Experience
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企業の取り組みをまとめています。

「Woman NEO」第7期Vol.2
- シリーズ記事 2025.07.30
- #WoMan NEO#未来の自分#キャリアデザイン#株式会社豊後企画集団#生活協同組合コープおおいた
【未来の自分をつくるキャリアデザイン~変化の時代をしなやかに生き抜く力~】
WoMan NEOは6月25日、大分市の大分合同新聞社でセミナー&交流会を開きました。オフィスat専務取締役の阿部博美さんが「未来の自分をつくるキャリアデザイン~変化の時代を生き抜く力~」をテーマに講演しました。終了後には出席者同士の交流も深めました。セミナーの要旨を紹介します。
●見通せないキャリア 大事なのは準備
キャリアの8割が予期せぬ出来事(ハプニング)で形づくられるという説があります。私自身、特に興味もなかった派遣業界の仕事を15年もやりました。たまたま目の前に機会が訪れたからですが、やってみると意外に合っていました。「嫌です」と言ってしなかったら面白さは分からず、その後のキャリアにもつながらなかったでしょう。
キャリアアップにはハプニングを積極的にとらえることが大切ですが、ただ待つのでなく、準備が大事です。日頃から、▽好奇心(知らないことを知る)▽持続性(めげずに続ける)▽柔軟性(「しなければならない」と考えない)▽楽観性(そのうち何とかなる)▽冒険心(チャレンジ)―を磨いてください。失敗を恐れる気持ちは分かりますが、何もしないのと、やって失敗するのとでは結果は同じでも、得るものが全く違います。20代、30代のうちは失敗を含めいろいろ経験してほしいですね。
●人口減少社会の到来 国も女性活躍に本腰
私たちを取り巻く社会が変化するスピードはどんどん速まっています。人口減少の中で労働力を確保するため、国は生産性向上とともにシニア、外国人、女性の労働力増加に躍起です。昨年打ち出した「女性版骨太の方針2024」では、女性が働きやすい環境づくりに向けて、生理などの健康課題への企業の理解と支援の重要性を盛り込みました。これまで国や社会は平等に重きをおいてきましたが、個々の特性に合わせないと公平とは言えません。将来はバリアのない、インクルージョン(包摂)の社会の実現が求められています。
●キャリアは自分でつくる。限界を決めないで
会社は男性社員が引っ張るというのが、これまでの姿でした。組織中心の縦割りはある意味で効率的です。でも、今は個人だけでなく企業も、生き抜くために「シェア」や「コラボ」を意識しています。これからは自由や共感、平和といった特性や発想が大事になるでしょう。誰も経験したことがない時代に対応するには、先頭に立ってみんなを引っ張るリーダーよりも、チームワークを大事にしながら仲間と一緒に成長し、個々の力を引き出すタイプの方が合っているのではないでしょうか。
最近は管理職になりたい人が減っているようです。実際にやってみると良かったという声も多いのですが、嫌な上司をイメージしているのかもしれません。自分のキャリアは自分自身で築くもの。他者に依存せず、主体的に考え、行動することが何より重要です。リミッターを外し、限界を決めずにチャレンジしてみてください。

