2024.04.16
九州若者サポートネットワーク
事務局長 矢野 茂生さん
社会には、さまざまな要因によって、親や家族を頼ることができずに、生きづらさや困難を抱える子どもや若者がいます。「九州若者サポートネットワーク(9sapo)」は、彼らのサポートや居場所づくり、社会参加や就労支援に取り組んでいる九州各地(沖縄含む)の団体を応援するネットワークです。困りごとを抱える子ども・若者が、社会の中で応援される仕組みと、スムーズに支援できる環境をつくるためのつながりを、九州・沖縄に広げる取り組みを展開しています。今回は事務局長の矢野 茂生さん(特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット)に、設立の経緯、目的、ビジョンなどをお聞きしました。
―子どもや若者が抱えている問題について教えてください。
現在、社会には、貧困や虐待、両親の不慮の事故・病気などが原因で、生きづらさを感じている子どもや若者がいます。彼らは、「相談できる大人や友人が近くにいない」「進学を諦めた」「自分ひとりで生活費を工面しなければいけない」といった悩みを抱えながらも、自立を求められ、学び、働き、暮らしていかなければなりません。
―9sapoについて教えてください。
未就学の子どもたちから、児童発達支援センター、ひきこもり地域支援センターなど若者・青年期まで困りごとを抱える人のライフコースをサポートする「特定非営利活動法人おおいた子ども支援ネット(大分県)」、広島から鹿児島までの9県で、高齢者、障がい者、子ども、生活困窮者の福祉に取り組む「社会福祉法人グリーンコープ(福岡県)」が協働で9sapoを運営しています。
―支援団体への助成も行っていると聞きました。
現行の制度ではカバーしきれない子どもや若者の困りごとを受け止め、伴走していく団体等に助成を行うための基金「九州若者おうえん基金」を立ち上げ、支援を募っています。社会的養護のもとに育った九州全域で暮らす子ども・若者を支援する伴走者から助成が必要なプランや事業を公募し、外部の厳正なる審査を経て、助成を行なっています。
九州若者サポートネットワーク(9sapo)
https://9sapo.com/
寄付はこちらから
https://9sapo.com/donate/