2025.09.16
令和7年度大分県女性起業家創出促進事業
Co-Re-Color(コレカラ) 先輩起業家講演会・Q&Aセッション
令和7年9月1日(月)
会場:J:COMホルトホール大分2階201.202会議室
「起業してみたいけど、何から始めたらいいんだろう…」と悩んでいる全ての女性に向けた起業支援プログラム「Co-Re-Color(コレカラ)」。大分県で起業を考えている、またはすでに起業しているという、多彩で多才な女性たちの〝これから〟を応援すべく、起業に立ちはだかる5つの壁「資金調達」「知識不足」「ブランディング」「家族との協力」「仲間の不足」を乗り越えるための全5つのプログラムがスタート! 記念すべき第一回目が9月1日に開催され、多くの女性たちが参加してくれました。
ありがたいことに、定員の2倍を超える応募をいただき、受け入れ人数を増やしてスタートした本プログラム。当日、会場には43名の女性たちが集結し、反響の大きさを実感しました。
まずは主催者、大分県商工観光労働部経営創造・金融課の井上様より「起業に関する学びを深め、本プログラムが皆様にとって有益な機会になるよう願っています」と挨拶。
続いて、支援機関「おおいたスタートアップセンター」の岩崎様より「私自身も出産を経験し、皆さんと同じように子育てをしながら働く大変さを経験しました。スタートラインで同じ立場に立つ女性たちが揃い、共有できるのが羨ましく思います。皆さんの夢に近づけるヒントが見つかるよう、私たちスタートアップセンターとしてもバックアップしていけたらと思っています」と、メッセージが贈られました。
その後、各テーブルごとに自己紹介。同じ目標に向かう同士として話も盛り上がり、緊張もほぐれた様子でした。
本プログラムの一番の魅力と言えば、経験者でもある先輩起業家による講演会や充実したセミナー、ワークショップに参加できるところ。今回は、広島県よりお迎えした江川佳代整理収納コンサルタントオフィス代表の江川佳代さんによる講演会が行われました。金融機関勤務を経て2007年に整理収納アドバイザーとして起業。子育ての悩みから再就職支援を受けながら一歩踏み出し、整理収納アドバイザーの先駆者として現在は多方面でも活躍中です。
2007年に起業して18年目です。金融機関に13年勤め、その後は5年間専業主婦。再就職支援のバックアップを受けて、今があります。その時の私が今の皆さんなんですよね。
まず起業する前に整えておきたいことをお話しします。1つ目は、目的やお金、育児、介護、家事などの話を家族やパートナーなど身近な人にきちんと伝え、理解を得ること。2つ目は、片付けしやすい環境を作っておくなど、家事環境や生活環境を整えておくこと。3つ目は、ミッション(使命)を自分の中で明確にしておくこと。資格を取ることが目的ではなく、誰にどんなサービスを届けたいのか? サービスを受ける側の目線で考えてみてくださいね。
起業して10年後に残っているのは、1%の人たちと言われています。始めることより継続することが大事なんです。それを可能なビジネスにするにはどんなマインドが必要か? 持続可能なビジネスを構築するためには何が必要なのかを、今回のプログラムで学んでください。
私は、37歳で再就職支援財団で資格を取得し、46歳で仲間と法人を立ち上げました。専業主婦だった時期はワンオペの子育ても経験し、育児ノイローゼのような感じに陥ったりもしました。46歳の時に子宮を全摘し体調不良も続き、50代では更年期障害と併せて娘が巣立ったことで空の巣症候群になって落ち込んだり…。こういう仕事をしていると「いつも明るく楽しそうに仕事をしていますよね」と言われことが多いんですが、人並みに落ち込んだり、私も皆さんと同じ悩みを抱えている一人なんです。そんな時は、一緒に仕事をしていた仲間が支えてくれました。だからこその今があると感じています。
私はガンガン進んでいくタイプではなくて、やりたいことをなんとなくやってきたら、求めているものが見えてきて、それを形にしてきたという感じ。それが私の進め方なんです。いろんなタイプの人がいるので、目標が今見つからないからと心配しなくてもいいと思うんです。それらの様々な経験から学んだことは『頑張りすぎない』ということ。そして、迷うならやってみること。失敗しても、それをリカバーできると自分に自信がつくし、経験=力になるはずです。失敗は未来への投資です。そして、今から学びを共にする起業同期仲間を大切にしてくださいね。私も仲間にたくさん助けられました。同業種だけではなく、異業種との交流も、自分にはない視点を広げ、仕事を広げてくれます。
タイミングは人それぞれですが「今」できることはあります。できない理由を探すより、できることをやる人がきっと、運も人も応援してくれると思っています。上手くいかない、できないことを一人で悩んで抱え込むのではなく、周りの人たちに相談してみるといいと思います。
閉会後はフリータイムが設けられ、名刺交換や、会場内に設けられた「おおいたスタートアップセンター」ブースで、支援の内容や起業に関する質問をしていたりと、積極的な交流が行われていました。
今後開催されるプログラムは「マネープラン」「ビジネスアイデア」「SNSの活用」と、経験者が教えてくれる実用的で、深い知識が得られるプログラムとなっています。11月まで全5回開催され、9月25日、10月8日は支援機関による相談会も実施。単発での参加も可能です。参加したい!という方は、下記申し込みへ。