2026.03.17
![ももこさん[経営者・モデル・インスタグラマー・メイクアップアーティスト・秘書]](https://mama-no-mama.jp/wp-content/uploads/2026/03/260317_1.jpg)
今回のママ:
ももこさん
[経営者・モデル・インスタグラマー・メイクアップアーティスト・秘書]
福岡県出身・大分市在住
(小学校5年生・3年生・保育園年長の三男の母)
20代で出産・育児というライフイベントを戦略的に終わらせ、30代から本格的なキャリア形成をスタートさせた異色の経営者。大分市内でエステサロンを営みながら、会社経営、秘書業務、モデル活動、メイクアップアーティスト、インスタグラマーという複数の事業を掛け持ちしつつ、徹底した資産管理と独自の育児哲学を持つももこさん。一見すると「すべてを手に入れた人生勝ち組の人」に見えるかもしれない。けれどその裏には、仕事に対するストイックな姿勢と、経営者としての戦略的な“人生設計”があった。
彼女とは、私が働いているお店で出会った。知人の女性カメラマンが、紹介したいからと連れてきてくれた。芸能人のような圧倒的なオーラを放ち、眩しすぎて直視できないくらいの美しさ。なのに話してみるとサバサバと男勝りな雰囲気で、そのギャップがとても魅力的だった。しかも話を聞くと、3人のお子さんを持つママというからびっくり! 「こんな女性が大分にいるんだ!」と興奮ぎみに取材をオファーした。約2万7000人のフォロワーを持つインスタグラマーでもももこさんのもとには、様々な取材のオファーが来るそうだが断っているとの話…。でも、今回、取材を快く良く引き受けてくれた。

福岡県北九州市出身。転勤族の家庭で育ったももこさんは、小学生の頃から「社長になりたい」「お金持ちになりたい」と口にしていた。「人に雇われる側ではなく、決定する側に立ちたい」…。その思いは、夢物語ではなく、彼女の中ではずっと現実的な未来図だった。幼い頃は、宮崎、鹿児島へと移り住み、中学、高校は佐伯市の学校に進学。高校卒業後は、大分市内にある専門学校・明星国際ビューティカレッジへ。「美容師になりたかったわけじゃなく、まつ毛や眉毛の施術に必要な国家資格を取りたかった」と、美容師免許を“武器”として取得した。「やりたいからではなく、将来使えるから」と、合理的な思考はこの頃からももこさんの中に根付いていた。高校卒業間際からはモデルやインフルエンサーとして活動を開始。現在は、2万7000人のフォロワーを持つインスタグラマーでもある。モデルやインスタグラマーなど、表舞台に立つ経験も、後々の経営活動につながる土台となっていった。
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現在は三兄弟の母でもあるももこさん。変化に富んだライフステージの中でも「結婚・出産」は女性の人生を大きく左右する。一般的には「子育てでキャリアが止まる」と言われがちな女性の人生だが、ももこさんはこう考えた。「20代は、どれだけ頑張っても説得力が出にくい時期。特にモデル業は20代の綺麗な人はごまんといて、太刀打ちできない。それなら、その時期に出産と育児を集中させようと思ったんです。20代で大きなライフイベントを終わらせ、30代から本格的に仕事を加速させたいと考えました」。“流れに任せた人生”ではなく、ももこさんにとっては明確な戦略だった。その後、友人関係だったご主人と結婚し、21歳で結婚。22歳、24歳、26歳で出産を経験し、20代で3人の男の子の母となった。昨年、三男が保育園に入園したタイミングで、彼女は一気にギアを上げた。

前述でも少し紹介したが、現在の仕事は多岐に渡る。ざっと紹介するとこんな感じだ。
●サフィール合同会社 代表
(エステ・美容整体・よもぎ蒸しなどを展開。昨年6月に大分市内にエステサロン「アスミー」をオープン)
●合同会社シェア 代表
●株式会社TSUIDEの秘書業務(ITコンサルティングファーム営業秘書として営業サポート業務を担当)
●個人事業主としてモデル・インフルエンサー・「かぼすタイム」やブライダルなどのメイクアップアーティストの活動。
並べるだけで圧巻だが、これだけの業務をよくこなせるな…と感心するばかり。一見バラバラに見えるこれらの活動だが、軸は一つ。「自分の市場価値を高め続けること」。経営者としての視点、秘書として企業の裏方をサポートする経験、SNS発信による影響力…。すべてが今の彼女の“資産”になっている。

