2023.04.11
今回のママ:
大塚あかりさん
[SNSマーケティング・オンライン秘書・イベント企画]
36歳・大分市出身・大分市在住
3歳(保育園)の一女の母
「ママサポーターとして手伝ってくれた人の中に、デキる人がいる! これから私たちの力になってくれそう!」。当プロジェクトが開催した様々なイベントのお手伝いをしてくれ、潤滑な仕切りと無駄のない仕事ぶりが只者ではないと編集部内でも噂になっていた大塚あかりさん。2020年に、SNSを活用したマーケティングやPR、イベント企画のサポート事業などを行う「ユア・ライト」を設立し、活動している。福祉の仕事を経験したのち、現在の仕事を始めた背景には様々な想いがあった。
取材場所として度々利用させてもらうカフェで待ち合わせ。そこに、ショートカットが似合う、小柄で清潔感溢れる女性が現れた。「初めまして、今日はよろしくお願いします」。優しさが漂う丁寧な挨拶は、イメージしていた女性像にぴったりだった。いつものカフェは残念ながら定休日…。場所を変え「改めてまして」と、取材をスタートした。
在職中の32歳の時、当時お付き合いしていた現在のご主人と結婚。33歳で出産し、1年間の育児休暇を取得後、ご主人の転勤を機に退職した。「子どもを枠にはめず、のびのびと育てたいと考えた時、会社勤めをしていたらそういう育て方はできないと思ったんです。じゃあ仕事どうする?と悩んでいた時、クラブハウスを通じてSNSのオンライン秘書という仕事を知り、興味が湧いたのでオンラインサロンに参加して勉強しました」。
ところで、そのオンライン秘書ってどんな仕事?「名前の通り、オンラインで秘書業務を代行する仕事です。他に、SNSの活用法や運用法のアドバイスなども行なう仕事もしています」。
以前より、SNSの活用法やマーケティングに興味を持っていたとあかりさん。その背景にはこれまで経験した支援員や相談員の仕事が影響していると話してくれた。「今の私の基盤になっているのは、児童養護施設での経験。子どもにどうやったら信頼してもらえるか?心が打ち解けられるか?をずっと考えていたんです。まずは信頼されないと支援員の仕事はできないと思っていたので…。相談員の仕事もしかりで、お客様や相談される方にとってどういうアドバイスが一番最適なのかをずっと考えてきました。これってマーケティングと同じだと思うんです。成功までのプロセスを考えて順序立てて提案する。人と対話する中で何を望んでいるのかを考えることにつながって、今の仕事に辿りついたんだと思います」。
今後の夢を聞いてみた。「ライスワークとしてはマーケターとして在宅で仕事ができる環境を整え、ママたちと一緒に仕事ができる仕組みづくりをしていきたいです。それと、ライフワークとしては教育事業にも関わっていけたらと思っています。昨年『おおいたスタートアップウーマンアワード』にエントリーしてビジネスプランを発表させていただけるチャンスがあって、準決勝まで進んだんです。それは、学校と行政との繋げ、学校という枠から溢れている不登校生と親を繋ぐプラットホームを作りたいという提案でした。学校の風通しが良くなるよう、外部と繋がりやすい環境になるためのサポートができる存在になれたら」。
進学先の学校選択も、就職先も、これまでは自分の実力の範囲内で選択してきた。しかしSNSを通じ、広い世界を見渡せるようになり、SNSが少しずつチャレンジするきっかけを作ってくれたとあかりさん。「未来に向け、子どもたちが挑戦できる環境と、大分で輝く大人たちを繋ぐきっかけ作りに関わっていけたらいいなと考えています」。いつも取材をして感じること…。生き方がかっこいい女性は、誰かのために動くことが、自分の機動力になっているということ。あかりさんも、またその一人だった。
4月上旬、大塚さんが主催するイベントが開催された。ネパール支援をしながら孤児院を運営し、日本や世界を回りながら子どもの貧困をなくすための講演活動を行なっている竹中俊さんのお話会を行なった。
この記事のライター:安達博子
話し方や所作、言葉選び、考え方など、どれをとってもキレイな方でピカイチの才女でした。お父様、親戚の方の死で死生観が変わったと話してくれましたが、一度きりの人生だから、自分が楽しいと思うこと、好きなことをやって生きていきたいという思いが伝わりました。福祉のお仕事を経て、もっとこうなればいいのに、自分にできることはない?とずっと考えていたとあかりさん。「正直SNSは好きじゃないけど、ツールとしては秀逸だから仕事として選んだんです」と割り切った考え方もかっこいいなと思いました。今の自分が置かれた環境で何ができるのか? あかりさんが、あかりさん自身をマーケティングしプロデュースしているんだろうなと感じました。また一人、ママのままプロジェクトに最強なサポーターが加わってくれると思うと心強いです!これからもよろしくお願いします。