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2021.04.27

ママの活躍を後押しする
自由な社風と周囲の理解

ぶんご銘醸株式会社

ぶんご銘醸株式会社
専務取締役 狩生健之さん
木戸由花里さん、小野悠子さん

明治43年から続く清酒・焼酎づくりや、砂糖や添加物を使用せず素材本来の味にこだわった甘酒の製造を行う「ぶんご銘醸株式会社」。多くの女性従業員が活躍し、子育て中のママ従業員も多い同社。今回は、専務取締役の狩生健之さんに、実際の職場環境や女性活躍のためのサポート、今後のビジョンなどをお聞きしました。また、実際に働いている女性従業員の木戸さんと小野さんにもインタビューを実施。働き心地や仕事と家庭の両立のコツなど、働くママのリアルな声もお届けします。

アットホームな職場環境と
女性の声を採用する商品開発

―現在の男女の比率はどのぐらいですか?

「ぶんご銘醸株式会社」と「有限会社 亀の甲」を合わせると、50人近くの従業員が働いています。そのうち30名ほどが女性なので、全体の約6割を占めています。力仕事は男性が行うことが多いですが、出荷や在庫管理をはじめ、事務や経理など、きめ細やかさが必要になる業務は女性が行うことが多いです。20代〜60代までの幅広い年代の従業員が働いていますが、アットホームでコミュニケーションの取りやすい職場だと感じています。ちなみに、会社で一番社歴の長い従業員も女性で、30年以上働いているんですよ。

―女性の管理職もいるのでしょうか?

経理部門では、女性が管理職を務めています。経営戦略にも携わりますし、現場の人事に関してもさまざまな意見を出します。私たち男性が気づかない点にも気づき、違う視点から積極的にアイデアを提案してくれるのでありがたいです。今後も女性管理職は増やしていきたいですね。そして、弊社では女性従業員が整理整頓に気を配ってくれるおかげで、常に美しい現場をキープすることができています。食品を扱う業種なので、現場の美しさと商品の質は直結しますから。

―女性が商品開発に関わることもありますか?

もちろんあります。女性をターゲットにした甘酒や、若い人に向けた商品をプロデュースする際は、積極的に女性や若い世代に意見を求めるようにしています。味にせよ、パッケージデザインにせよ、男女や年齢によってやはり感性が異なるようで、意見が割れることも多いですが、より良い商品の誕生につながっています。それに、経営サイドの私たちは、自社の甘酒の味に慣れてしまっているし、凝り固まった概念があるため、なかなか新しい意見は生まれません。商品の魅力を高めるためにも、多くの人が関わることは重要なプロセスだと思っています。

ぶんご銘醸株式会社

ママが働くことに対して
後ろめたさを感じない環境づくり

―子育て中のスタッフのためのサポートなどはありますか?

お子さんの行事のときには休める、急な発熱の際も気にせず早退できるような環境を心がけています。常にフォロー体制は万全ですので、誰かが急に休むことになっても現場がストップすることはありません。子どもを育てながらでもママたちがストレスや後ろめたさを感じずに働ける環境づくりを意識しています。



―代表から見て、木戸さんと小野さんのお二人はどのようなイメージですか?

木戸さんは、責任感が強く、ものづくりに対して一切妥協しません。まさに職人気質です。仕事も速いですし、安心して仕事を任せることができます。事務として働いている小野さんは、与えられた仕事はきっちりこなすタイプで、細やかな気遣いもできます。一見優しそうに見えるけれど、芯も強くパワフルですね。弊社では、正社員とパートといった就業形態で、従業員を区別しません。雇用形態に関係なく、能力がある人はしっかり評価する、これが弊社のポリシーです。

―将来的なビジョンや目標はありますか?

女性をターゲットにした商品づくりのためにも、営業や企画開発分野で女性を積極活用していきたいです。WEBサイトも整え、商品PRにも注力していかなければと思っています。コロナ禍で、リモートワークが推奨され、PCさえあれば遠隔でさまざまな仕事ができるようになりました。働きたいけれど、家庭の事情で働きに出られないママたちが活躍できる環境が整ってきましたよね。弊社では、リモートワークはまだ導入できていませんが、今後はWEBショップの運営管理や情報発信、営業をリモートでできる仕組みづくりに取り組んでいきたいですね。

ぶんご銘醸株式会社


女性スタッフの声|木戸由花里さん

―入社のきっかけは何だったんですか?

20歳から働き、3回の産休・育休を経て、17年目を迎えました。もともと、中学3年生のときの就業体験で三和酒類さんに出向き、麹や発酵に興味を持ったのがきっかけです。東京農業大学の短期大学部に進学し、酒類学研究室で醸造学について学びました。そして、縁があって、こちらに就職することになったんです。以前は製造部門で働いていたんですが、現在はラベル貼り作業を行っています。異動になったばかりの頃は「製造に戻りたい!」と思っていましたが、ラベル貼り作業も酒づくりの大切な仕事のひとつ。今では酒づくりのすべての工程を楽しめるようになりました。

―出産から復帰まではスムーズでしたか?

1人目を出産後、しばらくは育児に集中していましたが、どうしても仕事が気になってしまって…。早めの復帰を決意して保育園に申請したところ、スムーズに入園できたので、生後半年で職場復帰しました。2人目は生後4カ月、3人目も生後8カ月での復帰でした。就業時間もフレキシブルで、現在は大分市から1時間20分かけて通勤しているのですが、子どもの習い事がある日は14時半に退社することもあります。子育て中のスタッフも多いので、家族の話をしたり相談したり…、明るく楽しい雰囲気の中で働いています。

―ハードな毎日で大変ではありませんか?

大変だと思えば大変になるのかもしれません。しかし、とにかく楽しむしかないと思っています。疲れている素振りを見せると子どもたちが気づいて、家事を分担してくれるんです。会社のバックアップ体制にもすごく助けられているので、毎日楽しく過ごしています。今後、子どもが大きくなったら、製造部門に戻りたいとも思っています。個人の意思や想いを尊重してくれる会社なので、子どもの成長に合わせて相談してみようと考えています。



女性スタッフの声|小野悠子さん

―職場の雰囲気はどうですか?

現在、4人の子どもを育てながらパートで働き、今年で5年目を迎えました。子どもの体調不良時の急なお休みや早退しなくてはいけないときも、皆さん「気にせず帰りよ〜!」と言ってくれるので、申し訳なさを感じることもありません。和気あいあいとした雰囲気で職場の雰囲気も良く働きやすいですね。

―働くうえで心がけていることはありますか?

パートで時間が限られているので、就業時間内に仕事を終わらせられるように意識しています。時間が限られているからこそ集中して仕事に取り組めているのかもしれません。あとは、土日は頭を切り替えて、しっかり休むようにしています。義理父母と同居し、8人家族なので、毎日忙しい生活を送っていますが、やっぱり仕事をしているからこそ、メリハリある暮らしができているんだと思います。働いていなかったら家事も何もせずにダラダラ過ごしてしまうかもしれません(笑)。

―働くママにアドバイスをお願いします。

毎日一生懸命過ごしていたらパンクしてしまいます。もちろん慎重さや細やかさも重要ですが、どこかで力を抜いてリラックスする時間も大切です。気にせず力みすぎず、言葉は悪いかもしれませんが、ある程度の適当さも持っていたほうが、毎日楽しく過ごすことができますよ。


ぶんご銘醸株式会社

ぶんご銘醸株式会社
http://www.bungomeijyo.co.jp/

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