2019.04.30
永冨調剤薬局
子育て中のママにとって、子どもの健康問題やお薬、病気との付き合いかたは常に悩みのタネ。そんな中、子育て中のママを応援する取り組みやサポート体制が整っているのは、人と向き合い、人に寄り添い、地域医療を担う「永冨調剤薬局」。今回は薬剤師、看護師、管理栄養士の3名に、地域の皆さんをサポートする永冨調剤薬局の取り組みについて、それぞれの立場からを伺いました。
高添:
私は薬剤師として永冨調剤薬局に勤務しています。現場で一番ママと接する機会が多いのは薬剤師。以前、小児科の隣の薬局で勤務していたときは、自分も小さい子を育てながら仕事をしていたので、薬局を訪れるママたちにすごく親近感を持ちながら仕事をしていました。
橋本:
私は看護師として勤務しています。実は薬局で働いている看護師って、日本では私1人なんですよ。病院とは雰囲気が違って、ゆっくりママのお話を聞けるのが薬局のいいところですね。医師や看護師に聞きにくいことでも、私には相談してくれるママもいらっしゃいます。
板井:
私は管理栄養士として、食事や栄養面から子育て中のママをサポートしています。「実はさっき、病院では聞けなかったんですけど…」といって相談してくれるママが多いですよね。病院では医師も看護師さんも忙しそうに走り回っているので、いろいろ聞きづらいのかもしれません。
橋本:
私が出産したのはずいぶん前ですが、子育て中のママは、とにかく一生懸命。だからこそ、ママには、気持ちに余裕を持ってほしいと伝えています。「赤ちゃんを必死に泣きやませようとしなくていいんだよ、泣いて疲れたら寝るから大丈夫だよ」って。もちろん医学的なアドバイスもしていますけど、こう言えるのは看護師だからというより、自分の経験からですね(笑)。
高添:
頭ではわかっていても、実際自分の子どもに高熱が出たりするとパニックになってしまうので、ママの気持ちがよくわかるんです。私も自身の経験を踏まえて、アドバイスできることが増えましたし、薬局にやってくるママに安心してもらいたいですね。お子さん相手の服薬指導だったら、自分もその子のお母さんになった気持ちで「ちゃんと飲めるかな」「嫌がらずに飲んでくれるかな」と声をかけたりしています。
板井:
普段の仕事ではお年寄りに関わることが多いのですが、小児科の店舗に行くと離乳食の相談をよく受けています。仕事もして育児もして家事もして…と、忙しい中、頑張ってお子さんのご飯を作っているお母さんがたくさんいますが、今はベビーフードも発達しているので、市販品をうまく取り入れながら、無理なくマンネリ化しない食事を続けられるように、レシピの提案やアドバイスをしています。
橋本:
医師から「朝昼晩、食べ物に気をつけてください」と言われても、実際に何を食べればいいのかわからないということがありますよね。病院の中でのコミュニケーションの時間ってすごく短くて、本当はもっと話したいのに話せなかったという状況になりがちです。薬局なら、薬剤師、管理栄養士、看護師がママの隣に座って、ゆっくり話せる空間があります。
高添:
以前、ママのままプロジェクト(お薬相談会)で知り合った助産師さんが新たにママ会を立ち上げ、ママ会繋がりで弊社の薬剤師に話をしてほしいという企画がありました。ママがどういうふうに薬と向き合っていけばいいかという話がメインだったんですが、そういう出張講座みたいな機会を増やしていけるといいですよね。またそこから輪が広がっていくのも楽しみです。
橋本:
直接薬剤師と話せる機会を作ってほしいという声はよく聞きますし、私たちももっともっと調剤薬局の外へ出ていかないといけないと思うんですよ。できれば少人数でお話できるようにしたいですね。以前ママさんたち10人のグループで相談会をしたんですが、最初はみなさんお話してくれなくて。2グループに分けた途端、一気に会話が活性化したことがありました。多人数だと話しづらいんですよね。それが雑談になってもいいと思うんです。ママの気分転換にもなるでしょうから。
板井:
私は以前、親子料理教室をしたことがあるんですが、兄弟がいるご家庭だと一人のお子さんにつきっきりで包丁を握らせることが難しくて、「いろんなことをやらせてあげたいけど、家ではなかなかできない」というお母さんのお手伝いができたと感じました。家庭では食べないものも、親子料理教室では食べることができたという感想も多かったですね。
永冨調剤薬局
http://www.nagatomi.co.jp/