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2024.11.26

ライフステージに応じた
キャリアデザインを学ぼう!

大分で働く女性たちから学ぼう vol.4

Woman NEO 女性限定トークセッション vol.4
~大分で働く女性たちから学ぼう~

女性に好評の「Woman NEO」のセミナー&交流会が2024年10月24日(木)に開催されました。今年度最後となる今回は、女性管理職、働くママ、若手社員の3名の女性が登壇。これまでの経歴や転機になった出来事、今後の目標などをカジュアルな雰囲気で語り合いました。参加者からは、日々の仕事で抱える悩みや、キャリアアップへの不安など、共感する声が多く聞かれました。イベントの最後には、登壇者と参加者の間で活発な意見交換が行われ、参加者たちは新たな視点やヒントを得られたセミナーとなったようです。

登壇者プロフィール



トークセッション


女性が輝く未来へ 
それぞれのキャリアパスを語る

佐藤
今回は、女性管理職、働くママ、若手社員という立場の異なる女性3名に登壇いただきます。今回、これまでの歩みや働く上での悩み、印象に残っているエピソードなど、お聞きしていきたいと思っています。まずは自己紹介を兼ねて、現在のお仕事の内容を教えてください。



都甲
「大分信用金庫」で支店長を務めています、入行36年目、支店長になって8年目を迎えました。現在は、支店全体の統括や、お客さまの融資の相談をはじめ、資産形成のサポートをしています。子どもは社会人と大学生の息子2人。子育てはひと段落しました。

安田
広告制作会社「株式会社Cont」で企業や市町村をはじめとする広告制作、自社のイベントの企画や運営などにも携わりながら、入社丸6年を迎えようとしています。

中山
「イデア総研税理士法人」に新卒で入社して4年目です。税理士法人として、主に企業の経理代行や税務相談を行っています。

佐藤
都甲さんが入社されたときは営業職ではなく、窓口業務がメインだったとお聞きしました。営業職へとシフトチェンジしたきっかけは何だったのですか?

都甲
36年前は、女性の総合職はあまり一般的ではありませんでした。入行当初は事務職としてキャリアを築いてきましたが、2人目の出産を経て職場に復帰した際、同期の男性職員がバリバリ活躍していく姿に刺激を受け、私も業務の幅を広げていきたいと意欲が高まりました。



佐藤
当時は、男性社員ばかりで、女性が仕事と家庭を両立しながら働き続けるにはたくさんの障壁があったと思います。都甲さんがロールモデルとして、大分信用金庫さんの女性活躍の道を拓いてきたと言っても過言ではないですね。安田さんも小学校1年生のお子さんがいらっしゃいますが、仕事と家庭とバランスはいかがですか。

安田
入社時と比べて、イベントの企画立案から運営まで、幅広い業務に携わるようになり、業務の幅が広がってきました。とはいえ、学童保育への迎えがあるので、仕事と家庭との両立を図るため、上長や同僚と密にコミュニケーションを図り、リモートワークなどを活用し、フレキシブルなスタイルで働けていると感じています。

佐藤
中山さんは、会社全体を見渡してみて、ご結婚されている社員様の仕事と家庭との両立しやすさなどはいかがでしょうか。

中山
子育て中のスタッフも多数在籍していますが、弊社の業務は基本的に分業制で、ひとりで完結することが多く、ある程度自分でコントロールできるケースが多いです。とはいえ、やはり急なお子さんの体調不良が発生する場合もあるので、その場合は皆でサポートしながら仕事をやり遂げています。

大分で働く女性たちから学ぼう vol.4

自分らしい働き方を求めて
女性たちのリアルな働き方とは

佐藤
女性が働くうえで、結婚や出産などさまざまなライフイベントが起こり、働き方やキャリアプランを変えていかなければならない時があります。大分信用金庫さんでは、時代に合わせた“女性が安心して長く働けるような環境づくり”を実施されていますが、どのような点に注力していますか。

都甲
私自身、仕事と育児を両立しながら、キャリアアップを目指してきました。その経験から、女性職員が抱える課題や、仕事とプライベートのバランスの重要性を深く理解していると思っています。育児休業や時短勤務制度はもちろん、女性が働きやすい環境づくり、営業職の制服廃止など、女性にとって働きやすい組織へと変革させてきました。

佐藤
安田さんはお子さんが今年小学校に入学して、仕事と育児の両立がますます大変になっているかと思います。ライフステージの変化に伴い、仕事に対する考え方やキャリアプランに変化はありましたか?また、仕事と育児の両立をどのように図っているのか、具体的なエピソードがあれば教えてください。

安田
仕事と家庭の両立は想像以上に大変でしたが、この6年間でたくさんのものを得られました。特に、家族の関係性は大きく変化したと思います。私が仕事に一生懸命取り組む姿を見て、夫も家事や育児に積極的に協力してくれ、家事分担がスムーズに進むようになりました。また、平日忙しい分、休みの日はできるだけ家族と過ごすよう意識しているため、家族の絆が深まったとも感じています。娘も成長し、私が仕事をしていることを理解してくれるようになり、時には「ママ、いつもお仕事頑張ってくれてありがとう」と声をかけてくれることもありました。



佐藤
仕事が充実することで家庭のバランスにも変化が生まれたのですね。中山さんは、現在入社4年目ということで、ひと通りの経験を積み、通常業務に加え、後輩の育成といった責任も増えたのではないでしょうか。

