2025.01.28
大分県主催 働きたい女性と企業とのマッチング支援事業のイベント「おしごとフェスタ」が昨年11月と12月の2回にわたって開催され、約150名の女性たちが参加し大盛況でした。その前座イベントとして、参加企業ブースに出席する女性会社員の方々と、おしごとフェスタに参加する働きたい女性たちが集結し、初の試みとして「プチ女子会」を開催しました。働くことへの不安や悩みなどを、働いている女性に直接聞ける機会とあって、白熱した本音トークが飛び交っていました。では少しだけ、どんな話で盛り上がっていたのか覗かせてもらいましょう…。
働く上で、資格を持っていた方が有利ですか?特に電気工事の会社などの専門職の仕事では資格は必要ですか?
そんなことはないですよ。私も資格は持ってないんです。もし資格を取りたいという方がいたら資格支援制度も充実しているので、企業として必要な資格であれば会社が受験料を負担してくれ、その資格に応じた手当も支給されます。現場で働く女性もいますよ。事務の力で現場をサポートできることもたくさんあるので、資格がなくてもやりがいは感じられています。
在宅勤務の場合、資格は必要ですか?
在宅は社内のチャットツールや電話を使っての業務なので、当社は特に資格は必要ないです。
当社も資格は何もなくて大丈夫です。仕事をしながら資格を取ることもできますし。事務系やファイナンシャルプランナーや介護福祉士などの資格を取る時は会社がサポートしてくれます。資格を持っていれば会社から手当が出ることもありますので、実際にそうやって資格を取得する人はいますね。
当社も、ほとんどの方が未経験からのスタートです。事務職であったり、工場内や病院を巡回する営業的な仕事もあるんですが、先ほどから他の方も言われているように、働きながら資格を取得できるのでそこはネックに感じなくてもいいかなと思います。当社であれば、クリーニング技師という専門的な知識が学べる資格が役立ちます。この資格は、仕事でも実生活の中でもとても役立つ、学びある資格なんですよ。
-それぞれの業界でステップアップしていく制度があるんですね。他に聞きたいことはありませんか?
子どもがまだ小さいんですが、小さいお子さんがいる方もスムーズに再就職や復職されていますか?
先日小さなお子さんがいらっしゃる方が就職されましたが、面接の時に相談しながら働き方を要望を伺い対応しています。私の子どもも昨年小学校に入学したんですが、それによって私の生活のリズムも変わり、子どもが学校に慣れるまでの4・5ヶ月は出勤時間を下げてもらったりと配慮してもらいました。
-ここ数年は働き方改革も進み、先生の勤務時間の見直しもあったりでお子さんの登校時間なども変化したりしていますよね。そういった柔軟な対応が可能な仕事環境ということですね。
そうですね。とてもありがたいです。それと、社内の男性の意識も変わってきたなと感じます。「僕が子どもを夕方迎えにいくんだよね」「じゃあ早く帰りなよ」みたいなそんな会話も聞きます。そういうの見ると、女性だけじゃなく、男性も家事を担ってくれるのはすごくいいなと思いますね。
一同 へぇー!(感嘆の声)
うちの会社も、小さいお子さんがいる方も結構仕事復帰されていますね。お子さんの急な発熱の際や学校行事などのお休みも取りやすく、働きやすい環境になったなと思います。私も子どもが3人いて学校行事はバラバラですけど、お休みも取りやすく、有給もほぼ消化できています。来年は娘が受験を控えてるんですが、そういう場合でもお休み取っていいよと言ってくれて、今、休みの計画を立てているところです。
-お子さんにも配慮してくれるのは嬉しいですよね。ここ数年、一気に働きやすい環境になってましたよね。私が働いていた時は、育休に入った途端「いつ復帰する?」って言われるような環境だったので、本当にいい時代になったなと感じます。特に職場に女性が多いと、実績もできますしね。
うちは女性ばかりで、部長一人だけ男性という職場です。私は新人さんの人材育成を担当しているんですけど、小さいお子さんを抱えて仕事をされている女性は本当に多いと感じます。私も二人の子どもを働きながら育てたという経験があるので、お子さんのために仕事されている女性たちには、そこを第一に考えてあげてと常に伝えています。仕事も大事ですけど、まずは家庭。
家庭が円満でないと仕事も楽しくないですもんね。
これまで働いてきた職場が、子育てをしながら働くには少し大変だったので、こんなに充実している会社が大分にもたくさんあるんだというのにちょっとびっくりしました。
その職場は子育てしながらは、休みづらかったんですか?
