―職場の雰囲気はいかがですか。

安田　新しい挑戦を好む社風で、さまざまなプロジェクトに関わることも多く、刺激的な毎日です。常にやりがいを感じながら働けています。

中山　入社４年目で、上司や先輩から学ぶ日々です。一方で、後輩も入り、自分が引っ張らなければいけない場面も出てきました。今後のキャリアについて考える時間が、以前より増えています。
 

―男女問わず働き方が多角化し、キャリア形成も人それぞれです。

都甲　多様性の時代なので、女性が総合職を選んでも良いし、男性が総合職を選ばなくても構いません。自分の価値観で選ぶことが大事です。私は管理職になり、女性目線で多方面から後輩たちを応援できるようになったので、この道に進んで良かったと感じています。
 

―目標や、自身の将来像を教えてください。

安田　以前、地元である鹿児島の父が病気になった際に、会社に相談すると、パソコンを使った作業は鹿児島で、取材や対面での打ち合わせなどがあれば大分に戻る二拠点生活を勧めてくれました。今後は、柔軟な働き方を認めてくれた会社に恩返しをしたいですし、私も周りをサポートできるような人材になりたいです。

中山　責任のある仕事でプレッシャーもありますが、好きと思える仕事なので、これからも長く続けていきたいと思っています。

都甲　私は二度の転機がありました。最初は40歳を過ぎて総合職に転向したこと。二度目は子育てが落ち着いた今で、国家資格取得を目指して勉強中です。皆さんも挑戦する気持ちを忘れず、今後の職業人生を歩んでほしいです。
 

ラジオに魅せられた
帯番組ディレクター

エフエム大分コンテンツ企画課主幹の伊東慎美（つつみ）さんは、平日夕方に生放送している２時間の帯番組「Ｏｉｔａ　Ｓｕｎｓｅｔ　Ｇｒｏｏｖｅ（オオイタサンセットグルーヴ）」のディレクターを務めている。

２０１７年に入社。ＣＭの発注からオンエアまで携わり、４年目から現在の部署で放送現場を担当する。「パーソナリティーの気持ちを盛り上げたり、現場の空気づくりをしたりするのが難しい」と試行錯誤の毎日という。

別府市出身。小学生の頃から、想像力をかき立てられるラジオ放送が好きで、中学時代に「将来、仕事にしたい」と心に決めた。大阪芸術大放送学科に進学し、在学中にエフエム大阪で学生ラジオの制作に携わった。

入社後、やりがいを感じたのは、病気を患って自宅に引きこもりがちになったリスナーから「ラジオに送るメッセージのネタ探しがきっかけで外出し、社会復帰できた」という手紙が届いたこと。

２月に結婚。夫は千葉県で仕事をしており、当分はそれぞれのペースで暮らすという。「目標は番組をゼロから立ち上げること」と目を輝かせた。
 



株式会社 エフエム大分
大分市府内町３-８-８ ハニカムプラザ４階
℡０９７-５３４-８８８８
https://www.fmoita.co.jp/

技術職を志望し入社
キャリア着実に歩む

公共施設や企業の社屋、集合住宅など、さまざまな建築の設計監理、コンサルティングを手がける東九州設計工務では、技術職を志望する女性が増えている。

建物の基本設計やデザインを担当する建築設計グループのチーフ、福田しおりさんは昨年、一級建築士になった。土木・橋梁（きょうりょう）工事に携わる父親を見て育ち、絵を描くことが好きなこともあって建築デザインの道に進んだ。「図面を作成した公民館が完成した時に地域の人が喜んでいる声を聞き、仕事への情熱が増した」とほほ笑む。

自宅が建ったときに建築に興味を持ったという児玉優さんも、建築設計グループの女性技術者の一人。ホテルの内観の３Dパースを手がけ、社内で高い評価を得て自信がついたという。福田さんの目標は「インテリアプランナーの資格を取って仕事に生かすこと」。児玉さんも「一級建築士になるため、まずは二級建築士の資格を取得すること」を目指し、技術者としてのキャリアを着実に歩んでいる。
 



東九州設計工務株式会社
大分市弁天１－６－４
℡０９７－５２９－８６４８
http://www.hsk-archi.co.jp