2023.05.31
県内企業で働く子育てママの業務内容や、仕事と子育てのこと、1日のスケジュールなどを紹介する「ママお仕事file」。今回は、日田市の井上酒造で蔵人として焼酎づくりをする川村樹さんが主人公。結婚、出産を経て復帰した彼女のライフスタイルを掘り下げます。
県内企業で働く子育てママの業務内容や、仕事と子育てのこと、1日のスケジュールなどを紹介する「ママお仕事file」。今回は、日田市の井上酒造で蔵人として焼酎づくりをする川村樹さんが主人公。結婚、出産を経て復帰した彼女のライフスタイルを掘り下げます。
井上社長が、妊娠、出産、子育てを経験し、家庭と仕事の両立の大変さを理解してくれているのが大きなポイントです。女性だといっても、置かれている環境は人それぞれ。社長だけでなく、スタッフが一人ひとりに寄り添う環境です。周囲の理解や協力、サポートがあるからこそ、私も会社のために頑張りたい、恩返ししたいという気持ちが大きいです。
「子育て中のママさんたち、いつもお疲れさま!一緒に子育て頑張りましょう!」と声を大にして言いたいです。家事や育児は、どんなに頑張っても誉められることは少ない。そうすると心がどんどん荒んでいきます。そんなときに誰かが「お疲れさま」や「頑張っているね」と声をかけてくれるだけで心がパァっと明るくなります。だからこそ、わたしは頑張っているママたちを全力で応援しています。
子どもと主人が寝静まった夜に、自分が造ったお酒を一人で楽しむ時間が幸せです。「今日もお疲れさま、自分!」と、1日を締めくくります。
スマホの中には愛娘の写真が大量に保存されています。生まれたばかりの頃を振り返り、写真を見ながら成長を感じることで、日々の疲れが癒やされます。
これまでの酒づくりは、伝統や歴史を継承し男性が中心で担ってきました。力仕事も多く、杜氏や蔵人の感覚頼りの仕事も多くありました。しかし、川村さんが入社し、道具や機具の見直し、業務をマニュアル化したことで、より一層女性が働きやすい環境になりました。復帰した直後、「子育ては酒づくりに似ている」と話してくれたことがありました。まさにその通りです。たっぷり愛情を込めて、優しく接するだけなく、厳しい環境で育てなければいけない場合もあります。子を想い、愛する気持ちが酒づくりに活きるはず。母親としての川村さんも彼女の職人としての川村さんも、応援しています!