2018.12.06
平成30年11月8日(木)ホルトホールで開催された 大分市主催「女性のための再就職セミナー」に参加してきました、ママアンバサダーの石井良佳です。
前半はママのままプロジェクト プロジェクトマネージャーの佐藤宝恵さんによる「踏みだす歩幅は みんなそれぞれ」というテーマでの講演。
後半は就活・保活を経験され、現在は子育てをしながら働く先輩ママ2人によるトークセッションという構成でした。
佐藤さん自身も2児のママ。
ママになり、いざ仕事復帰!となった時に、「子育てと両立できるか」「職場の理解・家族の協力が得られるか」「時間の制約がある中で働けるか」など、心配や不安はつきものです。
考えすぎてネガティブな負の連鎖にはまらないために大切なことは
①自分を知る
悩んでいる最大の理由を考え、今現在、自分が働くことがベストなのか、もしくは子どもから少し手が離れる数年後がベストなのかを考える。
②自分を認める
人と比べず、悩んでいる自分も肯定して、頑張っている自分をとにかくほめてモチベーションアップ。
③幸せをイメージする
将来の自分はどうなっているか想像し、今できる小さな目標をたてて行動する。
という3点を意識することでした。
現在、企業ではママたちが「子育て」で自然と習得する、コミュニケーション力・管理力・解決力に目を向け、女性の人材発掘に力を入れています。
また大分県でも、働きやすい職場環境の整備、託児サービスの充実、子育てママの仕事復帰応援事業など、「もっと声を大にして教えてくれないと知らなかったよ!」(笑) という取り組みがあり、実はどちらも女性の社会進出を応援しています。
それぞれのライフステージに応じた働き方が選べる時代。自分の5年後・10年後を想像しながら、将来のライフビジョンを描くワークをしました。
今は毎日時間に追われていますが、あと10年もすれば自分の時間の方が多くなる。その時に私はどんな時間を過ごしたいのか、そのために今できることは何だろう。考えているうちに、未来にワクワクする時間となりました。
後半は、GOEN株式会社で働く高畠朋実さんと、育児情報誌ワイヤーママおおいたで働く河野咲姫さんに
「就活・保活について」「子育てについて」「子育てと仕事の両立について」という3つのテーマでお話を聞かせてもらいました。
高畠朋実さん(中3と小6のお子さんのママ)
・1人目を出産後、「この子が1歳になったら働こう!」と決めて、1歳の誕生日から就活を開始。
・子どもの体調不良で保育園から連絡があると、実母や弟に協力してもらった。
・子どもとの時間も考え、条件の合う事務の仕事をしていたが、「本当は営業の仕事がしたい!」と思い今の職場に再就職。
河野咲姫さん(3歳と1歳のお子さんのママ)
・1人目を5月に出産後、「翌年の4月に就職する!」と目標をたて、11月頃から就活開始。
・10社に応募して、面接できたのは2社。「保育園が決まっていないと、企業側も採用が難しいのは当たり前」だが、「4月に入園できなければ、その年はもう入園できないだろう」と思い、諦めなかった。
・今の職場はママばかりで、子どもの体調不良にも協力的。自分が会社に迷惑をかけることがある分、
自分が働ける時は前倒しで仕事をするなど、休んでも大丈夫と思える働き方をしている。
子育てママにとって、就活と保活は1セット。お2人とも就活の時期を具体的に決めて、自分の条件と合う会社を積極的に探したというのが印象的でした。
また、「行政もママが働くことに協力的になっていると感じるが、いつでも働きたい時に入園・就職できるところまではなっていない。認可・認可外を含めて保育園は増えたが、ママたちも預け先を選んでいる」という河野さんのお話から、入園できるならどこでもいいわけではないというママ達の本音も知ることができました。
高畠さん
・自分がずっと働いていたからか、子どもの兄妹仲はとても良く、結束力も強い。
・休日に海外ドラマを見るのが息抜きで、夕食の準備をしないまま18時になってしまうことも。そこに罪悪感を感じるのではなく、手抜きOKと切りかえている。息抜きをしてリフレッシュすると、その後がスムーズに動ける。
・夫は単身赴任中で協力が得られないが、娘がお手伝いをしてくれる。お礼を言うと喜んで次回も率先してやってくれるので、してくれたことに気付くよう意識している。
・息子はダイソンの掃除機を気に入って、ホコリを見つけると掃除してくれる。やってくれることに感謝して、やり方が気になっても、あまり口だししないようにしている。
河野さん
・上の子は1歳前、下の子は6ヶ月から保育園に預けている。「まだ小さいのに…」という罪悪感よりも、むしろ「保育園楽しんで♪」と思って送りだしている。
・親が自立する姿を子どもに見せることで、子育てにも良い影響があると考えている。
・夫がいる朝のうちに夕食の準備をしたり、子どもが寝た後の時間を活用したり、効率も考えている。
・子どもと向き合う時間が大切なので、家事はお掃除ロボットにおまかせしたり、娘に雑巾がけをさせながら遊ばせたりと工夫している。
・息抜きの時間はドラマ「相棒」を見るのが本当に楽しみ。
・夫と同じような条件で働いているため、「忙しいのはあなただけじゃない」と理解してもらった。妻が家事をメインでする時代ではなく、夫婦で家事をシェアするのは当然のこと。「やってね!」という圧をかけていたらするようになった。
仕事復帰すると、子どもとの向き合い方もそれまでとは変わってきます。「一緒にいられる時間が短くてかわいそう」と思われがちですが、いないことで兄弟の結束力が強くなったり、効率的な時間管理ができるようになったり、決してマイナス面だけではないということがみえてきました。
また、子育てだけでなく家事に関しても、自分だけで全部するのはとても大変。子どもが小さいうちは夫や家族の協力が欠かせませんが、子どもの成長とともに、子どもも戦力に。そして何より大事なのは『息抜きをすること』でした。
私自身も今年、12年ぶりに仕事復帰をしました。
これまでにも何度か「そろそろ働こうかな」と感じるタイミングがあり、求人情報誌を見たこともありましたが、その時はまだ「働く」という事への決意がたりず、前進できませんでした。
今回の仕事復帰でも、「子育てと両立できるのか」「子どもの学校行事や、体調不良時にお休みがもらえるか」という心配はありましたが、なかば見切り発車的に「とにかくやってみないと分からない!」とスタート。
これまでとは環境が変わり、家族の理解・協力はもちろんのこと、時間との闘い、何を優先するか…など大変な面もあります。
それでも、「お母さん」という役割だけでなく、社会の中で自分自身が役に立っている感覚は子育てとはまた違う喜びがあり、一歩踏みだして良かったと思っています。
「踏みだす歩幅は、みんなそれぞれ」
あなたはどんな人生を送りたいですか?