これから求められる
自分で自分の人生を切り開く力を培うために

AI（人工知能）やloTなど、様々な技術の発達により社会が目まぐるしく変化している現代。社会が変わると人材や必要な知識・能力も変化していきます。その変化に対応できる人材を育成するためには教育も変わっていく必要があり、2020年教育大改革で、脱ゆとり教育からアクティブラーニング（受動的な授業や学習から、積極的・能動的な授業・学習）という学習法に変わり、私たちを取り巻く教育環境にも大きな変化が起きつつあります。

これから、その社会を生きていくために必要となってくるのは「子どもが自分で自分の人生を切り開き、自分で自分を幸せにする力」「生きる力」を育てることです。その力は、大人の丁寧な関わり方や豊かな遊び、絵本、わらべ歌などに触れることで培われると言われています。

これから、そんな人生の荒波を越えていく子どもたちの〝根っこを育てる大切さを知ってもらいたい〟〝お父さんお母さんに子育てを楽しんでほしい〟という思いから、一般の人たちにも学べる機会をと、この講座をスタートすることになりました。

良質な絵本やオモチャとの出会いは
子どもたちの見えない可能性を広げる

今回、記念すべき第一回目が10月31日（土）に開催され、おじゃましてきました。園内には良質な玩具やおすすめの絵本などが並べられ、参加者の皆さんはメモを取ったり写真を撮影したりしながら過ごしていました。

その後、保育環境の講演や保育室のプロデュース、県内８ケ所の園で保育顧問として携わっている「（株）大分こどものとも社保育環境アドバイザー」の上杉千恵子先生による講演会が開催されました。「見えない力の伸ばし方」と題した講演では、子どもたちの「見えない力」を伸ばすために、出会ってほしい絵本やおもちゃの素晴らしさ、その力を伸ばすための大人の関わり方などを、二児の母親でもあるご自身の経験談や、実際に子どもたちが絵本やおもちゃに触れ合う姿の映像なども交えながら話してくれました。「子どもが小さい時に、絵本をもっと読んであげれば良かった…」。時すでに遅しですが、先生のお話を聞いて、後悔することばかり（涙）。スマホやタブレット、インターネットの動画などに執着する子どもたちが多い現代ですが、絵本を読むことや、手先を使う想像力を掻き立てる美しいおもちゃに触れ合う事の大切さを、改めて感じました。

美味しいケーキとお茶でリラックス
子育ての悩みや不安を解消

講演の後は、保育園の栄養士による絵本「きのみのケーキ」からヒントを得た手作りのケーキとお茶が振る舞われ、パネルディスカッションが行われました。人参やきび砂糖などを使った体にも優しい「きのみのケーキ」は、何度も試行錯誤して出来上がった自信作。控えめの甘さでとても優しい味わいで「美味しい！」と参加者の皆さんは感動している様子。配布された資料には、ケーキのレシピが添えられ、その計らいも参加者の皆さんは喜んでいました。

集した様々な悩みについてパネルディスカッション。上杉先生や、保育園の先生方が、自らの経験も踏まえて丁寧に答えてくれました。「子どもが1人遊びをしてくれなくて家事が進まない」「どんなオモチャを選んだら良いですか？」「オモチャや絵本を片付けやすい環境はどうやって作ったらいいですか？」など、明日からでも実施できる役立つ内容ばかりで、参加者の皆さんは熱心にメモを取っていました。
　
この「笑顔でまったり子育て講座」は今後も行われ、12月12日（土）、2月6日（土）に開催予定です。参加費は無料ですが、事前に予約が必要。詳しくは「学校法人道徳学園　わくわくの森保育園」のインスタグラムに随時アップされますので要チェック！また、わくわくの森保育園では「子育て相談窓口」も開設しています。子育てで悩んだり困ったり、迷ったりした時など、気軽に相談でき、子育て中の不安を持ったママたちの強い味方になってくれそうです。