“土木＝汚い”というイメージを払拭
業界未経験でも安心のサポート

―会社ではどのように女性が活躍しているのでしょうか？

土木といえば、“汚い“というイメージを抱く人も多いでしょう。しかし、時代や技術の発展によって土木の現場はずいぶん変わりました。現場に行かずに図面を書く業務や、遠隔で機械を動かす作業など、業務の幅が広がり、さまざまな業務に女性が関わることができるようになりました。現在、在宅業務で図面制作の仕事を任されている子育て中のママもいるんですよ。

―ママが働きやすい職場のための会社の取り組みを教えてください。

Web会議システムを取り入れ、在宅勤務などのリモート環境からでも情報を共有し、図面を見ながら打ち合わせをすることができる体系を作っています。また、弊社で働いてもらうために、女性に向けたCADの講座を開いて、業界未経験者でも安心して働けるサポートを行っています。その他にも時短勤務を導入したり、子どもと一緒に出勤して仕事ができるようにしたり…。ママが安心して働けるようさまざまな取り組みをしています。

―女性が働きやすい職場のために、さまざまな課題があったと思います。それらの課題を発見するために重要なことは何ですか？

課題の発見に必要なことは、誰かのために考え行動すること。自分中心に物事を考えるばかりでは、視野が狭くなり課題は見つかりません。困っている人を助けたいと考え、行動することが課題発見や課題解決につながります。まずは、家族や友人など身近な人のために考え、行動してみるといいかもしれません。良い考え方や行動は、きっと明るい未来につながります。

出産後も「戻ってきたい」と
思えるような職場環境に

―産後、職場に戻りづらく、退職という道を選ぶ女性も多いそうですが、それについてはどう思いますか？

そもそも出産後、職場に戻りにくいという今までの風潮自体がおかしいと思います。コイシでは、最近も女性社員が結婚をきっかけに、8時出勤8時間労働から、9時出勤16時退社に勤務時間を変更しました。これをすごいと捉えるのか、当たり前だと捉えるのかは人によって異なりますが、出産後も戻りたい、働きたい、と思ってもらえるような環境づくりを一番に考えています。

―今や女性だけでなく、男性も子育てをする時代。コイシでは男性社員への子育て支援はありますか？

産休・育休制度など、女性の働き方改革は進んでいますが、男性にとってはまだまだ厳しいのが現状です。コイシでは、労働力を増やそうと考えています。しかし、なかなか人が増えないという側面もあるのですが…。

経験と失敗を積んで成長する
まずは何事にも挑戦してほしい

―いざ、業界未経験のママが働くとなったとき、不安を抱く人も多いのでは？そんなママに伝えたいことはありますか？

仕事において専門的な知識や経験を持つプロは必要です。しかし、今後、土木の仕事は誰もが理解できるモノでなければいけません。つまり、知識のないママも貴重な戦力ということ。専門的な知識は徐々に身につけていけばいい。知識よりも、まずは知恵を身につけてほしいですね。知恵は経験や失敗から得られます。ママはたくさんの経験や失敗を積んで活躍してもらえればいいと思っています。

―働くうえで小原社長が意識していることを教えてください。

これからは便利さだけでなく、心地よさが重要になってくるのではないでしょうか。心地よさを得るためにも、自分で考え、自分で決め、自分で行動することを常に意識しています。また、土木は破壊ではなく、環境保全であることが必要です。人工物による環境への課題もありますが、作った以上は責任を持って改善していくしかない。現状からどう修正していくかを常に考え、改善に取り組まなければいけません。そのためにも、多くの女性の知恵を借りたいですね。

―これから働く人にアドバイスがあればお願いします。

自分が善人だと考える人は成長しません。自分は未熟者であると考え、努力する人はどんどん成長していきます。「コイシ」という社名は、まだ未熟だった自分を忘れないためにつけました。今後もコイシは、さざれ石のように小さい小石、つまり個性が集まってできた石のようでありたいと考えています。大事なことは、経験です。経験は、強さになります。もっともっと多くのことに挑戦して経験することが重要です。

コイシで働く先輩ママVOICE

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