プロフィール
あべ・ひろみ。20~30代に正社員・管理職・契約社員・派遣社員・フリーランスなどさまざまな働き方を経験。40歳で脱サラ、50歳でマーケティング会社を起業した。キャリアコンサルタント、産業カウンセラーとしても活躍し、ひきこもりの若者支援などにも携わる。福岡市出身だが、両親は大分市出身。
キャリアの8割が予期せぬ出来事(ハプニング)で形づくられるという説があります。私自身、特に興味もなかった派遣業界の仕事を15年もやりました。たまたま目の前に機会が訪れたからですが、やってみると意外に合っていました。「嫌です」と言ってしなかったら面白さは分からず、その後のキャリアにもつながらなかったでしょう。
キャリアアップにはハプニングを積極的にとらえることが大切ですが、ただ待つのでなく、準備が大事です。日頃から、▽好奇心(知らないことを知る)▽持続性(めげずに続ける)▽柔軟性(「しなければならない」と考えない)▽楽観性(そのうち何とかなる)▽冒険心(チャレンジ)―を磨いてください。失敗を恐れる気持ちは分かりますが、何もしないのと、やって失敗するのとでは結果は同じでも、得るものが全く違います。20代、30代のうちは失敗を含めいろいろ経験してほしいですね。
●人口減少社会の到来 国も女性活躍に本腰
私たちを取り巻く社会が変化するスピードはどんどん速まっています。人口減少の中で労働力を確保するため、国は生産性向上とともにシニア、外国人、女性の労働力増加に躍起です。昨年打ち出した「女性版骨太の方針2024」では、女性が働きやすい環境づくりに向けて、生理などの健康課題への企業の理解と支援の重要性を盛り込みました。これまで国や社会は平等に重きをおいてきましたが、個々の特性に合わせないと公平とは言えません。将来はバリアのない、インクルージョン(包摂)の社会の実現が求められています。
●キャリアは自分でつくる。限界を決めないで
会社は男性社員が引っ張るというのが、これまでの姿でした。組織中心の縦割りはある意味で効率的です。でも、今は個人だけでなく企業も、生き抜くために「シェア」や「コラボ」を意識しています。これからは自由や共感、平和といった特性や発想が大事になるでしょう。誰も経験したことがない時代に対応するには、先頭に立ってみんなを引っ張るリーダーよりも、チームワークを大事にしながら仲間と一緒に成長し、個々の力を引き出すタイプの方が合っているのではないでしょうか。
最近は管理職になりたい人が減っているようです。実際にやってみると良かったという声も多いのですが、嫌な上司をイメージしているのかもしれません。自分のキャリアは自分自身で築くもの。他者に依存せず、主体的に考え、行動することが何より重要です。リミッターを外し、限界を決めずにチャレンジしてみてください。

プロフィール
あべ・ひろみ。20~30代に正社員・管理職・契約社員・派遣社員・フリーランスなどさまざまな働き方を経験。40歳で脱サラ、50歳でマーケティング会社を起業した。キャリアコンサルタント、産業カウンセラーとしても活躍し、ひきこもりの若者支援などにも携わる。福岡市出身だが、両親は大分市出身。

株式会社 豊後企画集団
部下の成長を見守り
働きやすい環境づくり

不動産業の豊後企画集団でソリューション事業部次長を務める成迫繁喜さん(40)は、土地や建物売買の営業を担当する。10人の部下をまとめる管理職として、働きやすい職場環境づくりを大切にしている。
私生活では、佐伯鶴城高校で同級生だった会社員の妻と協力し、7歳と1歳の娘2人を育てている。次女の出産時は20日間ほど仕事を休んでサポートした。
部下が気兼ねなく育児休業などの休暇制度を活用できるよう、普段から「できるだけ業務をシェアしよう」と呼びかけているという。「自分以外にも業務に対応できる人がいれば休みやすい。私自身も積極的に休暇を活用することで、部下も休暇を取りやすくなる」と話す。自分の時間も大切にする。最近は15年ぶりにロックバンド仲間が集まり、演奏した。
これからの目標は、チームとしての成長。「そのためには『この部署で働きたい』と思ってもらい、社内の人材が集まる仕組みづくりが大切」と考えている。




株式会社 豊後企画集団
大分市王子南町5-6
TEL097-537-4975
生活協同組合コープおおいた
周囲と協力し合って
仕事と子育てを両立

総務課で働く新名聖奈さん(30)は2017年に入協した。「大学時代に学んだ栄養学を生かしたい」と思ったことから就職先を選んだ。店舗や商品政策、共済事業などの部署を経験し、今年4月から総務課へ。職員の勤怠や給与のチェックなどを担当している。
4歳と2歳の息子を育てる母親。育休からの復帰後は6時間の時短勤務で、今回の異動を機に8時間のフルタイム勤務に戻した。「上司が親身に相談に乗ってくれ、不安のない形で戻せた。夫や親の家事育児のサポートも後押しになった」。時短勤務は子どもが小学3年まで選択できたが、「もっと働きたい気持ちが強かった。今は仕事と子育てを両立できている実感があり、充実した日々を送っている」と笑顔を見せる。
業務では職員の健康や働き方に関して部署内で積極的に情報共有し、対応につなげている。「職員の心身の不調を未然に防ぎたい。一緒に働く仲間が仕事もプライベートも充実するよう力になりたい」と意気込む。



生活協同組合コープおおいた
大分市青崎1-9-35
TEL 097-524-0111