WORK働いているママ・これから働きたいママに
プラスとなる情報を紹介します。

2019.08.13

子育て中のママに向けて
「あったら嬉しい」サービスを

株式会社ベーシッククリーン

郷原 真衣さん(株式会社ベーシッククリーン 代表取締役社長)

自身が代表を務める「ベーシッククリーン」で、ママに向けた家事代行サービス「クリーンマム」を提供する郷原さん。家事や育児、仕事に追われるママたちの“パーソナルトレーナー”として、水廻りの掃除や庭の草むしりをはじめ、かゆいところに手が届くきめ細かなサービスを提供しています。「ママのサポートをしたい」と語る郷原さんに、クリーンマムのサービスやクリーンマム設立当時の想いなどを伺った。また、自身も2人の子どもの子育て中である彼女。働くママの想いや、ママに必要なサービスについても語ってくれた。

ママのパーソナルトレーナー的な存在で
各家庭に寄り添ったメンテナンスを

―クリーンマムとはどんなサービスなんですか?

家族が健康で楽しく笑顔で暮らすための家事代行サービスです。居心地の良い空間を保つべく、現役ママやベテランママたちがお家に伺い、水廻りの掃除や庭の草むしりなどを行っています。利用の流れとしては、弊社に一度水廻りの清掃をご依頼いただいたのち、5枚つづりのチケットをお渡しします。そして、チケットの裏に記されているメニューの中から、作業してもらいたい内容を指定いただいて、1チケットあたり90分間作業するという流れです。お客様からスペアキーをもらって留守中に作業をすることもあれば、お客様が在宅時に作業することもあります。

―主なお客様は法人企業ですか?それとも一般家庭の方ですか?

立ち上げ当初は法人のお客様の事務所や、定期的な掃除やメンテナンスの仕事がほとんどでした。しかし、もともと多くの人に喜ばれることをしたいという想いが強かったので、 “お掃除屋さん”にとらわれるのではなく、既存のメンテナンス業者にないものを目指していこうと思いました。クリーンマムのテーマは「お家と心を整える」ということ。お家が整っていないと、そこに住む人の心も乱れてしまいます。ですので、家族が心地よく暮らすためのさまざまなサービスを提供しています。

―クリーンマムの特徴的な点を教えてください。

クリーンマムでは、まずはじめにしっかりと掃除を行い、そのあとも定期的にメンテナンスを行うことでお家のキレイをキープし続けるというイメージです。水廻りは、長年蓄積した汚れを落とすよりも、コンスタントに掃除を行ってキレイを保つ方が、設備自体も傷めないし、掃除もしやすいんです。その家の汚れの状況などを鑑みながらお掃除プランの提案を行なっています。ですので、各家庭の状況に寄り添い、そのお家に1番ふさわしいメンテナンスを行なうパーソナルトレーナー的な要素が大きいかもしれませんね。

株式会社ベーシッククリーン

ママが楽しく育児と家事をするための
コンサルタント的な立場でありたい

―「クリーンマム」を始めたきっかけや立ち上げ当時のことを教えてください。

以前アルバイトをしていた職場の上司の勧めをきっかけに、お掃除サービスを展開する「ベーシッククリーン」を立ち上げました。同業の知り合いの方もおらず、なおかつ未経験の業種だったので、たまたま紹介していただいたメンテナンス会社の社長さんには「仕事をなめているの?」「ふざけたことを言わない方がいい」と言われたこともあったんですよ。でも「私は本気です。絶対にやります」と答えました(笑)そんなこともありながら、なんとかここまでやってきました。そこから家事代行サービスに至ったのは、自分が働くママになり、「働くママをサポートしていきたい」、「働くママが今求めているものを仕事にしたい」と思ったから。働くママは仕事と子育てを両立させるために、どうやって家事をスムーズに終わらせられるかを常に考えています。ママたちの負担を少しでも解消するために、3年前ほど前から「クリーンマム」のサービスをスタートさせました。



―女性スタッフのみで運営しているとのことですが、どんな思いがあったんですか?

