2024.02.06
今回は、「俺の育休」の特別版として、「夫婦の育休」をお届けします。大分市在住のやまとさん・ゆずさん夫婦は、子どもが生まれたタイミングから、夫婦2人で育休を1年間取得しました。慣れない育児に二人三脚で取り組んできた2人に、夫婦で育休を取得しようと思ったきっかけや、育休中の生活を振り返った感想などを聞きました。子育てを目の前にして、不安なパパママたちのヒントになる話が多く飛び出しました。
今回は、「俺の育休」の特別版として、「夫婦の育休」をお届けします。大分市在住のやまとさん・ゆずさん夫婦は、子どもが生まれたタイミングから、夫婦2人で育休を1年間取得しました。慣れない育児に二人三脚で取り組んできた2人に、夫婦で育休を取得しようと思ったきっかけや、育休中の生活を振り返った感想などを聞きました。子育てを目の前にして、不安なパパママたちのヒントになる話が多く飛び出しました。
私の職場ではこれまで、男性による育休取得実績がありませんでした。つまり、私が第1号。ちょうど育休制度更新の年度であったことも重なり、男性の育休取得を支援する体制が万全であったとは言い切れない状況でした。自ら労働局に出向いて制度について尋ねたり、育休取得の企業におけるメリットを上司にプレゼンしたり、試行錯誤の毎日でした。さらに、予定日よりも早く産まれてきたので、どうしても引き継げない業務の消化と産後の対応が重なり慌ただしいタイミングもありました。「出産が早まるケースを想定して行動していれば…」と反省する点もありますが、最終的には無事取得することができました。
基本的には授乳を除く育児・家事の全てを夫婦二人で一緒に行なっていました。1日のスケジュールについては子どもの月齢に合わせて、シフト表を作って細かく食事の時間を決めたり、夜間の担当を分担していました。例えば、子どもの食事は2時、5時、8時…と3時間毎に設定し、妻の就寝を夜9時から早朝4時45分、そこから私が睡眠を取り、11時に起きて昼食の準備…といったように、互いにしっかりと睡眠時間を確保できるように工夫していました。現在も、子どもの成長とともに都度シフトをアップデートしています。
育児休業は育児・介護休業法で定められた労働者の権利ですが、実際に取得するには多くの人の協力やサポートが必要でした。妻の支えと周囲の方々の協力のおかげで、育児に専念するという幸福な1年間を過ごすことができました。背中を押してくださった職場の同僚にも感謝の気持ちでいっぱいです。職場復帰後の仕事と育児の両立は想像以上に大変でした。子どもの成長や保育園のこと、自分たちの日々の生活のこと、今後のライフステージのこと…考えることや、やらなければならないことは山のようにありますが、頭と身体を休める時間がほとんどありません。世の中の先輩パパ、ママたちを尊敬しています。
子どもと過ごす時間は一瞬で過ぎ去っていきます。2022年9月に息子が誕生しましたが、あっという間の1年間でした。成長すればそのうち小学校、中学校、高校へ進学し、やがて成人を迎えることでしょう。一緒に過ごせる時間は限られています。それまでずっと親元にいてくれる保証もありません。「もっと子どもと一緒に過ごせばよかった」と後悔したくはないですよね。何を大切にして、何に時間を使うのか、それは自分で決める以外にありません。最後に、育休を取得しようと決意されているパパへ提案ですが、可能であればご出産予定日よりも2週間ほど早めに休業に入れるよう有給休暇を取得するなどして職場と調整してはいかがでしょうか。育児は初めが何より肝心です。
夫婦二人での生活で充分すぎるくらい幸せに楽しい日々だったのですが、ライフプランについて話し合いを重ねていると次第に「人間として信頼できるこの人(夫)と一緒に子どもを育てながら人生を歩む」ということに気持ちが前向きに変化。夫婦の在り方や子育て観を日頃から話し合ってきた私達にとって、夫婦で育休を取得することはとても自然なことでした。幸い私の職場は、育児休業のほか、妊娠・育児に関する制度が整備されているのでありがたく活用させてもらっています。
夫となら安心して穏やかな子育てができると思っていましたが、四六時中一緒にいれば、意見が異なり、揉めることもたくさんあります。お互い育児に正面から向き合っているからこそ生まれる衝突です。2人で育休を取得したことで、より一層家族の絆が深まり、よいチームになっていっていると感じています。
それぞれ2時間ずつを週2回、育児の時間から完全に離れて自分の時間を確保する「Me time」をつくっていました。昼寝や散歩など、好きなことを自由にできるリフレッシュタイムです。二人とも同じレベルで育児ができるからこそ、安心してお互いに子どもを任せることができたと思います。あとは、行政の子育て相談やセミナーにも二人で積極的に参加をしたり、夫がパパ向けの子育てサークル「おおいたパパくらぶ」に所属しているので、先輩パパからアドバイスをもらったりと、能動的に役に立つ情報を集めるように意識していました。
私も夫も旅行が大好きです。結婚当初はコロナ禍で、海外旅行どころではなく、近場で国内旅行に数回行ったのみなので、家族で海外旅行に行きたいです。子どもが本物に触れる経験は、日常の中でもなるべく取り入れるようにしていますが、その土地ならではの景色・言葉・味などに触れられるのは、やはり旅行の醍醐味ですよね。あと、子どもがもう少し大きくなってからのチャレンジとしては、映画「イエスマン」のように、行き先を決めずに飛行機のチケットを購入して旅に出てみたいですね!
朝起きたばかりはイライラしがちですが、起床後15分はお互いに干渉しない「沈黙の15分ルール」を設けています。
居住エリアが保育園激戦区のため、保育園は20箇所ほど見学に回りました!