中山
実は、税理士業界の離職率は非常に高く、実際に私の同期も6人中2人しか残っていません。先輩方を見ても、3年以内に退職される方が多く、定着率の低さが課題となっています。経験者を優先する傾向が強いことが一因と考えられています。しかし、業界全体の未来を考えると、若手社員の育成は非常に重要です。最近、ひとりの後輩から「効率UPのためになぜ会社は変わろうとしないのですか?」とストレートに聞かれました。確かに、もっと良い方法があるのに、現状維持なのかと疑問に思うこともありますが、私自身なかなか行動に移せていません。少しずつ意識を変えていかなければいけないと思っています。



都甲
当庫では、画一的な目標を設定せずに、女性それぞれが自分のペースでキャリアを築けるような環境づくりを目指しています。また、現代社会では、性別に関わらず、誰もが自分の能力を発揮し、活躍できることが期待されています。また、事務職と総合職の垣根を越えて、職員が自分の適性や興味関心に基づいてキャリアを選択できるような制度も導入されており、職員一人ひとりの成長を応援しています。上司や中間管理職の意識改革、そして組織全体で誰もが働きやすい環境づくりに取り組む必要があると考えています。

佐藤
最近は、経営者や上司向けのセミナーが開催されています。しかし、現状では、「参加するだけで満足してしまう」「意識改革は難しい」といった意見も多く、今後は、セミナーの効果が十分に発揮されるよう、より実践的な内容のセミナーを実施することで、意識改革を促し、企業の変革を後押ししたいと考えています。Contさんは10人ほどのアットホームな会社という印象ですが、新たな挑戦、制度に対する会社の意識はいかがでしょうか。

安田
弊社は変化すること、挑戦することを応援してくれる風土ということもあり、仕事のパフォーマンスをアップさせる方法や、働きやすさを実現するためのアイデアなどは歓迎されることが多いです。実際に他にも子育てしながら働いているスタッフ、育休中のスタッフも数名おり、それぞれが働きやすい勤務形態で働いていると思います。

大分で働く女性たちから学ぼう vol.4

多様な働き方、多様な生き方
今後のキャリアに向けたビジョン

佐藤
女性は、ライフステージの変化に応じて多くの決断をしなければいけません。また、その決断が将来のキャリアに大きな影響を与えます。とはいえ、過去の選択を肯定的に捉え、未来に向けて進んでいくことが重要ですよね。そこで、お三方の今後のビジョンを教えていただけますか。

中山
ようやく仕事に慣れてきて、お客様の数字やお金を扱う仕事ができるようになりました。責任ある仕事が増えたことで、やりがいを感じると同時にプレッシャーも感じています。最近では、周囲の人をサポートするような仕事に興味を持つようになりました。ゆくゆくは、管理職としてスタッフとしてサポートしながら、キャリアアップしていきたいと考えています。



安田
昨年、鹿児島の父が病気になり、妹と分担して介護・看病をしなくてはいけなくなりました。正直、「仕事を辞めなくてはいけないのか」と悩み、会社に相談したところ、1ヶ月に半分は鹿児島でリモートワークを、残りの半分は出社して働く、という柔軟な働き方を提案していただきました。そのおかげで、父の介護と仕事、自分の家庭を両立することができました。あのとき、2拠点勤務を許可してくれた会社には本当に感謝していますし、次は私が会社に恩返しをしたいと思っています。今後、後輩たちをしっかりサポートしながら頼りになる先輩になりたいです。

佐藤
「ペイフォワード」の精神、つまり会社から受けた恩を今度は別の誰かにつなげていくこと。それは、組織全体が温かい連帯感でつながっている証です。一人ひとりが「お互い様」という気持ちを持って働くことで、より良い職場環境が生まれますね。

都甲
42歳で総合職に挑戦し、全く異なる業務に携わることになりました。当時は遅いスタートだと感じていましたが、今となっては、あの時挑戦したことが本当に良かったと思っています。異なる職種に挑戦することで、見える景色が大きく変わり、今までの自分では想像もしていなかったような経験をすることができました。子育てがひと段落した今、国家資格取得を目指して勉強中です。皆さんも常にチャレンジする気持ちを大切に、今後の人生を歩んでいってほしいと願っています。



佐藤
皆さん、本日はありがとうございました。

トークセッションを終えて


トークセッション終了後の質疑応答の時間では、参加者から仕事と育児の両立やキャリアアップなど、日頃抱えている悩みや疑問が次々と飛び出しました。登壇者たちはそれぞれの経験に基づいたアドバイスを送り、会場全体が一体となり活気に満ち溢れていました。





■参加した方の感想

・仕事を楽しく活力のあるようにしていくには、挑戦という気持ちが大事だと思った。

・働き方を変えるための努力は必要で根気強くしていくことが大切だと感じました。

・育休を「気まずい」と思わせない工夫。チームで働く、属人化させないコトがやはり大事と実感しました!

・自分の趣味の時間や、子どもとの時間も両立しながらやりがいと楽しさを感じながら仕事したい。

・今後の働き方について、たくさん考えることができました。次回も機会があれば参加したいです。


トークセッション後の名刺交換会では、参加者と登壇者が和やかな雰囲気の中、名刺交換をしながら交流を深めました。異なる業界で活躍する女性同士が、仕事やキャリア、子育てなど、共通の関心事について活発に意見交換を行いました。互いの経験を共有し、共感し合う姿が印象的でした。今回のセミナーは、参加者にとって、新たな視点を得るとともに、仕事に対するモチベーションを高めるきっかけとなりました。





おおいた働く女性応援プロジェクト WomanNEO
https://mama-no-mama.jp/woman-neo/

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