2022.10.04
株式会社 Lilas(リラ)代表取締役
RaSHIKU(ラシク)運営・企画代表
芦刈美和さん
妊娠、出産、育児の不安に悩んでいるママと、地域の助産師を繋ぎ、育児について学ぶことができるサポートサービス「RaSHIKU」が、10月より活動を開始しました。この道のプロフェッショナルでもある助産師が強い味方となり、ちょっとした疑問や小さな悩みを解決してくれる、ママたちにとって心強い存在になりそうです。今回は、発起人の芦刈美和さんにお話を伺い、サービス開始の経緯や、たくさんのお産やママたちを見てきて、今感じていることなどをお話いただきました。
ー「RaSHIKU」を始めることになった経緯を教えてください。
私自身も助産師で、これまで約1200人の赤ちゃんを取り上げてきました。たくさんのお産を見てきて、骨盤の状態が出産に大きく影響することを知り、そこから骨盤ケアを学び、全国の助産師に骨盤ケアや整体技術を教える仕事に携わりました。骨盤をケアすることで安楽にお産できるママが増え、その手応えを感じ、自宅で骨盤ケアのサロン「Lilas(リラ)」を開業し、7年前に宮崎に移転し、どーなつ助産院も併設しました。助産師と整体の仕事で多くの出産・ママを見てきて「安楽なお産は、子どもにとってもママにとってもいいスタートが踏み出せる」と実感。そのためには、ママが産前から正しい知識を持ち、不安を解消することが大事で、それはその後の育児に大きく影響すると感じ「いつかマタニティスクールを開講したい!」と思うようになりました。そんな長年の想いが形になったのが「RaSHIKU」です。今現在の、そこにいるあなたのまま「らしく」いられるよう、ママや赤ちゃんの個性を見出してサポートをしたいという想いを込めて、名づけました。また、これからを担う若い助産師さんたちの雇用を生む、新たな活動のステージになればいいなとも思っています。
ーこれまで一般的に教えてくれていた「離乳食」や「沐浴の方法」など、これまでのものとはまた違う、講座内容になりそうですね。
以前「赤ちゃんと一緒にお風呂に入る方法を教えてください」と言われてびっくりしたことがあります。私たちの時代では、一緒に入浴していい月齢になると、あまり何も考えずにお風呂に入れていたと思うんです。でも今は、1歳近くまで沐浴をしているそうです。どうやってお風呂に入れたらいいのかわからないし不安だから…。離乳食も50グラム測って食べさせたり、授乳時間も片方5分ずつとアプリが計測してくれるそうです。体が大きい赤ちゃんは50グラムよりたくさん食べるだろうし、おっぱいも片方づつ母乳が出る量が違うと思うんですけどね。それで「50グラム食べてくれないからどうしよう」と、教科書通りにならず悩んでいるママがとても多いんです。今は、不安なことを検索すればすぐ調べられる時代。便利な反面、情報が溢れかえっていてその中から正しい情報が選べず、その答えに当てはまらないと逆に不安になってしまう…という現象が起きています。年々マタニティ鬱が増加している原因の一つかもしれませんね。でも、子ども一人ひとりの個性で異なるものですよね。月々で変化する赤ちゃんに対して多様性を持って対応できないことが、今の問題点でもあると感じます。そこを解決、解消してあげるために、細かやなカリキュラムを組んでいます。
ーコロナ渦によって、出産や育児中のママたちの環境も大きく変わっているのでしょうね…
そうですね。昔は病院内のサークル活動や、講座に参加することでママ友を作るチャンスがあったかもしれませんが、コロナ渦で機会が激減しています。妊娠・出産・初めての育児という一番不安な時期の悩みを共有できる友達がなかなかできない状況でしょうね。出産時にコロナになってしまった妊婦さんは、感染リスクを考え帝王切開となる症例がまだ多く、出産後も感染を避けるために赤ちゃんとも会えませんし、これまで想像できなかった悲惨な現状です。
受講内容・受講料などの詳細は以下を参照
RaSHIKU
https://rashiku38.com/