「人の繋がりから仕事が生まれています。今は半分東京に拠点を置いているので、東京でいろんな方とお会いしたり、積極的に自ら出向いて動いています。ITコンサルの会社の秘書業務もさせてもらっていますが、勉強になることばかり。もちろん自分で勉強しなければいけないこともたくさんありますが、できないことはできないと素直に手を挙げられるのが私の強みでもあると思っています。仕事に穴を開けたこともないですね。子育てを理由にすることは私は絶対にしたくないから、産後退院して2日後にはメイクアップアーティストの仕事で現場に出向いたりもしました。だから、仕事に全力なのは絶対に誰にも負けない自信があります。一見、華やかに見える活動なので、足を引っ張られやすい環境だともわかっているから、家の食事ひとつにしても、家庭や子育てのことはできるだけ完璧に整えていますね」。
彼女のインスタの投稿には、いつも食卓に美味しそうな料理が並んでいる。栄養面も考えられた愛情たっぷりの料理の数々…。数日間家を空けてしまう出張の際も作り置きをして出かけるそうだ。「時間がないからできないっていうのは言い訳だと思ってて…だから忙しくてできないとは言いたくない。まだまだ時間はたくさんあるはずです!」。

彼女の言葉で中で特に印象的だった一節がある。「やりがいって、最低限の生活が担保されて初めて言えるものだと思うんです。だから私はマネーリテラシーをすごく大切にしています」。20代後半から米国株やNISAを活用し、徹底的に資産形成をしてきたももこさん。現時点で、子どもの大学費用や老後資金の目処はすでに立っていると教えてくれた。まずは稼ぐことにフェーズを置き、リスクを負いすぎず、自分が失敗しても家族が生活できる「生活防衛費」を確保した上で事業投資を行うというのがももこさんのビジネスの鉄則。勝ち気に見える彼女だが、それらは全て“家族を守るため”でもあるのだ。
三人の男の子を育てる母としての顔も持つももこさん。育児のモットーは「死なきゃいい!」と至極シンプルだ。

「過剰に管理せず、必要以上に干渉しない。子どもたちの選択を尊重しています」。
また「私は仕事を最優先にしています」ときっぱり。運動会や入園式があっても、仕事が入ればそちらを優先し欠席することもあるそうだ。それを可能にしているのは、ご主人との徹底した役割分担。学校行事、PTA、保護者付き合いはすべてご主人が担当してくれているそう。取材中、挨拶で顔を出してくれたご主人に不満はないかと尋ねたが「子どもたちも僕も、それが当たり前だと思っているので特別なことではないと思っていますよ」と穏やかに答えてくれた。夫婦間でもお互いの領域を尊重し、干渉はしないそうだ。「全部やろうとしない」ことが、家族の間を潤滑にする秘訣だとももこさん。
「そこに罪悪感はありません。子どもたちも私の働く姿が好きだと言ってくれますし、それが私の原動力でもあります。家族全員が納得したルールだから誰ひとつ不満はないですね。みんなのおかげで私も仕事に全力で向き合えています。だから感謝です!」。
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ももこさんの次のフェーズは明確だ。「40歳まではフルスロットル! 全力で働きます。その後は、子どもたちが自立に向かうタイミングで、それまでできなかった家族旅行に行ったりと家族との時間を増やしたいと思っています。あとは、お世話になった人たちに恩返しがしたい。大分で事業を広げ、地域に還元していくこと。それが私のこれからのビジョンですかね」。
ももこさんは、自分の人生を他人任せにしない。決断するのはいつも自分。その姿は一見すると強く、近寄りがたく見えるかもしれないが、話していると伝わってくるのは、家族を守るための合理性と、未来への責任感だった。
「ママだから諦める」のではなく「ママだからこそ設計する」。その堂々と自信に満ちた姿は、美しさとともに強さやかっこよささえ感じた。20代を戦略的に使い、30代で一気に加速する。これまで取材した女性たちの中では出会ったことのない働き方かもしれないが、そんな選択肢があってもいいと思わせてくれた。これからもきっと、彼女は迷いなく次の一手を打っていくのだろう。
![ももこさん[経営者・モデル・インスタグラマー・メイクアップアーティスト・秘書]](https://mama-no-mama.jp/wp-content/uploads/2026/03/260317_9.jpg)
この記事のライター:安達博子
大分と東京の2拠点で仕事をしているももこさん。関わっている仕事は多岐に渡り、学ばなければいけないことも多そうだが、それさえも楽しんでいる様子だった。いつもこんなに綺麗でキラキラしたももこさんだが「家だと一日中パジャマだし、髪もボッサボサですよ笑!」とプライベートの様子もこっそり教えてもらい、私たちと同じ部分もあって少しホッとしました。強気で勝気で自信に満ちているももこさん。でも見えない部分で常に学び、期待以上の成果を出すよう仕事に取り組み、自分に影響を与えてくれる人たちに会いに行き、誰にも文句を言われないよう家族の料理をきちんとつくり…と、自分の市場価値を常に高められるよう血の滲むような努力をしています。その土台があるからこその自信なんですよね。「ギブアンドテイクで、もらったものはきちんとお返ししていきたい」という生き様もかっこいいんです。女性の強さとしなやかさを感じさせてくれたかっこいい女性でした。