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2020.07.14

今の仕事を通じて
たくさんの〝自己成長〟を感じています

丸井理穂さん

今回のママ:
丸井理穂さん・41歳・宮崎県出身・大分市在住
(6歳の女の子の母)

今回は「ポーラ森町バイパス店 エステインまるい」のトップビューティーディレクターとして働く丸井理穂さんのストーリー。嫁ぎ先がポーラのショップを営んでいたため、自然の流れで美容業界の仕事に就いた丸井さん。不妊治療から出産、仕事復帰まで、元気一杯の丸井さんの笑顔の裏には、様々なドラマがありました。

結婚を機に介護職から美容の仕事へ
不妊治療を経て授かった命

大分市の森町バイパスから少し入った所に、趣のある古民家がある。一見、おしゃれなカフェのようなこの場所が「ポーラ 森町バイパス店」だ。仕事関係でいくつかのポーラのショップを訪れたことがあるが、古民家を利用したお店は初めてだ。玄関を開けると、フロアにエステの施術を行うベッドや美容器具などが配置され開放感たっぷり。「あー、気持ち良さそう」…。エステを施してもらう自分を想像して、思わず開口一番にこんな言葉が漏れてしまった。

ここでトップビューティディレクターとして働くのが、エステティシャンの丸井理穂さん。コロナも若干落ち着きを取り戻しつつあるが、お互いにマスクを着けてのご挨拶。いた仕方ない状況ではあるが、初対面の相手の表情が読みづらく、取材者としては多少の不安が…。でも、笑顔で出迎えてくれた彼女に対し、不思議とそんな気持ちは湧いてこなかった。

宮崎県生まれの宮崎県育ち。地元の高校を卒業後、福岡の短大に進学。大学卒業後は宮崎に戻り介護職の仕事に就いた。大学で栄養学を学び、本来は管理栄養士で就職するつもりだったが、就職先では介護の仕事に就くことに。無資格、無知識のまま介護の仕事を始めたため、5年間働いて介護福祉士の資格を取得。その後退職し、大学時代からお付き合いしていた大分出身のご主人と、27歳で結婚し大分に嫁いだ。



ご主人のお母様がポーラのショップオーナーだったこともあり、丸井さんも結婚後、ポーラの仕事に就くことになった。

「義母さんはショップオーナーとして、現在マネージャを務める義姉さんもバリバリと働いていました。その中で仕事をすることになるのは、私の中でも自然な流れでした。結婚前、義母さんにマッサージをしてもらったことがあり、あまりの気持ち良さに〝エステティシャンの仕事も素敵だなぁ〟と思うようになりました。今は働き方改革で職場の働き方も随分変わりましたが、当時は、エステのお仕事以外にも、家を一軒一軒回って飛び込み営業したりと、極度の人見知りの性格の私はその仕事がちょっと苦手でもありました」。

どちらかといえば、緊張をほぐしてくれる明るいイメージの丸井さんだったので、人見知りだというのは意外だった。

結婚して2年ぐらいが経ち、仕事と並行して不妊治療を始めた丸井さん。「なかなか思うようにいかず、途中でくじけそうになって泣いて、治療も一旦お休みして…というのを繰り返し、一度治療を止めることにしました。でも、やっぱり諦めきれず、周りのサポートを受けながら、再度治療を開始しました。そしてやっと赤ちゃんを授かることができました。あの頃は仕事のことや治療のことなど、いろんなことで悩んでいたので、結構追い詰められていましたね。だからなおさら、赤ちゃんができたとわかった時は本当に嬉しかったです!」。

丸井理穂さん

周囲の協力のもと
出産後7ヶ月で仕事に復帰

やっとの思いで出会えた我が子。喜びもひとしおだっただろう。出産後、1年間はゆっくり子育てをしたいという理想を持っていた丸井さん。

「1年くらい子育てに没頭して、その後に保育園に預けて仕事に復帰しようと思ってたんですけど、友達から『保育園、結構いっぱいでなかなかは入れないみたいよ』という話を聞いて、『次の申請で保育園に入れなかったらどうしよう』とか『担当のお客さんが気になるな』と、いろんな不安が湧いてきたんです。それから、保育園の見学に行って、バタバタと申請を出して、子どもが7ヶ月の時に仕事に復帰しました。自宅近くの保育園には入れなかったんですけど、少し離れた保育園はまだ空きがあったのでお願いして、翌年の4月から保育園に預けました。自営業って受け入れの優先順位が低くて、保育園に入るのが大変という話を聞いていたので、とにかく『家族みんなで働いているので困るんです!』って切望して、なんとか入園できることになりました」。

