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「Woman NEO」第4期Vol.2
- シリーズ記事 2022.07.14
- #職場環境#株式会社ドコモCS九州#株式会社永冨調剤薬局#女性応援サイト#大分県内企業#女性活躍
女性活躍を進める注目キーワード
働く女性を応援するWomanNEO。今月は、女性活躍の現場で注目されるキーワードを、人材開発コンサルタントとして女性管理職の育成などを行う松野満良さん(杵築市在住)に聞きました。
(プロフィール)
松野満良氏/まつの・みつよし
合同会社カタリスタ代表執行役員社長。日本FP協会所属CFP®。大手ライセンススクール執行役員、ウィルソン・ラーニングワールドワイド研修開発部長をへて2009年に独立。人材開発に関する幅広いコンサルティング活動を行う。
充実感あふれる職場環境のヒントに
すでにあった考え方が見直されたり、新しい考え方が生まれたりするときは新しいキーワードが注目されます。活躍を期待される女性の側、それを推進しようとする組織の側双方に押さえておいていただきたい4つのキーワードを選んでみました。世界はダイバーシティ(多様性)の限界をとうの昔に認識しています。働く一人一人の個性に着目した、充実感あふれる職場環境を創出するためには何を目指すべきなのか。改めて考えていただければと思います。
【女性活躍の注目キーワード】
<アンコンシャスバイアス>
無意識(アンコンシャス)下にある、人が経験や習慣、周囲の環境によって身に付けた物の見方・考え方の偏りのこと。格差を固定化する「無意識バイアス」ともいわれる。一度できると消し去ることは難しいが、自覚することでその影響を緩めることができる。
<インクルージョン>
「包摂」と同義。仕事を共にする集団において、価値ある「個」として自分らしさの発揮が許されている、または推奨されている状態を指す。最近は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の二つだけでなく、DE&I(EはEquity=公平性)と三つの観点で取り組む社も増えている。
<弱いつながりの強さ>
1973年に社会学者のマーク・グラノベッターが提唱した理論。人と人のつながりを、お互いに共通の知り合いがたくさん存在する「強いつながり」と、自分たち以外にほとんど共通の知り合いがいない「弱いつながり」に分けたところ、弱いつながりが豊富な人の方が幅広く、多様な情報を効率的に入手できるという。「働く女性同士がつながる場も、これから増えるといいですね」(松野さん)
<ウェルビーイングwell-being>
身体的・精神的・社会的に満たされ幸福な状態にあること。世界保健機関(WHO)憲章の前文にうたわれている。「それぞれの成功がどこにあるのか、という視点で考えることで、多様性を認め、能力を発揮する環境をつくるベースができる」(松野さん)。社員の幸福感が高まると、企業の競争力も高まるという研究もある。
無意識(アンコンシャス)下にある、人が経験や習慣、周囲の環境によって身に付けた物の見方・考え方の偏りのこと。格差を固定化する「無意識バイアス」ともいわれる。一度できると消し去ることは難しいが、自覚することでその影響を緩めることができる。
<インクルージョン>
「包摂」と同義。仕事を共にする集団において、価値ある「個」として自分らしさの発揮が許されている、または推奨されている状態を指す。最近は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の二つだけでなく、DE&I(EはEquity=公平性)と三つの観点で取り組む社も増えている。
<弱いつながりの強さ>
1973年に社会学者のマーク・グラノベッターが提唱した理論。人と人のつながりを、お互いに共通の知り合いがたくさん存在する「強いつながり」と、自分たち以外にほとんど共通の知り合いがいない「弱いつながり」に分けたところ、弱いつながりが豊富な人の方が幅広く、多様な情報を効率的に入手できるという。「働く女性同士がつながる場も、これから増えるといいですね」(松野さん)
<ウェルビーイングwell-being>
身体的・精神的・社会的に満たされ幸福な状態にあること。世界保健機関(WHO)憲章の前文にうたわれている。「それぞれの成功がどこにあるのか、という視点で考えることで、多様性を認め、能力を発揮する環境をつくるベースができる」(松野さん)。社員の幸福感が高まると、企業の競争力も高まるという研究もある。
株式会社 ドコモCS九州 大分支店
大分市金池町1-4-1ドコモ大分ビル
互いに意見を言える
風通しの良さが魅力
ドコモグループが力を入れるダイバーシティ(多様性)経営。ドコモCS九州も「多様な個性に寄り添い、イノベーション(革新)を起こしながら社会を変えていくことのできる企業を目指している」という。特に女性活躍については、女性のキャリア意識やモチベーションを高める研修の実施など、さまざまな活動を推進。男性の育休取得推進にも取り組む。
同社大分支店営業部の堀江真依子さんは「立場や年齢、性別に関係なく意見を言い合える風通しの良さが職場の魅力」と話す。2017年に入社後、福岡市内のドコモショップ勤務を経て、2年前に大分支店へ。中津、日田のドコモショップの運営支援などを担当している。
現在、男性上司が育休中だが「チームで助け合う体制ができている」と堀江さん。自身も始業・終業時間を柔軟に設定できるフレックスタイム制、リモートワーク(在宅勤務)などの仕組みを活用しながら、仕事もプライベートも充実した日々を送っている。
株式会社永冨調剤薬局
大分市下郡北1-4-45
えるぼし「三つ星」
県内初の認定得る
永冨調剤薬局は薬剤師や医療事務など女性社員が多く、女性管理職の割合も高い。社員が働きやすい環境づくりに積極的で、キャリアアップの支援や充実した独自の研修制度、子どもが小学2年生になるまで時短勤務を選べるといった社内制度を整えている。
その取り組みが認められ2021年11月、厚生労働省による女性活躍推進企業「えるぼし」の認定を受けた。女性の積極採用やニーズに合わせた労働環境整備など五つの基準をクリアした最高位「三つ星」の認定は県内第1号。同社は「取り組みのブラッシュアップを続けている。よりよい組織づくりにつながれば」と話す。
管理部の甲斐美紗貴さんは入社11年目。全22店舗の業務管理やリクルート業務に携わっている。直属の上司は女性で「キャリアアップして活躍している姿は憧れ。何でも相談できる」という。目標は、仕事の幅を広げること。「初めてのことにもっと挑戦したい」と笑顔を見せる。