現在は女性スタッフのみで運営していますが、立ち上げ当時は正社員の男性スタッフもいました。しかし、仕事を進めていくうちに、私の意見と食い違うことも多くなり、やはり男性と女性は考え方が違うのかなと思い始めたんです。そうして4年目に入った頃、私は2人目の子どもを出産し、小さな子を育てながらでも働ける職場環境にしていこうと決心。そのタイミングで、たまたま男性スタッフも退職したので、女性スタッフのみで運営していくことになりました。やはりメインターゲットがママですので、男性スタッフがお伺いするよりも女性スタッフの方が安心という声もありますしね。また、気持ちの面だけでなく、同じ主婦である女性スタッフのほうが、水廻りや部屋の細かい部分の汚れが分かるだろうなということもあり、私を含め女性スタッフ9人で業務を行なっています。

―仕事をするにあたって意識していることは?

クリーンマムのポリシーは、「全て私たちに任せるのではなく、最低限の家事は自分たちで」ということ。私たちは、ママが楽しく家事や育児をしてもらうためのお手伝いをするだけ。掃除が苦手なママでも水廻りをキレイに保てる簡単なコツを教えたり、「こうやったら時短になりますよ」、「実はこれを使ったら、簡単に落ちますよ」といった裏ワザを伝えたり、ママのアドバイザーやコンサルタントであり続けるという意識を持って臨んでいます。

株式会社ベーシッククリーン

家事代行にとどまらない
働くママのためのサービス

―今後展開していきたいサービスはありますか?

いくつかあるんですが、実際に今進めているのは「洗濯代行」と「カット野菜のデリバリー」です。「洗濯代行」は、お客様が洗濯機を回したら、干す・畳むという作業をこちらで代行するというサービス。働くママはただでさえ子どもと過ごす時間がないので、私たちが家事を一つでも代行することで子どもとの時間を確保してほしいんです。また、主婦って仕事で疲れて帰ってきてからも、毎日献立を考えないといけないんです。ここからは、私の愚痴っぽくなってしまうんですが…(笑)。私は献立を考えるのがとにかく苦痛で、よくカット野菜を購入していたんです。でもカット野菜には防腐剤が入っていたり、どこの野菜なのか分からなかったりと安全面でも心配です。そこで、おいしい野菜を作っている農家と提携して、カット野菜や野菜を乾燥させた乾燥フーズを提供したい。それをお客様が帰ってくるまでにすぐ使える状態にしておく。これで、仕事から帰ってきたらすぐに調理に取りかかれますよね。



―家事代行を軸に、少しずつサービスの範囲を広げていく予定ですか?

そうですね。まだまだやりたいことがたくさんあるんです。例えば、90分の家事代行とネイルケアやフットマッサージをしてもらえるパッケージプラン。ネイルやマツエク、ヨガなどに行きたいけど、行けないママってたくさんいるはず。うちに家事代行を頼んでいる時間を、自分へのご褒美にあててもらいたいですね。あとは事務所を設けて、お掃除や片付けに関するワークショップもやりたい。ママに役立ついろいろな情報を発信していけたらいいなとも考えているところです。

―働くママのことを第一に考えたサービスばかりですよね。

私自身、17歳と4歳の子を育てているママです。「働くママのために」とか口では言っているけど、正直、家に帰ると現実に引き戻され、「私の家も掃除してほしい!」って思うぐらいですよ(笑)。自分がママだからこそ、「こんなサービスがほしいな」というものをどんどんカタチにしていきたいんです。ベーシッククリーンをスタートさせて9年間、仕事に学ばされ、子どもに学ばされてきたなと思います。そして、この仕事をやっていなかったら、たぶん私は掃除も下手くそで、仕事と子育ての両立なんてできなかったんだろうなと。運命のようなものを感じるんです。これからもママのサポートをするのはもちろんですが、「ベーシッククリーン」という会社を、子育てママが働きやすい会社にしていきたいと考えています。家族のことを考えながら働くというスタイルがうちの働き方だと思っているので。今後も私自身もそういう働き方をしたいですし、そういう会社にしていきたいですね。

株式会社ベーシッククリーン

株式会社ベーシッククリーン
https://www.basic-clean.com/

こちらの記事もオススメです

page top