2020.10.13
株式会社 地域科学研究所
HRソリューション 係長 梅木真美子さん
公共イノベーション&サポート事業部 主任 宇都宮ひとみさん
「豊かで活力ある地域社会」の実現を事業の目的としている「株式会社 地域科学研究所」。同社では、【行政デジタル化×AI×まちづくり】を基盤にAIシステム設計構築、オンライン窓口アプリ、GIS(地理情報システム)、公共施設利活用、廃校キャンプなど率先して課題解決、価値創造に取り組んでいます。また経営理念の中に、「社員の幸せ」について掲げており、女性も働きやすい環境づくりを積極的に取り組み、福利厚生の充実に努めています。今回は、社員の宇都宮ひとみさんと梅木真美子さんに、これまでの女性社員のサポート体制の変遷を振り返りながら、実際の取り組みや今後のビジョンについて伺いました。
―お二人は入社してどれぐらいですか?
梅木:
私は21年目。社員は現在、約100名いますが、産後、育休を経て復職するスタイルも定着してきました。宇都宮さんは産後復帰する社員の先駆者的な存在ですね。
―ママとして働く中で、大きな悩みなどありましたか?
宇都宮:
おととし家庭の事情もあって、仕事と家庭のバランスが難しくなった時期がありました。どうしていいかわからず、梅木さんに相談しました。上司や同僚に迷惑をかけるので、仕事を辞めようと本気で思っていました。でも、仕事を離れるのは悲しいなぁという思いもありました。梅木さんをはじめ、会長や社長が親身になって考えていただき、1年間休職をさせていただくことになりました。辞めなければいけないと思っていたので、休職できたのは本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
梅木:
私の友人にも同じ境遇の人がいて、気持ちは痛いほどわかりました。仕事もがんばってくれていましたし、無理をしているのではないかと心配な部分もあったので、休職してみてはとアドバイスしました。
―その経験があったからこそ今があるのですね。
宇都宮:
そうですね。自分の希望を受け入れてくれる点と、しっかりとした相談体制が整っている点が弊社の魅力です。毎月個人面談を行い、業務の遅れや心配ごとなど、相談しやすい環境づくりを行っています。「プライベートな話だとなかなか相談しづらい」ということもありますが、出来る限り相談した方が本人のためにもなると思っています。後輩たちからも相談されやすいような環境づくりをこれからも心がけています。
梅木:
やはり女性の場合は結婚、出産・子育てをはじめ、ご主人の転勤の話も関係するので、前もって個人面談の際に話してもらえると会社サイドとしても色々と準備できますからね。
―情報を共有し解決策を一緒に考えるイメージですか。
梅木:
そうです。これまで一生懸命仕事に取り組んでいた人が仕事を離れてしまうことが一番もったいないこと。「産後、復帰した際に時短勤務も出来ますよ。」「ご主人の転勤」など状況をしっかりとヒアリングして、「どうしたら続けられるのか」を考え、お互いに歩み寄りながらさまざまな選択肢を見つけていきます。
宇都宮:
すぐに解決策が見つからなくても、「こういうことが起こっています。起こりそうです」と聞いてもらうだけでも、1人で抱えるよりは気持ちが楽になります。
―産休・育休以外にも実際に利用した制度はありますか?
宇都宮:
有給とは別に、子ども1人につき5日間の看護休暇を取得できます。皆さんこの制度のおかげで、子どもが発熱時の急な休みに対しても「お互い様だから気にしないで!」という雰囲気です。
梅木:
お子さんが2~3人いると父親の出番も多いので、女性社員だけでなく、男性社員も多く利用しています。役職者も積極的に使っているので、若手社員も休みやすいようです。
宇都宮:
独身の頃は出張をはじめ、お客様のところへ伺う機会が多かったです。しかし、子どもがいると急な発熱で休むこともあり、お客様にご迷惑をかけてしまう可能性もあります。やはり個人の力だけではどうにもできないため、今では、チーム内で情報を共有することで、急な休みに対応できるようにしています。
―梅木さんは20年間の中で、会社の変化を感じることはありますか。
梅木:
子どもの発熱時、男性社員が休むことが増えたことによって、男性も女性も平等なのだという意識が生まれました。お互いの状況を理解し、認め合う雰囲気が生まれました。宇都宮さんのように、産休・育休を経て、さまざまなことを乗り越えた経験をした人が増えるのは、今後入社する新入社員さんたちの働きやすい環境づくりのためにはとても良いことだと思っています。
株式会社 地域科学研究所
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