保育園へ入る前は、職場と自宅が近距離ということもあり、お子さんを抱っこしてお店に顔を出していたそう。お子さんが寝ている間にお客さんの対応をしたり、エステの予約が入るとお店のスタッフに子どもを見てもらい仕事をしたり、周りの人たちに助けられながら働いた。



「これは女性が多い職場ならでは。柔軟性ある働き方ができるのはありがたいですね。日曜日にエステの予約が入ったりすると主人や義母さんに子どもをお願いしたりして、協力してもらっています」。その時に生まれたお嬢さんは、今年小学1年生。コロナの自粛期間中は、つきっきりでピアノを教えたり、一緒に勉強をしたり、家族とBBQを楽しんだりと濃密な時間が過ごせたそうだ。

「今までは保育園に送迎してたので朝はバタバタしてましたが、娘が小学校に上がってからは7時半には学校へ行くので、仕事が始まる9時くらいまでゆっくりできてます。だけど朝早いので『早くしなさい!』『遅れるよ!』と言い合いになることも。でもそれも成長した証拠。喧嘩はするけど、一緒に美味しいパフェを食べに行ったり買い物に行ったり、時には一緒に旅行に行ったりと、女の子ならではの楽しみもあります。不妊治療をしていた日々を思い出すと初心に戻れて、そんな今の時間がとても幸せで愛おしいと感じますね」。

丸井理穂さん

自分も成長しながら
個性溢れるスタッフとより楽しく働ける職場を

ポーラの仕事を始めて14年が経つ丸井さん。ショップの中ではベテランの域に入ってきた。今、仕事は楽しい?と訪ねてみた。

「楽しいです。目に見えてお客様に変化が出てどんどん綺麗になってくると、私も嬉しいですし、やり甲斐も感じます。あと、ようやくお客様とのコミュニケーションが上手に取れるようになってきたなと思います。これこそ、ポーラが掲げる〝自己成長〟なのかなと感じています。以前、親戚の集まりがあって、久々に会った叔母さんたちに『理穂ちゃん、明るくなったね!変わったね!』って言ってもらえたこともあって、自分も気づかないうちに変われているのかなって。基本一匹狼みたいなんですけど(笑)、知り合いをもっと増やそうと保育園では役員をしたりしました。うちのショップのスタッフは個性派揃いで、彼女たちが働く姿を見て、私も勉強さてもらうことがたくさんあります。いつかは、義母さんからショップを引き継ぐことになるんだろうなと思っているので、そんなスタッフの皆んなと楽しく働ける職場を、一緒に作っていきたいですね。前職の介護の仕事も、今の仕事も、お客様が喜んでくれる仕事。人に尽くす仕事が自分に合ってるんだと思います。常に技術を磨いて、日々勉強!で楽しく働いていきたいです」と丸井さん。撮影のためにマスクを取り、笑顔で答えてくれた表情はとても輝いていた。

サロンの窓の外は眩しいばかりの新緑で埋め尽くされ、窓を開放すると気持ちのいい風がスーッと通り抜ける。ベッドでエステを施している滑らかで優しい丸井さんの手つきは、フェイスやボディだけではなく、凝り固まった心まで解きほぐしてくれそうだ。心の底からホッとできるその空間は、丸井さんを始め、働くスタッフの皆さんが作っていると感じる。風通しのいい職場で、これからも丸井さんのエステティシャンとしての腕もどんどんと磨かれ、たくさんの女性たちを笑顔に変えていくのだろう。

丸井理穂さん

この記事のライター:安達博子

ここのショップは、本当に心地よかったです。古民家を改装した優しい空間で施術されてみたい…。想像するだけで気持ち良すぎて寝てしまいそうです。終始笑顔で、元気いっぱいだった丸井さんが、まさかの人見知りとは想像もつきませんでしたが、責任感と思いやりのある人柄は、きっと多くのお客様に特別な時間を与えてくれているんだと感じます。不妊治療の経験を経たからこそ初心に戻れ、今を幸せだと感じると丸井さん。私もその言葉に、忘れかけていた大切なものを思い出すことができました。これからも多くの女性を丸井さんのゴッドハンドで美しく、そして癒してあげてくださいね。

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