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女子大生×働くママの座談会<br>ー私たちが描く未来ー

2022.04.12

女子大生×働くママの座談会
ー私たちが描く未来ー

大分大学の学生に、「10年後の自分はどうなっていたいか」をテーマにアンケートを実施しました。90名近くの学生が回答し、「キャリアを積んで、第一線で働き続けたい」「仕事と家庭を両立したい」といったさまざまな答えが集まりました。その結果を踏まえ、大分大学の女子大生が、仕事と家庭の両立のことや、就職後の不安について働くママにヒアリングする座談会を実施しました。今回協力してくれたのは、FIG株式会社の仕事と子育てを両立する2名のスタッフ。仕事をするうえで意識していること、大変なこと、これまでを振り返って…など、ママも大学生も必見の本音トークが繰り広げられました。


学生の回答の中から10個をご紹介します。
学生たちの夢や希望をはじめ、不安や悩みなど、さまざまな未来への想いが見えてきました。





出産から社会復職、実際のところは?



城:
産休・育休を取得する際、制度は整っていても、会社の雰囲気や担当案件の状況によっては取得しづらいと聞きました。実際どうでしたか?

竹下:
私はこの会社で育休・産休取得者第1号でした。当時は、女性スタッフ自体が少なく、子育てをしながら働いているスタッフはほとんどいませんでした。しかし、先駆けだったこともあり、会社も後押ししてくれました。現在は、かなりスムーズに取得できるようになり、妊娠して退職する人は少ないようです。



東:
私も産休と育休を2回取得しました。年度途中に上の子が1歳を迎え、復職しようとしましたが、保育園に落選。結局、保育園に入所できたのは新年度の4月で、1歳半まで育休を延長しました。

城:
復職にあたって大変だったことは何ですか。

竹下:
自分自身の知識と体力の衰えを感じました。電話対応で敬語が出てこない、お客様の名前が出てこないなど、復帰したばかりの頃は大変でした。

東:
私は、上の子が1歳半、下の子が1歳のときに復職しました。1歳の子どもはまだまだ手がかかります。ヘトヘトで仕事から帰ったあと、離乳食づくりや夜泣き対応で満身創痍でした。一体私はいつ寝ればいいのだろうと、復帰当時は精神的にも体力的にもキツかったです。



城:
出産前との変化や理想とのギャップを感じることはありましたか?

東:
とにかく毎日忙しいので、時間の使い方が変化しました。効率良く動けるようになった気がします。現在は、9時から16時までの時短勤務です。規定では時短勤務は、3歳の誕生日の前日までとされています。しかし、一人のスタッフの提言によって小学校入学前まで時短勤務の延長が可能になりました。

竹下:
家庭の状況は人それぞれです。すべてのスタッフが働きやすいフレキシブルな勤務形態も魅力のひとつです。

東:
女性が企業を選ぶうえで、時短制度の有無も重要です。また、両親やご主人の協力が得られるのかも事前に考えておきたいポイントです。私はシングルマザーで、実家も遠方なので、「自分が体調を崩したら…」と考えるとゾッとします。日頃から無理はしすぎしないように意識しています。仕事の代わりはいても子どもの母親は自分だけです。周囲に迷惑をかけて心苦しく感じることもありますが、ある程度は割り切るようにしています。

城:
御社は制度や仕組みもしっかりと整っていて働きやすい環境なのですね。

忙しい日々の中で家族との向き合い方とは



城:
子育てで気をつけていることはありますか。

東:
なるべく定時で帰る、家族でご飯を食べることに重きを置いています。季節イベントが好きなので、誕生日やクリスマス、ハロウィンは子どもと思い切り楽しんでいます。普段は仕事で忙しいので、子どもとの時間はしっかり取るようにしています。

竹下:
最近はコロナ禍ということもあり、あまり外出できないのでゲーム機を購入し、身体を動かすソフトで皆で遊んでいます。



城:
忙しい毎日の中で大切にしているものはありますか?

