2019.12.05
10月22日、大分市にあるグリーンコープ生協おおいた高城店2階グリーンホールで「防災ママカフェ®」という、ママのための備災講座を開催しました。グリーンコープ様より、お肉の試食やお菓子のプレゼントもいただいて、子どもたちだけではなくママも嬉しいサプライズでした!ありがとうございます。
ママのままプロジェクトのママアンバサダーでもあり、この「防災ママカフェ®」の実行委員でもある大鶴めぐみが全力でお伝えします!
「防災ママカフェ®」講師のかもんまゆさん(一般社団法人スマートサプライビジョン)は、東日本大震災の際、被災地のママと子どもたちへの物資支援活動を機に、ママによるママのための支援コミュニティを設立し、「ママが知れば、備えれば、守れるいのちがある」を合言葉に、全国で講演活動を行っています。200人を超える東北ママたちの協力のもとに「あの日、ママと子どもたちに何が起こったのか」をまとめた「防災ママブック」も企画制作されていて、当日参加してくれた方たちにお配りさせていただきました。
開催した日は祝日だったこともあり、ママだけでなくパパや子ども達も沢山参加してくれて、大分市内外から109名の参加がありました。かもんさんの準備してくれた多くのスライドや映像と、わかりやすい言葉で伝えてくれる「自分と大切な人のいのちを守る方法」に、皆さん真剣にメモを取ったりご夫婦で確認しあう姿も見られ、子育て世代の防災への関心の高さもうかがえました。
開催後のアンケートでも、「家族の待ち合わせ場所をピンポイントに決めなおそうと思います」「防災リュックを軽量化します」など、具体的に取り組む内容と共に、「家族会議をします」「子どもと一緒に準備をしていきます」「まだ来ていないだけで、いつかは来るものと思い、準備したい」という、「モノの準備」だけではない大切な気づきや発見もあったようで、とても分かりやすかったという嬉しい感想を沢山いただきました。
かもんさんが講演会の中で勧めていた「自分と、大切な人のいのちを人任せにしない3つのステップでの準備」。
『①敵を知る②自分を知る③準備する』
私たちが「防災」でイメージする「防災リュック・非常用持出袋・備蓄」って、実は3番目でした!!
まずは、ハザードマップなどを利用して、自分の住んでいる場所の周辺で何が起きるのかや、住んでいる土地の成り立ちをを知っておく。そして、家族の弱点を知っておく。それを踏まえて、被災後10日間程度の生活をシミュレーションしてみる。その後に、「家族が安心できる」防災リュックや備蓄を準備する。それと一緒に、絵本なども活用しながら、子どもにも、「自分のいのちは自分で守る」方法を教えておくことが大事だとお話してくれました。
その他にも、「備災」「地震は準備ができる災害」「地球は生きている」「子どもにも、自分のいのちは自分で守ること、自分で考え、行動することを教えよう」「子どもに色々な経験を与えよう!」「緊急地震速報は、自分を守る、子どもを守る行動をするゴング!」「ママ友避難」など。
過去に参加したどの防災講演会とも全く違う切り口で、私たちママが「未災地」である今、考えておくべきこと、やっておくべきことが沢山つまったお話を聞いた時、被災地のママ達からのバトンを受け取ったような気がしました。
今回の「防災ママカフェ®」の企画・運営は、今年の7月に大分のママ達でスタートした「防災ママおおいたプロジェクト」のママメンバーで開催しました。
防災士のママもいますが、ほとんどが子育て真っ最中の普通のママ達です。
東日本大震災や一昨年の熊本・大分地震をきっかけに、県内各地でも防災講座や講演会など、色々な場所で防災について学ぶ機会が増えました。お子さんたちの通う園や小中学校などで、防災のお話を聞くこともあるかもしれません。ただ、そこで学んだことをママ友と日常で話すことや、子どもたちと一緒に取り組む機会はほとんどありません。
「子ども自身に、自分のいのちを自分で守る方法を教えたい」と思った時、私の中に、子どもに教えられるほどの日常的な防災知識がほとんどないことにも気がついて、「防災を学ぶ機会」を増やすことよりも、まずは「防災」をもっと身近に、ママ同士の会話のきっかけになる場所を作ろう!と「防災ママおおいたプロジェクト」を立ち上げました。
ママの年齢や子どもの年齢、住んでいる場所や子育て環境が違っても、ママたちにとって「いざという時に、子どもを守れる母になりたい!」という思いは変わりません。そんなたった一つの共通点があるだけで、ママたちはあっという間に仲間になれる。立ち上げ当初から「防災ママカフェ®」の開催を最初の目標にして、定期的にみんなで企画会議を進めてきましたが、毎回それぞれの持っている情報を共有しあいながら、お互いの知らなかったことを学びあえることで、会うたびに交流が深まり、日常的な防災意識の継続もできるようになっている気がしています。
先日、防災ママおおいたプロジェクトのママ達が中心となり、「防災ママカフェ®」のシェア会も開催しました。
今後は毎月1回程度、「防災」について気になっていること、やってみたいことを、みんなで考え、みんなで体験する「防災ママ学びラボ」を開催していきます。
県外から越してきて周りに知り合いがいなかったり、地域と関わる機会の少ない未就学児のいるママたちや、お子さんのアレルギーや発達障がいなどで避難などに不安があるママや子どもたちの情報も共有しながら、ママ同士が繋がり交流できる場所としても活用していくことで、災害時だけではなくて、日常的にも助け合えるママコミュニティへと成長できたらいいなと思っています。
そして!次の目標は、県内各地のママ達と繋がって協力しあいながら、それぞれの住む地域で「防災ママカフェ®」を開催すること。SNSを使って遠くのママともつながっていける時代。同じ目的のママ達で繋がっておくことで、もしも!の時の不安軽減やママネットワークを通しての協力体制も作れるかもしれない。それが、ママや子どもたちにとっての安心や安全につながるのなら、それも大切な「備災」なんじゃないかと思っています。
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