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「Woman NEO」第3期Vol.1

「Woman NEO」第3期Vol.1

シリーズ記事 2021.05.10
#三井住友海上火災保険#働く場所#FM大分#ライフギャラリー花

Woman NEOとは?
働く女性たちの交流の場をつくり自ら考え、意見を企業へ届けることで「女性が働きやすい職場環境」の実現を目指すプロジェクトです。本年度は、隔月1回のペースで掲載します。また、県内各地で生き生きと働く女性を引き続き紹介。併せて、女性活躍のための施策内容や、さまざまな課題を深掘りするアンケート結果などをお伝えする予定です。
第3期1回目となる今回は、働く女性の個性と能力を十分に発揮できる社会を実現しようと、2016年4月に「女性活躍推進法」が施行されて満5年がたちました。10年間の時限立法なので、半分が経過したことになります。性別による固定的役割分担の見直しや、仕事と家庭の両立を意識した仕組みづくりなど「構造改革」に会社自らが取り組むことを定めたこの法律について説明します。後半は大分で働く女性3名の取材記事です。ぜひご覧ください。

女性活躍推進法の
義務対象企業が拡大へ

女性活躍推進法が、公務員に加え民間企業を指す「一般事業主」に求めているのは、目標達成のための期間や数値目標、取り組み内容、実施時期を盛り込んだ「行動計画」を策定し、社内外への公表・周知と国への届け出をすることです。もちろん、「絵に描いた餅」ではなく、定期的な点検・評価によって目標を達成することが重要です。

昨年、法改正があり、行動計画の策定などが義務付けられている「常時雇用する労働者の数が301人以上」の一般事業主への義務内容が増えました。数値目標について①採用や配置、評価、登用などに関する16項目②働き方改革などに関する8項目―から計2項目以上定めることと、女性活躍についての具体的な数的情報を同じく①(8項目)と②(7項目)から計2項目以上公表することになりました。

また、来年4月1日からは「常時雇用する労働者の数が101~300人」の一般事業主にも行動計画の策定などが義務付けられます。数値目標の設定と数的情報の公表については各1項目以上が必須となります。厚生労働省ホームページの「女性活躍推進法特集」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091025.html)で詳細が確認できます。

状況把握と課題分析 
ウェブ支援ツールも

厚労省によると、県内では昨年末現在、労働者301人以上の一般事業主114社全てが行動計画策定届を提出。300人以下では168社が届け出ています。
「どこから手を付けたら良いか分からない」という事業主のために、同省は専用ウェブサイト「女性の活躍推進企業データベース」(https://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/)で行動計画策定支援ツールを配布しています。エクセルファイルに必要項目を入力することで、会社の状況把握や課題分析を行い、行動計画の策定や公表、届け出につながります。このデータベースは、全国約1万8千社の行動計画を検索でき、就職活動中の学生が利用。届出企業からは「優秀な人材確保につながった」「積極的な情報開示がプラスになることが分かった」との声が上がっているそうです。
問い合わせは大分労働局雇用環境・均等室(☎097・532・4025)へ。

エフエム大分
総務部総務課長兼広報室長
朝倉樹里さん(40) 別府市

女性が働きやすい
職場づくり進める


 

県内のテレビ局で契約社員として働いた後、2004年、エフエム大分に入社。総務畑を中心にキャリアを重ね、昨年からは、社の情報発信を一手に担う広報室長も兼務している。
10年前に長男を出産した際は、育休を1年間取得した後、フルタイムで復帰した。「当時の記憶がない」というほど忙しい日々を、行政の支援事業を活用し、周りのサポートを受けながら乗り越えた。上司も、困り事を伝えれば対応してくれたという。「小学校に入学しても、まだまだ手がかかる。いつも時間との闘いです」
子育てと仕事の両立の大変さを知っているからこそ、女性が働きやすい職場づくりに心を砕く。「若い女性が多いので、結婚、出産してもずっと働き続けられるように、コミュニケーションをしっかり取って丁寧にフォローしていきたい」。社内の「働くママ」の先頭に立って、道を切り開いている。

http://www.fmoita.co.jp/


 

ライフギャラリー花
オーナー
中野 郁子さん 大分市

マクロビを通じて
経験を共有したい




穀物や野菜を主食としたマクロビオティックのランチなどを提供する「ライフギャラリー花」(大分市舞鶴町)を2009年にオープン。一人で食材の仕入れから調理、接客までこなす。
同市出身。留学を機に米国に移り住み、同時期にマクロビと出合った。大病を患い生活を見つめ直していた中野さん。玄米にみそ汁、常備菜、旬の野菜…。日本の伝統食をベースにしたマクロビに切り替えると「体が元気になっていくのを実感」。健康を自分でコントロールすることが自信にもなった。
「この経験を多くの人と共有できたら」との思いから帰郷し、同市内で店を始めた。4年前に舞鶴町に移転。健康に配慮しながらおいしく食べられる料理に常連客も多い。料理教室や県内外の作家による作品展なども開催し、人との縁を大切にしながら働く。「お客さんの存在が原動力。ここで腰を据えてマクロビを提供し続けたい」

http://lifegalleryhana.blogspot.com/


 

三井住友海上火災保険大分支店
大分第二支社 支社長代理
向井美紗さん(39)大分市

管理職を目指して
チャレンジ続ける


 

県内の短大を卒業し、2002年に入社。保険代理店の営業をサポートする業務を任されている。「仕事の結果が売り上げ成績としてダイレクトに表れる。達成感があります」。入社から9年間は事務職だったが、女性の活躍を推進する社内の動きに沿って、新しい業務への挑戦を決めた。
入社して19年が過ぎた今は管理職を目指している。「上司が背中を押してくれるし、道もつくってくれている。期待に応えたい」。県外への転勤も希望しており、持ち前のチャレンジ精神でキャリアを築いている。最近は「大分のためにできることは何か」をテーマに、グループ会社のあいおいニッセイ同和損害保険の女性社員と共に社会貢献活動にも取り組む。
休日はゴルフをしたり、スポーツクラブに通ったり。学生時代にバドミントン選手として活躍したアスリートは、プライベートもアクティブに満喫している。

https://www.ms-ins.com/


 
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