竹下:
我が家では、夕食後に“ダラダラタイム”を設けています。リビングでテレビを見ながらゆっくりしていると子どもたちが集まってきてきます。朝はガミガミ叱ることが多いので、夜は意識的に家族皆でダラける時間をつくり、コミュニケーションをとるようにしています。

東:
子どもが大きくなると、抱っこやスキンシップをすることも少なくなります。まだ下の子が小さく、上の子には我慢させていると感じることも多いです。だからこそ、上の子も抱っこしながら甘えさせてあげる時間をつくるように意識しています。

城:
どんなに忙しくても、気にかけてくれるだけで子どもは安心します。私も今のうちから家事に慣れていかなければいけないと思っているのですが、まだまだ両親に頼ってばかりです。早く自立しないといけませんよね。

東:
今は、働くママの救世主・時短家電があります。ドラム式洗濯機に、お掃除ロボット、食洗機…、忙しいときは頼れるものには全部頼りましょう。

大切な家族がいるから、仕事も育児も頑張れる



城:
仕事を辞めたいと思ったことはありますか?仕事を続けるモチベーションは何ですか?

東:
福利厚生が充実していますし、休みが取りやすいなど、良い環境で働くことができているからです。今辞めてしまったら、同じような条件で働くことはできないと思っています。

竹下:
進学に、習い事に、これからどんどんお金がかかるようになります。“子どものため”と考えると、まだまだ頑張らなくてはいけません。また、弊社は、子どもの体調不良時に看護休暇を5日間取得できます。子どもが2人以上の場合は、最大10日間休むことができ、インフルエンザをはじめ感染症に罹患し、長期間休まないといけない場合など大変助かっています。その他にも、リフレッシュ休暇やバースデー休暇など、さまざまな休暇があります。



城:
オリジナルの制度も充実しているのですね。私は、将来的にワークライフバランスを大切にしながらキャリアアップを図りたいと考えています。業務内容に加えて、福利厚生や離職率に着目して企業研究をしています。特に、企業の育児に対する考え方、育休の取得率が気になります。実際に就職先選びにおいて、周囲の学生たちも男性の育児休暇取得率が大きな指標になっているようです。男性の育休取得率はいかがですか?

竹下:
男性の育休は、部署や担当案件の状況などにも左右されます。弊社でも取得しているスタッフはいますが、平均2週間ほどです。まれに1ヵ月程度取得する人もいますが、全く取らない人もいます。制度は整っていますが、まだ育休取得に対して抵抗がある人が多いようです。

東:
やはりどこかで「男性が育休を取るなんて」という考えがあるのかもしれません。男性の育児休暇制度がしっかり定められ、取得率も高く、平均取得日数も長い企業は、子育て世代に対して理解があると思いますよ。



城:
今回の座談会のテーマは「10年後の自分はどうなっていたいか」です。お二人は10年前、どのような未来を思い描いていましたか?

竹下:
10年前はちょうど私が入社した頃です。当時は、特にこういった仕事がしたいと考えてはなかったかもしれません。毎日忙しく過ごしていますが、家族や職場の皆さんのおかげで充実した毎日を送れていると思います。

東:
当時は安定した将来のことしか考えていなかったのですが、10年前の自分にかけたい言葉は、さまざまな経験を積むことが大切ということです。若いときはいくらでもやり直せるので、積極的にチャレンジすればよかったと思っています。とにかく若い頃はたくさん経験をしてください。仕事と家庭の両立は大変ですが、大切な子どもたちがいるからこそ、キツいことも乗り越えられますよ。

城:
10年後は31歳を迎えます。結婚しても働き続けたいとは思っていますが、想像よりも過酷で大変そうだと感じました。しかし、自分の中の軸を持ち、これがあるから頑張れると思えるものを見つけて、バリバリ働いてキャリアを重ねていきたいです。元気なママとして、仕事と子育てを両立しながら頑張っていけたら良いなと思います。

今回の座談会を通して、仕事と育児の両立へのイメージが180度変わりました。「職場復帰をしたくても現実は難しいのではないか」とネガティブにとらえていましたが、想像よりも周囲の理解があるということがわかりました。また、「キャリアを諦める必要はない!」「きついときは周りに頼っていいんだよ!」という言葉で、ポジティブに考えられるようになりました。今後多くの試練が待っているかもしれませんが、「今が1番大変だけど、1番充実している!」と思える、活力溢れる素敵な女性になりたいです。



FIG株式会社
https://www.figinc.jp/

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