2019.11.26
星 力さん(株式会社ダスキンサーヴ九州 三川支店 支店長)
佐藤 しのぶさん(ダスキン三川支店 メリーメイドマネジャー おかたづけアドバイザー1級)
子育て中のママが働きやすい職場の特徴として、子どもの体調不良による急なお休みや、保育園からの呼び出しに対応できる環境、短時間勤務の導入などが挙げられる。玄関マットやモップなどの暮らしに役立つ商品をはじめ、家事代行サービスなども展開する「株式会社ダスキンサーヴ九州」では、いち早く女性が働きやすい環境づくりを推進し、働くママを応援し続けている。今回は、ダスキン三川支店の支店長の星 力(ほし つとむ)さんと、メリーメイドマネジャーの佐藤しのぶさんに仕事内容や社風を伺いながら、スタッフの8割以上が女性という職場環境を実現した秘密に迫った。
―ダスキンでは具体的にどのような仕事をしているのですか?
星:ダスキンでは、モップやマットの定期レンタルをはじめ、「メリーメイド」と呼ばれる家事代行サービスなど、皆さまに心地よい空間とゆとりの時間をお届けするサービスを展開しています。現在、三川支店では144名が働いており、そのうち85%が女性です。ほとんどがパート・アルバイトで、そのなかの主婦の割合は約9割。三川支店に出勤するスタッフもいますし、自宅から直接お客様のお宅へマットやモップの取り替えに訪問しているスタッフもいます。お子さんを保育園に預けられないママスタッフは、車や自転車にお子さんを乗せて、商品の交換に伺うこともあるんですよ。
―家事代行「メリーメイド」とはどのようなサービスなんですか?
星:メリーメイドは、「手にしてほしいのはあなたの時間です」をコンセプトに、お客様に代わってお掃除や家事のプロフェッショナルたちがお掃除や家事をお手伝いします。ダスキンという企業の安心感や、女性スタッフのきめ細やかさが支持され、多くのお客様からご依頼をいただきます。三川支店だけで200件ほど定期的なご依頼があり、そのうちの40件は鍵をお預かりし留守の間にお伺いさせていただいているんですよ。
―仕事をするうえでマニュアルなどはありますか?
佐藤:DVD研修とトレーニングテキストが中心で基礎を学びます。お辞儀の角度や立ち振る舞いなど、ちょっとしたレクチャーはしますが、担当者の個性を活かしつつ、かしこまって対応したほうが良いお客様と、フランクに接したほうが良いお客様を判断して、臨機応変に対応するよう各スタッフに任せています。
―お客様と良い関係が築けているんですね。
星:そうですね。これまで接客態度で大きなクレームもないので、良い関係性が築けているのではないでしょうか。お客様には「○○さんが辞めたら契約もやめちゃうかも」と言われることもあるぐらいなんですよ。はじめはダスキンの商品やサービスに惹かれて契約していただいていたのが、次第に担当者との付き合いに変わっていくんです。
―ママスタッフへの具体的なサポートについて教えてください。
星:現在、20~70代の幅広い年代の女性が働いているのですが、先程お話したように、子どもを車や自転車に乗せてモップの交換に伺うスタイルなど、ママが気兼ねなく働けるような環境を整えています。また、小さなお子さんを抱えるママの場合、子どもの急な発熱によって休まなければいけないことも多いですし、保育園からの急なお迎え要請があることも…。そんなときのために、担当している仕事を他のスタッフにお願いするフォロー体制も万全にしています。休みが欲しいときは、朝の6時半から9時までに連絡をもらえば、他のスタッフに勤務を交替してもらえるようこちらで段取ります。三川支店は25年になりますが、いち早くそういった体制づくりを行い、みんなで助け合いながら働くママを支えているんですよ。
―勤務時間や出勤日数も自由に決められるのでしょうか?
星:基本的に、「自分に合った時間・日数で無理なく働いてください」という社風ですので、週に2〜3回程度、平日フルタイム勤務など、自由に選べます。「子育て中は短時間での勤務だったけれど、子育てが落ち着いたら徐々に勤務時間を延ばしていきたい」という方もいますよ。また、入社当初は「自信がないので週に2〜3回の勤務でお願いします」と言っていたんですが、仕事にも慣れてモチベーションが上がったようで、「来週からフルタイムで働けます!」というスタッフも。このように、自分のライフスタイルや希望に合わせて、フレキシブルな働き方が可能です。
―子育ての経験が仕事に活かされていると感じますか。
佐藤:もちろん子育てや家事の経験が仕事にも活かされることもありますが、それ以上にこの仕事から学ぶことも多いです。「ダスキンで仕事を始めてから家がキレイになった」、「自分のためにもなるし、成長できて嬉しい」というスタッフの声をよく聞きます。それに、直接お客様と接して「ありがとう。いつも助かるよ」と言ってもらうことで、大きな達成感も生まれますよね。
−ダスキンで働くうえで大切なことは何だと思いますか?
佐藤:常に意識してほしいことは「明るく楽しく元気よく」です。そして笑顔ですね。社用車でコンビニに立ち寄ったら、「ダスキンのスタッフさんはいつも笑顔ですね」と声をかけられたことも。さらに、お客様からも「担当していただいている方の感じが良くて、お願いしてよかった」という声もたくさんいただいています。ダスキンの一番の魅力は彼女たち自身です。お客さんに喜んでいただきたいという気持ちと笑顔さえあれば、資格や経験がなくても、未経験でもキャリアアップが可能です。「とにかく掃除しなきゃ。汚れを落とさなきゃ」という気持ちだけで仕事をするのではなく、「何をしてあげたら喜ぶのか」、「ここを掃除してあげれば嬉しいんじゃないか」と、いつもお客さんの立場になれる人になってほしいと願っています。
―女性が楽しく働くために重要なことは何だと思いますか?
佐藤:1つ目は、物事を前向きに考えることですね。何か問題が起こった場合、悪い方向に考える人と、前向きに考える人がいます。やはり、良い方向に考えられる人の方がイキイキとしていますし、周りの人たちもついてくるでしょう。そして2つ目は、定時内に仕事を終わらせられるように努力すること。イキイキと働いている人は物事に優先順位をつけて、仕事をためずにパッと終わらせているように感じますね。
株式会社ダスキン
https://www.duskin.co.jp/