Experience

シリーズ記事
スキルアップのために体験したいセミナーや
企業の取り組みをまとめています。
「Woman NEO」Vol.12

「Woman NEO」Vol.12

シリーズ記事 2021.03.29
#自分らしい未来#人生100年時代#iDeCo

Woman NEOは4日、大分市の県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」でセミナーを開きました。県内在住の女性15人が参加しました。ファイナンシャルプランナーの濵野臣子(ともこ)さん(津久見市、FP office grant代表)が「今からはじまる、自分らしい未来~不確実な未来にどう備える?」と題して講演しました。

人生100年時代を生き抜くために

濵野さんは、県内の地方銀行に12年間勤め、その後生命保険会社を経て総合保険代理店に所属。現在、ファイナンシャルプランナーとしてセミナー講師、ライフプラン、マネープラン、保険の見直しなど数多くの相談業務に携わっています。
始めに「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、さまざまな変化を感じていると思います。状況の変化にも負けない自分らしい人生を送るために『知る』ことを力にしてください」と話し、講演をスタートしました。まず、今後必要なお金を把握するために、ライフプランを考えることが重要とし「何にどのくらいお金がかかり、どのように準備できるかを知りましょう」と話しました。人生には、住宅、教育、老後の3大支出があり、何年後に必要か予想しにくい老後資金は「すぐに対策を始めて」と強調しました。
参加者はそれぞれ、自身や夫、子どもの将来設計をワークシートに書き出しました。濵野さんは「一つの例ですが、夫婦で平均余命まで少しゆとりのある生活に不足するといわれる約1,800万円を、30歳から65歳までの35年間で貯蓄したとすると、毎月約4万3千円が必要となります」と話しました。
そこで、金融資産の運用について説明しました。例えば、35年間に月々、2万4千円を積み立てたとすると1008万円貯まります。金利別で見ると、0・01%だと1010万円、1%だと1220万円、3%だと1800万円になります。「預金するだけではほとんど増えませんが、3%で運用しながら35年という時間を使って貯めていくと毎月2万4千円で1800万円を達成することができます」。基本に忠実な運用をするなら、国内外の株式や債券などをバランス良く分散して持つことを勧めるそうです。


iDeCoについて

資産形成に役立つ金融商品をいくつか紹介しました。投資信託は「資金を個人投資家から集め、プロが株式や債券などを組み合わせて運用します。手数料がかかるので、自分にはどの投資信託が合っているか見極めましょう」。個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」については「掛け金の全額が所得控除になる、投資信託の手数料が安い、手間がかからない」といったメリットを説明。60歳まで長期運用して老後資金に回すのに有効だといいます。
お金の使い方や健康の大切さについても触れました。「衣食住などの消費や浪費も、将来への投資に変えられることも意識しましょう。健康であれば、働き続けることができ、毎月決まった収入を得ることができます」と濵野さん。ただ、どんなに気を付けても新型コロナの感染、大きな病気やけが、大規模災害、親の介護など避けられないことも起きます。「万が一に備え準備することが大事。健康保険、雇用保険、介護保険などの制度も申請しなければ、享受することができません。まず知っていることが自分を守ることになります」と呼び掛けました。
最後に「ふやす(お金の金額を増やす管理)」「つかう(自分の価値を高める管理)」「まもる(お金の価値を減らさない管理)」「保障」といったここまでの内容をおさらいし、「不安を少なくして笑顔で人生100年時代を歩んでいきましょう」と締めくくりました。

最後に

WomanNEOのプロジェクトは、4月からも引き続き働く女性を応援していきます。今後もぜひご期待ください。
サイトではこれまでの特集記事や大分県が取り組む女性のための情報を掲載しています。
アクセスはコチラからhttps://mama-no-mama.jp/woman-neo/

page top