以前働いていたところは、私が仕事を一人で担当していたので、どうしてもお休みを取りづらかったですね。
-制度として利用してもいいよと言われても、自分が抜けると他に迷惑をかけてしまうから…という心情的な部分も大きいでしょうね。人員配置の問題なんですかねぇ…。その辺り、企業で工夫されている部分はありますか?
保険の仕事は自分でアポイントを取り、計画を立てて仕事を進めていくので、急な病気や用事の時も自分で調整すればいいので、人員の配置というのはあまり関係ないですね。
工場は母体の人数が多いのでチーム制になっていて、誰かお休みする時は他の部署から応援に来たりでカバーできるので急なお休みでも対応できるようにしています。ママ社員の方も多いので社内で調整し、皆さんワークライフバランスを実現しながら働けていますね。
当社の事務職もチーム制で、1週間でこの仕事をみんなでしていきましょう!という感じなんです。コロナでお休みの時もLINEのチャットアプリで共有し、調整しながらチームで仕事をしていました。急なお休みでも対応してもらえるし、時間有給という制度もあり、例えば学校行事などがあればお昼の1時から2時まで取得することも可能なんです。
-なんだか、世の中、本当に優しくなりましたね…(しみじみ)。ここから先はお子さんがいても、気兼ねなく働いていける環境になってきましたね。
当社の創業者の90歳の会長が、常に女性の能力は高くて尊敬すると言ってくださるんですよね。会長は男性なんですけど、そういうことが認識されているという自体、女性が認めてもらえている会社なんだな…と嬉しく思います。
-風土が変わってきたって感じなんですかね。これまでも育休や産休の制度はあったけど、今ほどは利用しやすくなかったですよね。有給はあるのに取得したらいい顔されず、結局欠勤を出すみたいな…。そんな停滞期が何年も続いていたけど、本当に急にいい方向に変わっていったという気がします。
大分で時短勤務で正社員採用は無理なのかなって思っちゃうんですけど…。
「短時間勤務制度(※1)」というものもあるので、それを利用するといいと思いますよ。
(※1…育児や介護と仕事の両立を支援するため、育児・介護休業法で定められた制度。1日の所定労働時間を原則として5時間45分から6時間に短縮して勤務できる)
最初はパートで短時間で働いて、徐々に勤務時間を伸ばしていくという働き方のパートさんも多いですよ。
働きながら子育てしている方の工夫などがあれば教えて欲しいです。
朝に晩御飯の仕込みをしたりしてましたね。帰って温めるだけの料理で時短を考えてました。
これまで看護師の仕事一筋でした。全く違う仕事への転職を考えています。
保険会社などぴったりだと思いますよ! 医療の専門知識があるってすごくプラスだと思います。
急な業務や子どもの病気の時の業務はどう対応しているんですか?
会社にもよると思いますが、当社では他の社員や他部署から応援に来てサポートしています。お互いに「持ちつ持たれつ」なので、お子さんや家庭の用事を優先してもらっています。
待遇面で、独自の休暇や福利厚生などありますか?
当社は9月始まりの会社なので1年間の会社のスケジュールが出て、年間の休みもそこでわかるのでお子さんがいる方たちは予定を組みやすいですね。バーベキューやったり社員のレクレーションもコロナ以降は増えてきました。
ウォーキングイベントを開催して到着地点で美味しいお魚を食べたり、みんなで楽しめるイベントを提案しています。
今回初の試みとなった「プチ女子会」。
企業で働く女性たちの話を聞き、
「企業って想像していたよりも協調性があるんだ」
「前職とは全く違う職種でも採用の可能性があるんだ」と
参加者の皆さんの不安が少しでも解消でき
再就職への第一歩を後押しできたイベントになったのではと感じました。