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2025.04.22

大分の画家と一緒に新たなステージへ!
九電が今後のビジョン&リニューアル社屋をお披露目

大分の画家と一緒に新たなステージへ!<br>九電が今後のビジョン&リニューアル社屋をお披露目

九電大分ビル リニューアルイベント
九電大分ビル×OITA×「創」開催レポート

生活に欠かせない、環境にやさしいエネルギーの提供を目指している九州電力。光や音、熱などに変幻自在なその存在は、まさに現代のエネルギーの主役であり、私たちの快適な生活をも支えてくれています。そしてこの度、九州電力大分支店の一部社屋がリニューアル! 大分のまちを元気に、地域の人々の活力となるべく多くのアイディアと想いを集結させた、1階の「eキッチンおおいた」にてイベントが行われました。目指したのは、地域で共創の輪を広げて挑戦と応援が循環する“開かれたオフィス”。大分を拠点に幅広く活躍する画家・北村直登さんも登場し、笑いの絶えない楽しいひと時となりました。

画家・北村直登さんが登場!
リニューアルした空間でクッキングバトル

九電大分ビル1階に広がる、体験型ショールーム「eキッチンおおいた」。もともとIHクッキングヒーターの使い心地を実際に試すことができたこの空間に、新たに大型調理機器の導入&フレキシブルな活用ができるフリースペースが新たに誕生しました。そして、この生まれ変わった舞台に登場してくれたのが北村直登さん。


電力会社×画家という異色のコラボの理由は、九電グループが目指す“カーボンニュートラル”の実現にあたり、アートの可能性に注目したことがきっかけ。

そして今回、九州電力株式会社大分支店の中村直樹支店長の思いに共感した北村さんより、まさかのクッキングバトルの提案! 大分市府内町に店を構える、『ナチュラルなワインと純米燗酒 Pe’sci-ペッシ-』のオーナー・中村シェフとのペペロンチーノ対決が実現しました。


もちろん審判は先着30名という狭き門を潜り抜け、整理券をゲットした来場者の皆さん。しかし、勝敗を伝える判定の旗は各自がひっそりと心の中で掲げ、胸に秘めておくのがこの日のルール。


戦いの火蓋が切られると、トレードマークのベレー帽からシェフ帽にチェンジしてやる気満々の北村さんに会場は早くも爆笑。プロを目の前に“普段は全く料理をしない”というプライベートを赤裸々に明かしつつ(笑)、さっそく調理がスタートしました。まずはニンニクを刻む中村シェフに対し、食材をじっくりと吟味し、レシピのポイントだというナスを手に取る北村さん。


すべてが正反対の2人の一挙一動に、会場の感情も慌ただしく、大笑いしたり、ときにハラハラしたり…。お客さんも息をつく間がありません。けれど中村シェフのもとから美味しそうな匂いが漂い始めると、一気にお腹の音がぐぅ〜っ! その後も安定感のある動きで手際良く調理を進め、あっという間にラストスパートへ。そして麺を茹で始めると、隣でまだ具材のカットをする北村さんを気にする素振りを見せる中村シェフ。「手伝おうか?」と笑顔で言葉を投げかけ、料理人の余裕を見せつけます。


北村さんも負けずと持論を展開。どうやら絵と料理には共通点が多く、それゆえに今日の勝負には絶対の自信を持っているとのこと(笑)。 よって中村シェフからの助け船は丁重にお断りし、それぞれが仕上げに取り掛かっていきます。



紆余曲折がありながらも、中村シェフの完成からそう待たずに北村さんのペペロンチーノも完成! みなさんに順番に配られていきます。ですが試食の間も2人に休む時間はなく、残り15人分を作るべく再び包丁を手に…。2戦目は席を立ち、調理中の2人のもとへ駆け寄るお客さんも多く見られました。


中村シェフの前には、パスタ作りのコツを尋ねる女性が集結。北村さんの前にも多くのファンが集まり、声援が送られていました。そしてあっという間に1時間半が経過し、無事に全員へパスタのお届けが完了! お客さんの満足そうな表情とともにバトルは幕を閉じました。

大分の画家と一緒に新たなステージへ!<br>九電が今後のビジョン&リニューアル社屋をお披露目

地域とともに創り、ともに生きる。
喜びを分かち合える未来のために

少しの休憩を挟み、イベントは後半へ。“九電インフォメーションタイム”として、中村支店長が登場。リニューアルに込めた想いや、イベントの開催に至った経緯、今後の取り組みについての発表が行われました。まず説明されたのは、北村さんとのコラボについて。その背景には九州電力が掲げる“九州から日本の脱炭素をリードするグループを目指す”というビジョンが根幹にあると語り、実現には依然多くの人々の理解・協力が必要となること。そのために“アートの力を借りる”という答えにたどり着いたと語りました。「直感で楽しむ1枚の絵のように、カーボンニュートラルという社会課題を見つめ、共感していただけたら嬉しく思います」。


