2023.09.07
まだまだ残暑が厳しいこの季節。子どもの夏休みが終わり、お疲れ気味のママも多いのでは?そんなママたちに、独自で取り組んでいる夏バテ対処法を聞いてみました。回答をふまえ、大分県内で22店舗を展開する「永冨調剤薬局」の管理栄養士に、意識したいポイントと夏バテ解消レシピを教えていただきました。
まだまだ残暑が厳しいこの季節。子どもの夏休みが終わり、お疲れ気味のママも多いのでは?そんなママたちに、独自で取り組んでいる夏バテ対処法を聞いてみました。回答をふまえ、大分県内で22店舗を展開する「永冨調剤薬局」の管理栄養士に、意識したいポイントと夏バテ解消レシピを教えていただきました。
主な症状は、体のだるさ、疲れやすい、食欲不振、睡眠障害などが挙げられ、自律神経の乱れや、栄養不足、水分不足が原因とされています。夏バテを放っておくと、胃腸炎やうつ病に発展することも!早めの対策と予防が大切です。
特に意識して摂りたい栄養素は、タンパク質、ビタミン、クエン酸の3つです。タンパク質は、肉類、魚介、卵、大豆製品、乳製品に多く含まれ、筋肉や臓器、皮膚など、体をつくるとても重要な栄養素です。また、ビタミンB群は、豚肉、うなぎ、レバーなどに含まれ、疲労回復を助ける効果があり、夏バテ対策には欠かせない栄養素。クエン酸含有量の多い柑橘類は、疲労回復に役立ち、糖質と一緒に摂取すると疲労が溜まりにくくなります。
水分補給は大切ですが、取り方に気をつけましょう。一度に大量の水分を摂取すると、胃酸が薄まり食欲減少の原因に。また、夏は冷たいものを食べる機会が増えますが、冷たい食事を摂りすぎると体を冷やすだけでなく胃に負担がかかり、胃腸の働きが低下します。栄養素を十分に吸収できず、夏バテが悪化してしまうので注意しましょう。
香味野菜やニンニク、香辛料の多い食べ物は、食欲を増進させ、体力の回復に役立ちます。また、香辛料には胃散の分泌を促進させるので、消化を助ける効果も期待できます。夏野菜カレーや豚の生姜焼きなどがおすすめ。唾液の分泌を促す梅干しの酸味成分は、食欲がないときに最適です。
食欲が湧かず、食事の回数が減ってしまいがち。ご飯や麺、パンなど主食だけで済ませてしまうことも。できるだけ1日3食を心がけ、主食、主菜、副菜と一汁三菜のバランスの良い食事を意識しましょう。どうしても食べられない場合は、栄養補助食品に頼るのもひとつの手です。
夏バテを防ぐためには、日々の生活習慣を整え、栄養バランスの整った食事が大切です。まずはできることから取り組んで、残暑を乗り切りましょう!