産官学が一緒になって
SDGsについて考える
立命館アジア太平洋大学の新学部「サスティナビリティ観光学部」の1回生向けの授業の一環で、大学生をはじめ、大分県立情報科学高校と東九州龍谷高校の生徒と教員、国連広報センター、日出町役場政策企画課など、教室から溢れるほどの多くの人が参加しました。
まずは、ファシリテーターを務めるAPUの須藤智徳教授の挨拶からスタート。続いて国連広報センターの根本かおる所長が、学生たちに向けて「日本のジェンダー平等はまだまだ進んでいない。つまり伸びしろがあるということ。学生たちと一緒に考えていきたい」とメッセージを送りました。
参議院議員の白坂亜紀氏、株式会社ポーラの及川美紀社長の挨拶に続き、サンリオエンターテイメントの小巻亜矢社長とハローキティが教壇に立つと、学生たちからは歓声が上がりました。小巻社長が「わたしたちができることは小さいかもしれない。ハローキティなどキャラクターたちとともに社会課題の解決を目指していきたい」と述べました。
挨拶が終わると、2つの教室に分かれ、大学生や高校生、職員、企業で6名1組のグループを作りました。カフェで行うようなオープンで自由なコミュニケーションで、活発な意見交換を行う「ワールドカフェ形式」でブレインストーミングが開始。
学生、高校生、企業、ママ...
それぞれの立場から考える“望む未来”
各グループ内で1枚の模造紙に、今回のテーマである「私たちの望む未来は?」と書き、そこから、「日本の魅力だと感じることは?」「2050年、どんな社会になっていてほしいか」「その未来を実現するために私たちには何ができるのか」など、一人ひとりがアイデアを出し合います。
ママのままアンバサダーたちも、学生のグループに混じって、ママ目線の意見を述べていました。社会情勢を鑑みて、感じている問題や悩み、それに対して積極的に討論。20分ほど自由にアイデアを出し合ったら、1ラウンド目は終了。
2ラウンド目は、グループを変え、新たなメンバーと同様のテーマでディスカッションを行います。ストレスのない働き方の実現、女性が活躍できる職場環境、学校に通えない子どもたちの教育支援など、1ラウンド目で話し合った内容やアイデアを膨らませ、約 20分間意見を交換して2ラウンド目が終了しました。
若者ならではのアイデアが
未来をつくるヒントに
3ラウンド目は元のメンバーに戻って、それまで話し合った内容や情報を共有します。授業の終了間際、ハローキティも教室に登場し、各テーブルの学生たちが語る様子を見て回っていました。
多くの学生たちが、大人たちに臆することなく、若者ならではのアイデアや考え、熱い想いを発表していたのが印象的でした。「普段の授業とは異なるスタイルで、良い刺激を受けた」「立場や年齢を飛び越え、それぞれが望む未来についてディスカッションできた」と、皆が授業を楽しんでいました。
授業が終わると、ハローキティと一緒に講義に参加した全員で記念撮影。参加する誰もが
積極的にディスカッションを楽しみながら充実したひとときを過ごしていました。
<参加者の声>
立命館アジア太平洋大学 サスティナビリティ観光学部 1年
関ひまわりさん
あらゆる分野の企業の方々と意見を交換し、とても貴重な経験をすることができました!さまざまな視点、角度から話が聞けたのでとても勉強になりました。
立命館アジア太平洋大学 サスティナビリティ観光学部 1年
石井菜乃さん
高校生ともディスカッションしましたが、皆しっかりした考えを持っていたので驚きました。貴重な機会をいただきありがとうございました。今後に活かしていきたいと思います。
ママのままアンバサダー 石井 良佳(一番左)
学生が「今、自分が大学に通えていることは幸せなこと。2050年は全ての人が幸せだと感じる世界にしていきたい」と、未来を自分ごととして捉えていたのが印象的でした。今日はたくさんの学生に刺激をもらいました。
ママのままアンバサダー 板井 善江(右から二番目)
普段、学生とじっくり話す機会がなかったので、とても充実した時間でした。ある学生が「未来を考えるときに、 “幸せとは何か”をまずは考えないといけない」と話していて、私自身も考えさせられました。
ママのままアンバサダー 大鶴 めぐみ(一番右)
学生たちが「ママのままプロジェクト」の取り組みの話を真剣に聞いてくれていたのが嬉しかったです。「自分の希望や叶えたいことをしっかり口に出して、頑張ってね!」とメッセージを送りました。