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2020.07.21

テレワークの導入で
スタッフ全員が輝く環境へ

株式会社 日建コンサルタント

株式会社 日建コンサルタント
代表取締役社長 吉田 靖さん
従業員 柴田 幸枝さん

新型コロナウイルスの影響もあって、新しい働き方のひとつとして確立された「テレワーク」。今回は、測量業をはじめ、建設コンサルタントや地理情報システムの開発など、事業を拡大し続ける「日建コンサルタント」の代表・吉田靖さんに、自社のテレワーク制度についてお聞きしながら、「働くこと」「職場づくり」に対する熱い想いを伺った。さらに、実際にテレワーク制度を使っているママスタッフの柴田さんのリアルな声もお届けします。

時代のニーズに合わせて
誰もが働きやすい環境づくり

―まず、テレワーク導入までの流れについて教えてください。

弊社の場合、新型コロナウイルス対策よりも前からテレワークを導入していました。現在、子どもを2人持つ女性エンジニアのスタッフが育児時短制度を使いながら、テレワークで勤務しています。そのほかにも宇佐市や日出町から通うスタッフもテレワークを行っていました。今回、コロナウイルスに対する自粛要請に伴い、全社的にスタンバイはしていました。結局導入には至りませんでしたが、PCの動作確認なども行いしっかりと準備をしたことが、今後、疫病対策や自然災害など、出社に支障が出るような事態が起こったときの安心につながるのではないかと思っています。



―テレワーク導入への不安はありませんでしたか?

やはりコスト面の心配もありましたが、今回のような事態にまたいつ陥るか分かりません。まずはチャレンジしてみなければと思いました。弊社は中古パソコンショップも運営しているので、社員全員分のパソコンを揃えて、1台1台整備。しかし、私たちの場合は現場仕事もありますので、全員が全員テレワークとはいきません。また、総務・経理やCADでの制作など、自宅作業は可能ですが、お客様がいらっしゃる際は会社にいる必要があります。まだまだ熟考しなければいけない部分もあるかもしれませんが、万が一への備えにはなりました。

―テレワークを成功させるコツは何でしょうか?

テレワークではあまり規則やルールを決めすぎずにフレキシブルにやっていくことが必要ですね。新入社員に対しては覚えるまではしっかりレクチャーする必要はありますが、一定役職者以上はコアタイムやフレックス制度を活用するのも良いかもしれません。また、決められた納期に決められた成果を収める、もしくは決められた現場を測量するという、結果がわかりやすい仕事内容のほうが導入しやすいのではないかと思います。

株式会社 日建コンサルタント

多様性を理解し、
“働く”に対する意識改革を

―今後は、さらに一歩踏み込んだ働き方も導入されていくのでしょうか?

はい、会社に席を持たずに働くということは、遠隔地での採用も可能になります。他県の仕事を受注することもできるのではないかと思っています。例えば、県外でなにか事故が起こった際、弊社のスタッフが実際に現場に出向く必要のない業務であれば、お手伝いできることもあるでしょうし。また、打ち合わせに関しても有用ですよね。弊社は4月から働き方改革のコンサルタントにご協力いただく予定でした。愛知からいらっしゃる予定でしたが、緊急事態宣言が出てしまい、来ることができなくなったため、ZOOMを使ってオンラインミーティングを行いました。



―今回、女性の雇用などにつながった部分はありますか?

弊社のテレワークの導入は、もともと女性雇用や通勤距離の問題からスタートしました。また、うちの会社には老いも若きも、父親、母親、独身もいます。その誰もが皆欠くことのできない人たちばかり。資格と実績を持った人がいないと困ります。60歳以上のベテランにも、今年入った新卒が資格を取れるようになるまで、まだまだサポートしてもらいたい。ですが、体調面の問題や家族の病気、子育てなど、さまざまな理由から、勤務時間を短縮したり、お休みをもらったり…。スタッフに長く働いてもらうには、個人の障壁を理解し、「長時間労働=美徳」という過去の常識を外さなければダメだと感じました。「24時間働けますか」と言うジャパニーズビジネスマンの頃からすると確実に時代は変わってきているのです。

―働き方改革は経営者の意識改革ということですね。

まさにそのとおりです。今回のコロナウイルスの影響は、新しい働き方に対する準備ができていなかった経営者の方は大変だったと思います。自分たちで社員や会社をどうするのかをあの短期間で向き合うのはとても特殊な状況ですよね。「働き方改革」という観点においてもテレワークの導入は、多くのメリットを感じられる取り組みの1つだと思っています。これからも従業員が前向きな気持ちで仕事ができるよう、改革を行っていきたいですね。

株式会社 日建コンサルタント


ママスタッフの声

ーいつからテレワークをされているんですか?

2018年に2人目が生まれ、2019年の4月に復帰しました。その頃からテレワークをさせていただいています。よく熱を出す子で、月に一回は発熱で仕事をお休みしていたため、会社側からテレワークを提案していただき、今の勤務スタイルになりました。コロナウイルスの影響で、保育園の登園自粛を要請され、しばらくは自宅保育をしながらの仕事になりましたが、もともとテレワークでしたので、移行はとてもスムーズでしたね。



―大変なことはありますか?

やはり、工期がある仕事なので、子どもが寝た後に仕事をすることも多いですね。しかし、何もしないと間に合わないのではないかと気になって気になって…。深夜の作業は大変ですが、時間の使い方には気をつけながら、子どもの保育園の準備などは主人と分担しています。大変さもありますが、やはり図面などを描いたりするのが楽しく、やめられませんね。

―スタッフとのコミュニケーションはどのように行っていますか?

今年は4月に新入社員が入ったので、そちらの仕事の進捗や管理をしないといけません。メールでコミュニケーションをとっていますが、文面を考えたり、伝え方に気を配ったり、結構難しい部分もあります。ですがそういった面も含めてプラスの方が多いですね。いつかは、テレワーク日と出勤日を同じ頻度にし、要領よく仕事に臨めるようになれたらいいなと思っています。


株式会社 日建コンサルタント
https://www.nikken-c.jp/

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