さらに今後の取り組みについて、地元の人々と手を取り合い、26年にも渡り行う坊ガツル湿原の野焼きなどの活動に触れ、継続を誓いつつ先のビジョンについて言及。「これからは支援する側・される側という垣根を超え、“共創”という視点から地域の皆さんと一丸となって未来をつくっていきたい」と力強く宣言しました。


この取り組みには大切なキーワードがあると続け、それは“そだつ、はばたく、つなぐ”の3つ。「子ども向けのイベントや、学生の皆さんの成果発表の場を提供することで、若い方の成長をともにつくっていきたいという想いから“そだつ”。そして“はばたく”はまさに今回のようなイベントのこと。アーティストの方やスタートアップ企業などへあらゆる支援を行うことで、地域の皆さんの活動をつくっていきます。そして最後の“つなぐ”は、地域のさまざまな団体の皆さんや企業、自治体など、多方面の方々の交流の場をつくり、それぞれの活動が結実していくような取り組みを目指します」。

社屋に関しては、ビルの入口付近に設けた憩いのスペース「きゅうでん・eテラス」や、EV体験の情報発信拠点「九電EVスクエア」などについても説明。中村支店長の言葉を受けた北村さんも、「その想いに僕らが関わり、機運を高めていくことが大切。ですから皆さんもこの試みがより良くなるように、ぜひこの場所に足を運んでください!」と呼びかけました。

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イベントのラストはライブペイント
会場のアイディアが1枚の絵に

いよいよお待ちかねのライブペイント。真っ白なキャンバスにお客さんの視線は集中し、会場には緊張が漂います。けれど北村さんのユーモアいっぱいのトークに肩の力が抜け、一気に和やかな雰囲気に。さっそく3つのキーワードから連想される言葉をお客さんに尋ねていきます。


会場から出た単語は、“はばたく”からはペガサスやハトをはじめとする鳥が目立ち、“つなぐ”では、友達や列車、虹、握手など。1番多くの回答を集めたのは“そだつ”で、葉っぱや花、四葉のクローバー、太陽、土、畑、子どもといった発言がありました。


そしてついに北村さんが黄色の絵具を手に取り、そのチューブを筆のようにキャンバスに走らせ、直接描きつけていきます。ワクワクしながら一点を見つめていると、その正体に気がついたお客さん数名が思わず「鳥だ!」とひと言。続いて飛行機、列車、太陽など、先ほど出たキーワードが次々と描かれていきました。それは描き手と観客が一体となり1枚の絵を仕上げていく、正真正銘の“共創”作業。


そうして30分ほどが経過した頃、ぴたりと手を止めた北村さん。
「どうでしょうか?」。その言葉を受けた会場からは一斉に拍手が上がり、絵の完成を全員が喜びました。作品について北村さんは、「皆さんのアイディアがこの絵のベースにはあります。共創には何度も挑戦が必要だと思うので、色を重ねて。でも重ねられたからといってそれは失敗ではなく、重ねてきた事実があるからこそ今この花が咲いているわけで。共創とはそういうことなのかなと思います」と。さらに「描く際にモチーフに縛られ過ぎるのはすごくもったいない。思った通りにはいかないけど、でもそれが良くて。いや、それを良いと思うことが良くて。望んでないけど、望んでいると構える気持ちが大切。絶妙なラインで絵は息をする瞬間があり、僕はそれを目指しています」。


北村さんの言葉に中村支店長も頷き、言葉を続けます。「世の中って予定調和だと思うこともあるけれど、何が起こるかわからない。躍動感やエネルギーはそういう中で生まれていくのだと思います」。

また、イベントを終えた中村支店長は「会場の皆さんが楽しんでいる様子を見て、ますますこの場所を多くの方に知っていただきたいと思いました。地域共創、活性化の拠点としての役目を果たしていきたいと強く思いました」とコメント。さらに「キーワードの中に“そだつ”という言葉がありましたが、このような取り組みを通じて若い方の成長や、保護者の方々を応援できるのはとても意義のあること。ぜひこの空間を活用してください」とママのまま読者へのメッセージもいただきました。


続いて料理対決という実体験を通じ、「社屋の新たな可能性を実感できた”と話してくれたのは北村さん。さらにアートというジャンルは今回のように異業種同士を繋げ、お互いに共通の認識を深めるツールとして便利であると語り、今後のビジョンとしては“大分を盛り上げていきたい」と続けます。


「県外にどれだけ出たとしても、自分が暮らす大分が豊かになることが1番大切だと思っています。だからそういう挑戦をこれからも積極的にしてきたい。そして子育てをしていると、お仕事も含めて大変なことが多いですよね。だけどそうやって社会に向き合いながら、無理なことは無理だと受け入れていき、その姿こそ子どもに見せるべきなのかなって。いつだって親が親らしくいなくてはならないなんてことはなくて。適度に悲鳴を上げながら、その姿も見せていくことが教育に繋がるのかなと思います」と話してくれました。

今日この瞬間、このメンバーだからこそ描けた1枚の絵。他者との共創で見えたのは、無限の可能性とワクワクする未来でした!

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