

バスガイドや飲食店勤務など、いろんな仕事をしてきましたが、娘が4歳になったタイミングで、私が昔通っていた先生のそろばん教室に、娘を通わせたことをきっかけに自分で教室を運営しようと決意しました。コロナ禍で危機感をおぼえ、SNSやYouTubeでオンライン授業の可能性を知り、Zoomを使った授業に挑戦。試行錯誤しながらも、6月にはオンラインクラスを立ち上げることができました。


生徒数の伸び悩みから、県外の勉強会に参加し、教室の課題改善に着手しました。2021年と2022年には「Oita Starring Woman award」に挑戦。初年度はセミファイナルで落選しましたが、これを機に送迎付き教室からオンライン教室へと転換を図りました。プレゼン資料作成には苦労し、自身の考えを言葉にする難しさに直面しましたが、外部との対話を通じて、業界の常識に囚われない視点やビジネスの本質的な価値を学びました。この経験が、現在の事業成長の基盤となっています。


「子どもたちに諦める姿を見せたくない」という気持ちが原動力でした。一緒に頑張った仲間の支えも大きく、諦めずに挑戦を続けることができました。生徒さんの成長を見守ることと、家族や保護者様、周りの先生方のご理解と応援が最大のモチベーションでした。そろばんは計算力、暗算力を身に着ける過程で集中力や粘り強さ、自己解決力など“非認知能力”が育つ、素晴らしいツールだと考えています。私の教室では、どんなに小さな生徒さんにも必ず目標設定し、保護者様と共有し、壁があっても諦めず立ち向かう心が育つよう『挑戦する姿勢』を大切にしています。


恩師に母娘ともにそろばんを教えてもらったことが、私の分岐点。恩師が「自分で教えなさい」と背中を押してくれ、それが私の指導者への第一歩となりました。 また、「Oita Starring Woman award」2年目に挑戦した際、メンターから、そろばんの本質的な価値、つまり単なる計算技術ではなく、集中力や思考力を育む教育ツールとしての可能性を指摘され、子どもの成長を支える「第3の場所」としての教室の重要性を深く理解する機会となったのです。


県南地域への教室展開と、そろばん講師育成に注力したいと考えています。共働き家庭の送迎負担増や教育現場の課題を受け、そろばん教室を家庭・学校に次ぐ「第3の場」として広め、子どもの人間力育成を目指します。その鍵は講師の確保です。そろばん経験が豊富なロストジェネレーション世代には、キャリアに悩んだ方も多いはずです。子育てを終えた女性にそろばん講師という新たな働き方を提案し、社会課題解決と多様な人生の選択肢提供に貢献したいと考えています。

計算力や集中力、忍耐力、記憶力、発想力に加え、自己肯定感といった“心の力”も育まれる、あたたかい学びの場です。代表・山村さん自身の経験が、一人ひとりに寄り添うやさしい指導につながっています。対面とオンラインを組み合わせた柔軟な授業スタイルで、理解度に合わせて無理なく学べるのも安心ポイント。週3回まで通い放題だから、他の習い事と両立しながら無理なく続けられます。検定受験も可能で、小さな自信を積み重ねていける教室です。