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2025.12.16

ママ仕事file vol.11 [北島純子さん]

大分県内で働く子育てママの仕事と日常を紹介する「ママ仕事file」。今回は、日本赤十字社・大分県支部で講習普及事業を担当する北島純子さん。大分赤十字病院の看護師、子育て期のパート勤務を経て9年前に現在の職場へ。「人の役に立ちたい」という変わらない思いを胸に、学校や企業、地域へ救命の大切さを届け続けています。子どもは22歳と19歳になり、子育てが落ち着いた今も、自分らしく働き、誰かを支える喜びを大切にしている北島さんの姿に迫りました。

大分県内で働く子育てママの仕事と日常を紹介する「ママ仕事file」。今回は、日本赤十字社・大分県支部で講習普及事業を担当する北島純子さん。大分赤十字病院の看護師、子育て期のパート勤務を経て9年前に現在の職場へ。「人の役に立ちたい」という変わらない思いを胸に、学校や企業、地域へ救命の大切さを届け続けています。子どもは22歳と19歳になり、子育てが落ち着いた今も、自分らしく働き、誰かを支える喜びを大切にしている北島さんの姿に迫りました。



Q 現在どのようなお仕事をしていますか?

赤十字社が行う講習普及事業を担当し、救急法や心肺蘇生、災害時の支援など、命を守るための知識を広める仕事をしています。学校・企業・地域の集まりなど、さまざまな場所で講習を実施し、対象に合わせて内容を組み立てています。災害時には後方支援として、医療物品の準備や食事の手配なども担当することも。もともと、赤十字病院の正社員の看護師として働いていましたが、子育て期はパート勤務に勤務形態を変更し、9年前からこちらに正社員として入職しました。「人の命に寄り添う」という軸は、看護師時代からずっと変わらないままです。


Q 看護師から今の仕事へ。葛藤はありましたか?

病院で“目の前の患者さん”と直接向き合うのではなく、講習という形で間接的に命を支える仕事に変わったことで、最初は正直戸惑いがありました。人前で話す経験も少なく、教壇に立つこと自体が大きなプレッシャーでした。それでも続けていくうちに、自分が伝えた知識や言葉が、いつか誰かの大切な命を守る行動につながるのだと実感し、この仕事ならではの大きなやりがいを感じるようになりました。

Q 仕事と育児を両立する上で支えになったものは?

一番は、周りのお母さんたちの存在です。年齢が違っても母親ならではの悩みを共有できたり、助け合いながら乗り越えてきました。また、祖父母や保育園の先生、地域の人たちに見守られ、支えられてきたからこそ今があると感じます。「子どもへの愛情は親だけが注がなくてもいい」と思えるようになってから、気持ちがぐっと楽になりました。人の力を借りることに遠慮しないこと、それが両立のコツかもしれません。


Q お子さんが巣立ち、生活に変化はありましたか?

毎日のお弁当づくりがなくなったり、家事の負担が軽くなったりと、日々の暮らしは以前よりずいぶん楽になりました。自分の時間も少しずつ戻ってきて、「巣立ったんだな」と実感する瞬間もあります。それでも、子どもが大学生や社会人になっても心配は尽きません。体調やメンタルのことなど、離れて暮らしていてもつい「元気にしているかな?」と気にかけてしまいます。

Q 今後、どんな未来を描いていますか?

子育てが一段落し、自分の時間と向き合えるようになった今、これからも人と関わる仕事を続けたいと思っています。看護師免許を活かしながら、形は変わっても“誰かの役に立つこと”を大事にしていきたいです。子どもには、自分の人生を自分らしく歩んでほしいという思いだけ。健康に気をつけながら過ごしてくれたら十分です。私も、これからの時間を丁寧に、自分らしく重ねていきたいと考えています。



ひとりの静かな夜時間

家族が寝静まったあと、ただぼーっと過ごすひとときが私のリセットタイム。雑誌を読んだり、ドラマを見たり…。この時間が心を落ち着けてくれます。


友人や同僚とのおしゃべり

気心の知れた友人や職場の仲間とのおしゃべりは、心のデトックス時間。悩みを吐き出せば気持ちが軽くなり、明日への元気になります。








日本赤十字社 大分県支部 課長
加藤 敏宏 さん

北島さんは、チームにとって欠かせない存在です。看護師としての豊富な経験を持っているから、病院との連携もスムーズ。若手にとっても頼れる先輩です。部署内にも子どもを育てる社員が数名おり、だれかが急に休まなくてはいけなくなった際はすぐにカバーに入ってくれ、現場での後方支援でも状況を見て柔軟に動いてくれます。穏やかな人柄のまま、確かな技術や知識を伝えてくれるので、周囲の成長にもつながっています。これからも、その温かさと専門性でチームを引っ張っていってほしいと思っています。

日本赤十字社 大分県支部
https://www.jrc.or.jp/chapter/oita/

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