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「Woman NEO」第4期Vol.5

「Woman NEO」第4期Vol.5

シリーズ記事 2023.01.30
#大分信用金庫#株式会社オーイーシー#ストレスの対処法#セミナー#前向きに捉える

ストレスへの対処法を学んで上手に付き合う

Woman NEOは18日、大分市の県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」でセミナーを開きました。「オフィスアンド」代表の安藤美智子さん(福岡市)が「組織改善につながる!働く女性のためのストレスマネジメント」と題して講演しました。参加者の交流会もあり、聴講した女性15人が名刺交換などをして親睦を深めました。講演の要旨を紹介します。

 

(講師)

安藤美智子さん

旅行業、貿易業、会社設立を経て1997年に教育業へ転身。現在は、企業・学校を対象にした講演や研修の講師、キャリアコンサルタントなどとして人的資源開発を専門に活動している。最近は「職場風土改善」「働きやすい環境」などのテーマに取り組み、特に、女性管理者育成、上司と部下との関係性の質の向上を支援している。公認心理師。

考え方のくせを変えて
物事を前向きに捉える

皆さん、毎日何かしらのストレスを感じているかと思います。では、ストレスとはどんなもので、どのように付き合っていけば良いのでしょうか。

ストレスには▽物理(騒音や照明)▽社会(職場の問題や災害)▽生物学(ウイルスや過労)―などの要因があります。女性特有のストレスもあり、生理不順や月経周期によってメンタルが左右され、人付き合いにまで影響が及ぶことがあります。

ストレス反応は、心理面、身体面、行動面に現れますが、現れ方には個人差があります。食欲がない、眠れないなど、普段の自分と違う状況が2週間以上続いたら、体からSOSのサインが出ています。

ストレスに対処するための行動を「ストレス・コーピング」といいます。対処法はさまざまありますが、今回紹介するのは、発想の転換で物事を前向きに考える方法です。

いつもストレスを感じている人は、考え方にくせを持っているかもしれません。偏った物事の捉え方に▽マイナス思考▽レッテル貼り(この人はこうに違いないと決めつける)▽すべき思考(人は絶対に~すべきだと考える)―などがあります。例えば、誰かに頼みごとをして断られた時、「自分は嫌われているかも」「他の人にもきっと断られる」といった感情が無意識に生まれたとします。しかし、その感情に根拠はなく、実際は、相手が単に忙しかっただけかもしれません。見方や考え方を変えることで気持ちが楽になります。

今からでもくせを変えることができます。物事をどのように捉えたら感情が切り替わり、不安が和らぐのか自分自身に問い掛けてみてください。何度かそれを繰り返していくうちに、思考回路が変化します。感情をコントロールできるようになり、行動も変わっていきます。

上質な睡眠確保が大切 
人に話して心の浄化を


日々のメンタルヘルス対策としては、睡眠が重要な役割を果たします。十分な睡眠時間と質を確保することで▽体と脳の休息▽記憶の整理・定着▽ホルモンバランスの調整▽免疫力向上―につながります。睡眠不足を感じる場合は、15~20分の昼寝も効果的です。

最も大事なのは、ストレスを1人で抱え込まないこと。信頼できる人に話すことで、心の中の嫌な気分が浄化されます。とはいえ、人と話すことはエネルギーが必要です。気が向かないときは、無理せずゆっくり休息を取るようにしましょう。

大分信用金庫


数多くの女性職員が活躍する「だいしん」。女性だけで構成する「女性活躍推進委員会」が中心となって、職員のモチベーション向上につながる取り組みや、働きやすい職場環境づくりを進めている。
本年度は、管理職コースの女性4人から仕事への思いや、転機になった出来事などを聞くセミナーを初めて開催。登壇者の1人で、同委員会の上野ゆかりさん(業務部係長)は「職員が今後の働き方を考える際に、私たちの経験談が役立ったらうれしい」と話す。
同委員会は2017年に発足。メンバーは年齢や立場に関係なく意見を交わし、職場環境の改善につなげてきた。これまでに実施したのは▽役席者の制服廃止▽旧姓使用の導入▽融資商品の勉強会▽窓口対応のロールプレイング大会―など。「女性活躍を進めるには一人一人の意識改革が大切。今後もそのきっかけづくりをしたい」と同委員会。だいしんは仕事と家庭の両立支援にも積極的で、男性職員の育休取得率は100%だった。


大分市大道町3-4-42
TEL097-543-5155
https://www.shinkin.co.jp/oitashinkin/

株式会社オーイーシー


総合IT企業であるオーイーシーは、働きやすい職場環境や働き方について女性社員たちが考えるグループワーク研修を毎年実施。自身の特性やコミュニケーション能力を数値化してみたり、ストレスマネジメントを学んだりしている。参加者からは「キャリアアップビジョンの描き方や、子育てと仕事の両立へのアプローチなどのヒントになる」と好評だという。
研修の総まとめとして、理想の働き方について議論を深め、会社へフレックスタイム制の導入などを提言。総務部の佐々木誠次長は「さまざまな悩みや意見も聞けて、職場環境改善につながる取り組みになっている」と振り返る。
アウトソーシング業務を担当するBPO推進部の笠由衣さんは「周囲の理解や支援があって時短勤務が続けられていて、ありがたい」。同社社員の夫との情報交換を密にして、子育てや家事の分担もうまくいっているという。「仕事と家庭を両立させて、よりよい仕事ができるよう頑張りたい」と話している。

大分市東春日町17-57
TEL097-537-1212
https://www.oec.co.jp/
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