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2021.06.15

働く環境や工場の設備を整え
ますます女性が働きやすい企業へ

株式会社 吉田喜九州

株式会社 吉田喜九州
東藤 有紀さん 赤峰 優希さん

玉子焼きやかんぴょう・椎茸などの巻き寿司用の具材をメインに、卵を使った冷凍食品を製造する「株式会社 吉田喜九州」。独自のノウハウを活かし、スイーツなど、新商品を開発中です。47都道府県をはじめ、日本食ニーズのある北米諸国への輸出も行うなか、多くの女性に活躍の場を届けていると注目を集めています。今回は、実際にママスタッフとして働く赤峰優希さんと、管理部でスタッフを統括する課長である東藤有紀さんに、働く環境のことや女性たちの働き方、今後のビジョンなどを伺いました。

工場を新設し、作業しやすい高さに整備
女性が働きやすい環境を整備

―従業員は全員で何人いますか?

東藤:
パートまで含めると、現在60人ほどの従業員が働いていて、女性が8割を占めています。2020年8月に新しい工場を新設し、設備も新しくなったので働く環境が格段に良くなりました。特に、巻き寿司製造ラインでは多くの女性が働いているので、女性の身長に合わせて台の高さを低く設定するなど工夫しています。また、設備や技術力の向上によって、賞味期限を延ばすことに成功しました。その結果、残業が減少しより働きやすい環境になったと思います。最近は社員食堂も完成したので、スタッフ同士コミュニケーションをとりながらお昼の時間を楽しんでいます。



―お二人は入社されてどれぐらいなのですか?

東藤:
私は今年4年目を迎えました。昨年、工場が新しくなったことで、作業スペースも広くなり、気持ち的にもゆとりや余裕が生まれました。

赤峰:
私は、子どもが1歳半になる少し前に入社し、丸2年が経ちました。WEBサイトで就職先を検索していたところ、土日・祝日休み、育休・産休制度完備と、理想の働き方にマッチしていたので、思い切って応募したのがきっかけでした。今は製品梱包の部署にいます。



― 業務において男性と女性の違いを感じることはありますか?

東藤:
工場でのライン作業の場合、同じ仕事を繰り返すことが多い。ずっと同じ作業をし続けるには根気が必要ですが、弊社の女性は長時間丁寧に仕事し続けることが得意な人が多いようです。逆に、重たいものを運ぶ作業が多い梱包作業は、男性にお願いすることが多いですね。弊社では、男性、女性それぞれ役割分担しながら業務を行っています。赤峰さんは現場をまとめるリーダー的な役割で頑張ってくれていますよ。

株式会社 吉田喜九州

女性活躍のさらなる後押しのため、
仕事と家庭を両立するロールモデルを確立

―妊娠・出産後、復帰する方は多いのでしょうか?

東藤:
年間、1〜2人の従業員が産休に入ります。保育園や幼稚園に通う子どもを持つママ従業員も2〜3人ほどいます。赤峰さんももうすぐ2人目の出産に備え、産休に入る予定です。弊社では4年前から新卒採用を始め、高卒の女性が増えました。いずれ彼女たちが結婚・出産を迎えるときがくるでしょう。赤峰さんが彼女たちのロールモデルになることで、出産を経て、子育てしながらでも仕事が続けやすい環境にアップデートしていけたらと思っています。



―赤峰さんは妊娠がわかったときの気持ちはどうでしたか?

赤峰:
仕事を辞めようとは思いませんでした。できれば半年位で復帰したいと思っていますが、年度の途中から保育園に入るのは難しいので、やはり学年が変わるときに入園することになるのかと思っています。主任に任命されたとき、当時2人目を考えていたので仕事を任されたのにもかかわらず、途中で抜けることに対して申し訳ないと考えていました。いろいろと東藤さんに相談していましたので、今回の妊娠がわかったとき、自分自身の中で仕事や会社のことで不安になったりはしませんでしたね。



東藤:
妊娠・出産は女性が通る道なので気にしなくて良いと思っています。2人目、3人目も同様です。他のスタッフがしっかりバックアップするので、気にせず子育てに専念してほしいと伝えました。



―現在、子どもの発熱によるスタッフの急な休みにはどのように対応していますか?

赤峰:
やはりママ従業員が多いので、頻繁に起こります。しかし、仕方がないことですし、子どもを抱える母親ならお互い様です。現場にいるメンバーで分担しながらやっていくのみ。今では、仕事の割り振りや段取りまでしっかり意識するようになったので、皆で上手にカバーしながら作業しています。

スタッフ同士高め合いながら
新規事業に向けて積極的にチャレンジ

― 仕事と家事・育児を両立するコツなどありますか?

赤峰:
朝が早いので、服や荷物などの登園グッズは前日のうちにすべて用意しておきます。帰宅後は、主人が子どもの入浴、わたしが晩ごはんの用意と、家事育児を分担しています。車の運転時や食事以外はずっと立っているかもしれません(笑)。ただ、仕事と家事・育児は“段取りをする”という点で似ている部分が多いと思います。「これぐらいの量だったら何時頃に終わる」と、頭の中で考えながら動くので、段取り力が鍛えられます。



―今後のビジョンを教えてください。

赤峰:
現在は、玉子焼きやかんぴょうなど、巻き寿司の芯の製造がメインですが、新しくプリンなどのデザートを開発し、業務を拡大している最中です。育休から復帰したときには新しい商品ができているのかなあとワクワクしています。その製造にも携わりたいですね。

東藤:
人員に余裕ができたら、従業員たちがさまざまな部署の仕事を覚えられるように配置換えを行い、個々の能力や知識をどんどん高めていけるよう計画中です。また、プリンなどのデザートを、実際に商品化するとなると開発だけでなく現場も巻き込むことになります。赤峰さんが戻ってきた頃には新たな仕事が増えてるかもしれません。復帰を楽しみに子育てを楽しんでくださいね!

株式会社 吉田喜九州

株式会社吉田喜九州
http://www.yoshidaki-ks.co.jp/

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