会とつながっていってほしいですね。


コロナ禍だからこそママのパワーが活きる?!


なかには「私なんてできるわけがない」と不安なママたちもいるかもしれません。まずは、ママサークルや地域活動など、身近なチャレンジを重ねていき、そこから自分のやりたいことを見つけ具現化させていくといった、小さなスタートから自信をつけていき、徐々に大きな夢へ前進していけるといいなと願っています。

コロナ禍をきっかけに旧体質の雇用体系が解体され、リモートワークなどの新しい働き方も確立されてきました。失業や派遣切りなど、さまざまな問題も生まれていますが、この状況により、働き方のスタイルがより自由になったり、自宅でできる仕事が増えるなどママたちの突破口になりうるかもしれません。私たちもさまざまな企業や団体と積極的に関わりながら、ママの力を社会につなげていけるよう尽力していきます。

今年も「ママのままプロジェクト」をよろしくお願いいたします。

ママの持つチカラや可能性は無限に広がる。<br>“ママの力を社会につなげる”新しいチャレンジを。

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